小学生の子どもが突然キレたり文句を言い出すと、お母さんは対応に困り心身共に疲れてしまいますよね。いつか落ち着くものだろうか…。いや、そのままではこじらせてしまうだけです!癇癪・暴言によって表現しようとしている子どもの気持ちを知ってください。
【目次】
1.癇癪と暴言に振り回される毎日
子どもの暴言や癇癪に悩んでいるお母さんはどれくらいいるでしょうか?
お子さんの暴言や癇癪に頭を抱えてしまい、お母さんの子育ての仕方が悪かったからこんなことになったのだろうか…と「お母さんを辞めたい!」と思ったことはありませんか?
わが家も息子がひどく荒れていた時、暴言と癇癪には本当に悩まされました。
息子が癇癪を起こしてしまうと本当に、どっと疲れてしまい何もやりたくなくなります。
「バカ!!」
「うざい!!」
「きしょい!!」(これはうちの息子の口癖です。)
このような言葉を頻繁に使っているのを耳にすると、お友達とのトラブルやきょうだい喧嘩が頻繁に起こってしまうかもしれない…と考えてしまい、子育ての心配が尽きません。
そして、子どもが癇癪を起こさないように子どもの顔色ばかりを気にして、いつも子どもの言いなりになっていました。
子どもが思い通りにならないと、
「お母さんのせい!」
「お母さんが悪い!」
と癇癪をおこしては暴れ出す。
暴れ出したら、どう接したらいいかわからず口先だけでなだめてみたり、それでもダメなら怒りでなんとかおさめようとしていました。
結局うまくいかない子育てに最終的には「自己嫌悪」に陥ってしまう。そんな毎日を過ごしていました。
わが家の息子はこの時すでに小学4年生。 幼い子どもが癇癪や暴言を吐いてしまうのは分かるのですが、小学生でも癇癪って起こすのものなのでしょうか?
2.幼児期と小学生の癇癪は意味が違う
小学生になっても癇癪が出て、更にひどい暴言も重なるとお母さんは心配になると思います。
暴言を吐いている子どもに
「そんなこと言わないの!」
「早く謝りなさい!!」
など、つい頭ごなしに怒りたくなってしまいます。
幼い子どもの癇癪は誰もが通る道として、理解もできるのですが小学生になっても出る癇癪は子どもの中でどのようなことが起きているのでしょうか?
幼児期の癇癪は、自分の思い通りにならないことで起こることがほとんどです。
ただし、小学生になっての癇癪は発達障害・グレーゾーンの可能性を秘めた場合があります。
自分自身がどうしていいかわからなかったり、強い不安や恐怖が沸いてきたり、葛藤や混乱を感じたときに、自分では収めることができずに、パニックになり、癇癪を引き起こしてしまうようです。
発達障害・グレーゾーンの子どもの場合、周りの人にとって何でもないことがその子どもには混乱の原因となり、パニックになることがあります。
例えば、
・ルールの理解はできていても、どうしても待てずに前の子を押したり飛ばしてしまう
・服の肌触りが気持ち悪いと感じることがある。なかなか自分に合う服が見つからない(感覚過敏)
・冗談を理解できずにいつも真に受けてしまう
・作業をしている時に、独特なこだわりのせいでうまくいかずに作業が進まない。泣いてしまう。
このように、生活を送るうえで様々な特性のために困難な場面に遭遇してしまいます。
自分でもどうしたらいいのか分からず、癇癪を起すことで不快な気持ちを訴えたり、暴言でしか自分の気持ちを表現できないということはよくあることなのです。
しかし、周りからは理解されにくいため、結局はいつも叱られてしまいます。
先生からも親からも叱られ続けてしまうのです。
しかし本当は、
・不安
・悲しみ
・怒り
などがその言葉の裏には隠れているということを知っておいて欲しいのです。
むしろ、癇癪や暴言は子どもからのSOSともとれるサインなのです。
3.暴言の裏に隠されている気持ちを言語化していこう!
暴言の言葉をそのまま真に受けるのではなく、その言葉の裏にどのような気持ちが隠れているのかをお母さんには考えて欲しいのです。
暴言を吐いた子どもの気持ちをお母さんがいったん受け止めて、子どもの感情を確かめながら気持ちを代弁してあげてください。
「そっか、バカって言いたいほど悲しかったんだね」
「うざいって思うほど嫌だったんだね」
子どもが何を考えているかより、子どもが何を感じてママに分かって欲しいと思っているのか。
子どもの心に目を向けましょう!
そうすることで子どもの暴言にいちいち振り回されなくなり、子どももお母さんが分かってくれた!と、自分の現実を見つめ立ち向かう心の準備が整います。
子どもの暴言にイライラしたときは根っこには何が隠されているんだろう?と少し考えてみてくださいね。
以前の私なら子どもが癇癪や暴言に動揺していましたが、今は自分で解決できるだけになりました。
子どもの言動に動揺することもなくどんな暴言を吐かれようとドーンと構えられるようになりました。
子どもの困りごとはほんの少し視点を変えるだけで案外簡単に解決しちゃう!!なんてことが実はよくあるのです。
子どもの困りごとに振り回されているのならば少し見方を変えてみてください。
発達障害・グレーゾーンの子どもの困りごとへの対応法も発信しています
執筆者:いたがきひまり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)