「学校に行きたくない…」とお子さんに言われて、今まさに不安で悩んでいませんか?先般実施したアンケートでは、60%のママがお子さんに登校しぶりアリと回答!具体的な登校しぶりの様子など現状解説とともに、ママの不安解消方法についてご紹介します。
【目次】
1.夏休み明け登校しぶりの実態調査!約60%が行きしぶりアリと回答!
2.登校しぶりが始まった時期や、具体的な登校しぶりの様子など現状解説
3.発達障害・グレーゾーンの夏休み明け登園・登校しぶりの困りごとTOP5
4.約半数以上のママが、対策したいけど、対応方法が分からない
5.ママの不安解消は「根拠のある正しい対応策」を知ること!
・調査期間:2022年8月25日~9月2日(5日間)
・回答者 :パステル総研読者/メルマガ読者、Nicotto!塾生、発達科学コミュニケーショントレーナー・リサーチャー 144名
・調査方法:インターネット調査
・回答者 :パステル総研読者/メルマガ読者、Nicotto!塾生、発達科学コミュニケーショントレーナー・リサーチャー 144名
・調査方法:インターネット調査
1.夏休み明け登校しぶりの実態調査!約60%が行きしぶりアリと回答!
2学期が始まって、数週間が経ちましたね。
今年はコロナ禍の中でも、人々に行動制限がなかった夏。
それぞれの夏休みの思い出を作り、楽しく過ごせたママや子どもも多いのではないでしょうか。
その反面、夏休み明け、園生活・学校生活が再開し、緊張や不安を抱えたまま、2学期スタートとなったお子さんも多かったかもしれません。
子どもたちは不安やとまどいから「学校に行きたくない…」と口にしていませんか。
パステル総研が2学期が始まったお子さんがいる方を対象とした、夏休み明けの登園・登校しぶりに関するアンケートを実施したところ、
という結果となりました。
登園・登校しぶりしている、または、登園・登校しぶりする日もあればしない日もあると回答された方は合計59%でした。
つまり、回答者のお子さんの約60%が、登園・登校しぶりがみられるという結果だったのです。
2.登校しぶりが始まった時期や、具体的な登校しぶりの様子など現状解説
登園・登校しぶりしている、または、登園・登校しぶりする日もあればしない日もあると回答された方のお子さんに関するデータになります。
◆学年
小学校1年生〜小学校4年生で全体の70%を占めています。
しかしながら、小学校低学年・中学年の問題だけではなく、小学校高学年や中学生も一定数おり、登園・登校しぶりは、幼児~中学生までどの年代のお子さんでも起こりえることが推測されます。
◆いつ頃から登園・登校しぶりの様子が見られるようになりましたか?
発達障害・グレーゾーンのお子さんの中には、環境の変化が苦手だったり、集団生活に苦手を感じるため、約90%が元々登園・登校しぶりを経験しています。
◆具体的にどのような登園・登校しぶりをしていますか?
登園・登校しぶりと言っても、言葉ではっきり「行きたくない」という子どもから、頭痛・腹痛などの身体症状となって現れてくる子どもまでさまざまですよね。
具体的にどのような登校しぶりが出ているのか、お子さんに当てはまるものをお答えいただきました。
「行きたくないとはっきり言う」が第1位で41%でした。
子どもが自分自身の感情や思いを感じとり、相手に言葉で伝えることができる力が育っていること、また、そのような親子の信頼関係ができていることが伺えます。
また、「行きたくないとはっきりと言わないが、行きたくない雰囲気を感じる」が20%、「頭痛や腹痛など身体に不調が出ている」が5%でした。
言葉で表現しなくとも、身体の不調や何かしらの方法で保護者にSOSのサインを出しているのです。
その他、具体的な登園・登校しぶりの様子として、
・母子登校
・母親が別の場所に待機していると行くことができる
・朝起きられない
・朝の準備に時間がかかる
・はっきり言う日、雰囲気で伝える日、身体の不調が現われる日と日によって異なり、全部 当てはまる
などが挙げられました。
約60%のお子さんに登園・登校しぶりがみられると言っても、実際の具体的な様子は、お子さんによってさまざまです。
それぞれのお子さんに合ったかかわり方や対応が必要になってくることが伺えます。
3.発達障害・グレーゾーンの夏休み明け登園・登校しぶりの困りごとTOP5
発達障害・グレーゾーンに関わらず、お子さんが登園・登校しぶりをすると、ママ自身も不安ですし、心配ですよね。
具体的に、今どんな困りごとを抱えているのか、伺いました。
◆登園・登校しぶりに関するママの困りごとTOP5
「このまま不登園・不登校になるのでは?という先が見えないことへ不安や心配」が1位で32%でした。
子どもが登園・登校しぶりで学校を休むと、子ども自身がツラい思いを抱えているのはもちろんです。
しかし、子どもを支える側の親も「この先どうなるのだろう…」と不安や心配で悩んでいる方が多いことが分かります。
次に、学年別で困りごとを見ていきます。
◆年長・年中
◆小学校1・2年生
◆小学校3・4年生
◆小学校5・6年生
◆中学生
年中・年長、小学校1・2年生では、親が仕事があるため、登園・登校しぶりの子どもに対して、余裕を持った対応が難しいことが第1位でした。
朝になって、いざ登園・登校しぶりが起きると、ママ自身も出勤前で時間がないときは十分な対応ができない場合があります。
お子さん自身もツラいですが、ママ自身も、自分自身に余裕がない時は苛立つ気持ちになったり、お子さんに十分な対応ができていないことに対して落ち込んだりしてしまいます。
ママ自身の心のケアも必要であることが伺えます。
小学校3・4年生、小学校5・6年生では、このまま不登園・不登校になるのでは?という先が見えないことへ不安や心配が1位となっています。
登校しぶりが、一時的ではなく、何日も何週間も続いていくと、ママも先が見えず、「この先ずっと、小学校行きたくないと言われるのでは…」などと不安な思いを抱えていることが想像されます。
小学校5・6年生、中学生では、子どものメンタルが不安定になっていることが上位にあります。
発達障害・グレーゾーンの子は、感情のコントロールや感情表現が苦手な場合があります。
小学校の高学年は思春期にさしかかるころです。中学生は思春期真っただ中です。
思春期の頃の子どもは、自分の思い通りにならないこと、嫌なことがあったときに、うまく表せず、どうしても乱暴な表現になってしまいます。
登校しぶりの対応に重ねて、お子さんのメンタルへの対応も必要な学年であると考えられます。
4. 約半数以上のママが、対策したいけど方法が分からない
お子さんの登園・登校しぶりに対して、どの学年のお子さんのママでも、それぞれ子どもとのやり取りに苦慮していることが分かります。
ではお子さんの登園・登校しぶりに何か対策は取られているのでしょうか?
◆現在、登園・登校しぶりをしているお子さんの状況に対して、夏休み中に何か対策をしていましたか?
対策をしてきたというお母さんも多く見られる中、半数以上の53%のママが対策をしていないということが分かります。
今回対策をしていないと回答されたママだって、お子さんの登校しぶりに悩んで苦しんでいるはずです。
なぜ、対策してこなかったのでしょうか。
◆夏休み中に対策をしなかった理由はありますか?
その他の理由としては、
・学校のことを話すのは、かえって子どものストレスになると思ったため
・早寝早起きの声かけはして、あとは口うるさく言わずに子どもを見守ろうと思ったため
・少し行きしぶる程度だと思っていたから
などが挙げられました。
62%のママが、登園・登校しぶりに対応したいけれど対策方法が分からない、今まで行った対策では効果がないと回答されています。
登校しぶりで悩んでいるママの半数以上が、対策方法が分からなくて困っていたり、これまで対策したことはあっても効果がでなくて、苦しんでいる現状が見受けられます。
毎朝学校に行きたくなくて、泣いたり、ぐずぐずしたりする子どもの対応に追われると、目の前のことで精一杯になりますよね。
対策をしなければと思うけど、じゃあ一体どうすればいいの?と対策が分からないまま時が過ぎてしまうかもしれません。
また過去に対策したことがある頑張り屋のママでも効果がないと、くじけそうになってしまうかもしれません。
だからこそ、「根拠のある正しい対応策を知る」ことが大切になってきます!
根拠のある正しい対応策を知り、ママが考動にうつしていくことで、お子さんにも変化が見られるようになります。
そしてママ自身の不安解消の1つにも繋がっていくのです。
5.ママの不安解消は「根拠のある正しい対応策」を知ること!
今回のアンケートを通して、60%のママが夏休み明けに子どもが登園・登校しぶりしていると回答されました。
ただでさえ、ママは子育てや家事、仕事に毎日がフル回転!
さらに、お子さんが行きしぶりをしていると、不安に押しつぶされそうになりながらも、 子どもをなだめたり、言い聞かせたり、説得したり…。
日々、ママは頑張っています!
でも、そんな日々を送り続けていると、時間の余裕も、心の余裕もなくなり、ずっと不安がモヤモヤ…。
不安だ、どうすればいいんだろう…。
夜中、ネットサーフィンで検索しても登園・登校しぶりの記事がたくさん出てきて、いったいどれを信じたらいいか分からない…。
そうこうしているうちに、翌朝のお子さんの行きしぶりの対応に追われ、あっという間に、日にちが経ってしまう…。
だからこそ、お子さんの不安、ママの不安、それぞれの不安を払しょくする正しい対応や根拠を知る行動を一歩踏み出してみましょう!
不安だけど、こうやって対応してみよう!
なぜなら、このような根拠や理由があるから!
正しい対応策を知り、なぜその対応が必要なのかといった根拠を知ったうえで、対応ができるようなると、ママが毎日のお子さんの様子に一喜一憂しなくなります!
ママ自身が軸をもって対応できるようになるのです!
今まさに、結局どう対応すればいいのか分からなく不安な気持ちになっているママ、1人で抱え込まないでください!
今回、発達障害・グレーゾーンキッズが登校しぶりを卒業する本をこちらの小冊子にまとめました。
無料でダウンロードできますので、ぜひお手に取って活用してみてくださいね。
また、パステル総研が主催する、今月のNicotto!ライブでは、過去に子どもの登校しぶりに悩んだトレーナーがどうやって子どもの登校しぶりを卒業したか解説をしています。
会員でない方も初月無料で登録できて、視聴できますので、ぜひNicotto!ライブの動画をチェックしてみてくださいね。
執筆者:なつき みき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)