発達障害の子どもを持つママ!朝の支度が進まない子どもにイライラしていませんか?切り替えが苦手な発達凸凹キッズが動き出すための気づきを与え、スッとお仕度が進む「おしたくクイズ」で朝のバトルを解決しましょう!
【目次】
1.発達障害のお子さんの支度の遅さにイライラしていませんか?
2.どうしてこんなに動き出すのが遅いの?脳が動き出すメカニズムとは
3.ママが怒ってもムダ!気づきを与えれば行動が変わる
4.「おしたくクイズ」で楽しく「気づき」を与えてママのお悩みぜんぶ解決しましょう!
1.発達障害のお子さんの支度の遅さにイライラしていませんか?
新学期が始まりしばらく経ちましたね。 お子さんは楽しんで学校や保育園などに通ってくれているでしょうか?
新学期が始まり、春休みのだらけモードを引きずったまま、朝の支度や帰宅後の宿題などやるべきことがスムーズに進まずにお悩みではないでしょうか?
頭ごなしに「まだ終わってないよ!」「次はこれだよ!」「早くやっちゃって!」などと一方的に声をかけても反発されるだけ。
どんどん親子関係が悪くなってしまいますよね。
かといってお子さんのペースに合わせているといつまでも終わらない。
そんな時ついママも心に余裕がなくなってしまい、怒りたくないのに怒ってしまうこともあると思います。
そこで!ママがちょっと声掛けを工夫するだけで、気づきを与えて自分から動くようになるワンポイントをお伝えします。
2.どうしてこんなに動き出すのが遅いの?脳が動き出すメカニズムとは
まず、なぜ子どもは行動を起こすのがこんなにも遅いのか?についてお伝えします。
実は脳は行動を起こすときにとっても負荷がかかっているんです。
車はエンジンもはじめはアクセルをたくさん踏みますが、トップスピードになればアクセルを踏まなくてもいいですよね。
それと同じで行動を始めるときアクセルをたくさん踏んでいる状態が脳に負荷がかかっている状態です。
また脳は負荷がかかるのを嫌がる特性があります。その行動が難しいものややりたくない物であればあるほど、脳には負荷がかかるようになっているんです。
とりわけ発達凸凹特性のある子どもたちは特にその負荷を大きく感じ、やるべきことだと思っていても負荷がかかることなのでやらないという風になってしまうんです。
そのために好きなことややりたいことに没頭すると、やるべきことを始めることもできないのです。
3.ママが怒ってもムダ!気づきを与えれば行動が変わる
先ほどもお伝えしたように発達凸凹キッズは行動するのにどうしても時間がかかってしまいます。
それは動き始めは脳に負荷がかかって自分でも自分の脳に指示して動かすことが難しいからだということを先ほどお伝えしました。
しかし、普段の怒りモードのママの声では指示は届きません。発達凸凹キッズはママの怒りの雰囲気をすぐに察してなおさら反発して行動できない場合もあるのです。
なのであくまでも楽しそうに、「ママは怒ってないよ~」と雰囲気で伝えながらも「気づき」を与えることが一番効果的なんです!
指示に変わる「気づき」をママがお子さんに与えれば行動に移すことができます。
4.「おしたくクイズ」で楽しく「気づき」を与えてママのお悩みぜんぶ解決しましょう!
ではさっそく、誰でも楽しく「気づき」を与えられる方法をお伝えしていきますね。
題して、次は何するでしょう「おしたくクイズ」です!
お子さんが行動をし始めようとしているとき、何かに気を取られて行動が止まっている時などに特に有効です。ぜひやってみてくださいね。
<やり方>
①ママが第三者(兄弟やパパなど)に行動してほしい対象のお子さんは次に何をするでしょうか?とたずねて選択肢を何個か出し、答えてもらいます。
②そしてその行動してほしいお子さんに、じゃあ答えは何でしょうか? と言って行動してもらいます。
例)
ママ:「○○ちゃん(妹)に問題です。お兄ちゃんはこのあと着替えを先にするでしょうか?ハブラシを先にするでしょうか?どっちでしょうか?」
妹:「着替え!」
ママ:「じゃあ果たして○○くんはどっちをするでしょうか?」
このようにして本人に動いてもらいます。
この時点で面白がって食いついて動き出していくれたらこっちのものです!
妹が言ったのと同じ行動をすれば、「○○ちゃんを正解させてあげたんだね。さすがお兄ちゃんありがとう!」という風に褒めてあげることもできます。
特に朝の支度はルーティーン化しているお子さんもいるので一つ動き出したら次々と連鎖的に支度を終えてあっという間に終わってしまうこともあります。
このように動き始めだけは負荷がかかりますがやり始めれば流れに乗ってささっとやるべきことを終わらせることができるんです。
このテクニックを使えば自分で行動を決めて動き出すための気づきを与えることになりますので、どんなことにも応用可能です。
宿題を終わらせる順番やYouTubeやゲームの回数などいろんなことがクイズにできます。
しかし注意点がひとつ!
これを一日に何度もやったり、嫌みっぽくやったら効果はありません。
すぐに「またこれか」と飽きられてしまいます。
まずは一日数回程度、ママ自身がニコニコでいられるときに試してみてください。
ママが子どもを動かすためのテクニックとしてぜひ引き出しにストックしていつでも使えるようにしておいてくださいね!
朝からイライラの親子バトルが少しでも減ってニコニコ笑顔で子どもたちを送ってあげるママが増えることを願っています。
発達障害・グレーゾーンの子どもの未来を諦めないママを応援しています!
執筆者:神保早苗
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)