繊細キッズはできないことも多く、叱られる機会が増えますよね。否定し続けられることで自信をなくし学校や習い事を行きしぶるようになった息子が元気を取り戻し、外の世界に羽ばたけるようになった対応をご紹介します。
【目次】
1.繊細くんの小1年息子が行きしぶり
我が家には小学1年生の息子がいます。
繊細な息子で、幼少期から好きなことには過集中、苦手なことには一切取り組まない子どもでした。
そんな息子は集団行動が大の苦手。
できること・できないことの差が理解されることはなく、年長さんの1年を怒られ続けて卒園しました。
担任1人が受け持つ生徒の人数が増える小学校に入学してからはさらに配慮や対応が手薄になり、
・字を書くことが苦手
・集中が続かない
・何度声をかけても切り替えができない
と指摘され続けました。
体は成長していくのに、保育園時代から変わらないセリフの数々に私自身がすごく心配になりイライラする日々でした。
「この子をなんとかしないといけない!」という焦りから「なんでこんなこともできないの?」と来る日も来る日も息子を叱っていました。
母親である私からも担任からも「できないこと」を指摘し続けられた息子は、七夕の短冊に「おこられませんように」と願い事をかくまでに自信を失っていきました。
2. 否定し続けられるとどうなるか
「できないこと」を指摘し続けられ否定されると人はどうなると思いますか?
毎日毎日怒られ続けた息子は、
・学校なんて嫌い
・勉強も嫌い
・学校に行きたくない
と初めは言葉に出して反発をしていました。
それでも指摘し続けられる日々を過ごすと、
・どこにも行きたくない
・なにもやりたくない
と、学校を行きしぶるようになり、大好きな習い事まで行きしぶるようになります。
どんどん自信をなくし、無気力に陥っていきました。
不登校の一番の原因は「無気力・不安」で49.7%です。
子どものためを想ってできないことをどうにかしてあげたい、と大人は指摘するいわゆる「しつけ」なのですが、その否定が子どもの心を傷つけています。
こうなる前に日々の対応を見直してほしいのですが、もし今、お子さんが行しぶりをしていてもできる対応があります。
ご紹介しますね。
3. 行きしぶり繊細キッズが自信をとり戻す方法
◆①できないことへの注目
思い切って「できないこと」に注目することをやめましょう。
100個のできないことではなく、たった1つの「できていること」に注目します。
私は息子の連絡帳の1文字1文字に毎日、はなまるを付け続けました。
ひたすら肯定し続けると息子は少しずつ自信を取り戻し、「できない」が「できるかも」に変わり、「できた」と行動量が増えていきました。
身近な大人が「どんなあなたも素敵」と言い続けてあげることが子どもにとっての心の安心感の土台となり自信につながります。
◆②家の環境
行きしぶりをしている時は、家で心の安心感を作ってあげるのも有効です。
家が心の安全地帯だと子どもが分かると外の世界に目が向くようになり少しずつ飛び出して行きます。
子どもが不安や無気力になっているときは「大丈夫」という言葉は通用しません。
このようなときは、
「ありがとう」
「かわいいね」
「だいすきだよ」と、
何かの結果ではなくありのままの子どもを受け止め、いつもの10倍の肯定をしてあげてくださいね。
◆③行きしぶりの要因
家の環境を整えつつ、子どもが心を開いたら行きしぶりの要因を探し解決してあげましょう。
・先生の言うことに傷ついた
・お友達とうまくいっていない
・勉強が苦手
・給食が食べられない
親の知らない子どもなりの理由があるかもしれません。
子ども自身も何が原因か分からないこともあるので親子の肯定的な会話の中から探していきましょう。
このような対応で息子はすっかり自信を取り戻し、学校にも行けて将来の夢まで語ってくれるようになりました。
お子さんが元気に羽ばたけるようしっかりサポートしていきましょう。
お子さんのタイプを知り、対応で困ったら「CAMEL診断」を使って困り事の本質と具体的な声かけを学べますよ。
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執筆者:むらかみりりか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)