発コミュを始めてからきょうだい喧嘩はだいぶ減ってきました。しかし、長男がYouTubeを見たくて自分のスマホの電源がなくなると次男のを取り上げて使うため、不仲になってきていました。きょうだい喧嘩に母が取り組んだ対応をお教えいたします。
【目次】
1.長男の粗暴な態度に次男切れる
2.上の子の欲求不満があると喧嘩は荒れる?
3.こっそり褒めてきょうだいそれぞれに自信をつける!
1.長男の粗暴な態度に次男キレる!
「よその子はいつもきょうだい仲がよく見えるけど、どうして我が家は喧嘩ばかりなんだろう?」ときょうだい喧嘩で悩んでいるママはいませんか?
もちろんきょうだい喧嘩はある程度はあって当たり前ですが、意図的にひどい暴力をふるったり、聞くに堪えない暴言を吐いたりすることは問題です。
わが家は、まさに問題のある喧嘩をしていたのです。
わが家には注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の中学2年の長男と、小学3年の次男がいます。
長男は自分の思い通りにならないと次男へ暴言をはいたり、蹴ったり叩いたりして私は困っていました。
しかし、発コミュから予防的に関わることを学肯定的に取り組んだことで、日常茶飯事だったひどいきょうだい喧嘩はだいぶ減ってきまし た。
中学生と小学生のため生活リズムが違うので、休日も家族みんなで過ごすことも減ってきたことも背景にあり、毎日が落ち着いてきました。
ですが、時々こんな喧嘩が勃発します。
長男は自分のスマホがあるにもかかわらず、充電がなくなると次男の携帯(私の昔のものでWi-Fiで使用できるもの)を一方的に取り上げるのです。
これには次男も頭にきて、「このニキビ野郎!なにするんだ!」と暴言を長男に吐くと、長男の逆鱗にふれ、叩かれたり蹴られてしまうのです。
このような光景が続き、しまいには「お兄ちゃんなんて大嫌い!いなくなっちゃえばいいのに。」と次男が大泣きすることありました。
長男に注意すると、「ごめんね」とは言うものの、ずっと次男は長男の粗暴に我慢してきたので、すぐには気分が晴れなかったのです。
次男の長男に対する嫌な気持ちがこのままで続くのはよくないと思い、発コミュで学んだこと+戦略的な計画を取り入れてみました。
私が取り組んだきょうだいの仲を取りもつ方法は、後ほどお伝えしますね。
2.上の子の欲求不満があると喧嘩は荒れる?
実は、きょうだい喧嘩は「自信のなさと嫉妬から」と起こります。
なぜなら下の子が生まれたことで、今まで独り占めしてきたお母さんの愛情を突然半分に激減してしまうからです。
だから、上の子がわがままになったり、乱暴になったり、赤ちゃん返りをしたりするのです。
親からしてみると、平等に愛情を注いでいるつもりでも、上の子からしてみれば、すべて下の子に愛情が奪われてしまったと感じやすいのです。
とくに2人きょうだいは比較対象がわかりやすいため、「下の子ばかり褒められている」「オレ(私)なんかいなくてもいいんだ」となりやすいのです。
欲求不満は、下の子への攻撃性を強め、親に手をかけさせるような行動をとります。
上の子が下の子をひどくいじめたり、険悪なことをいうときは、親へのSOSなのです。
そこに気づかずに「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、もっとしっかりして」という態度をとり続けると、ますます状況は悪化してしまいます。
ですから、お母さんの関わり方を変えない限り、喧嘩は荒れる一方になってしまいます。
では、どのような関わり方をしたらいいのでしょうか?
次にこっそりお教えいたします。
3.こっそり褒めてイベントを活用する!
特に2人きょうだいの場合は、褒めるタイミングとシチュエーションが大切になります。
2人きょうだいを褒めるコツは、それぞれママと2人だけのときにこっそり褒めるのです!
基本的に子どもはやきもちなので、ママの取り合いなのです。どんなに憎まれ口をたたいても、ママを独り占めしたいものなのです。
我が家は車内で2人きりのときに褒めるようにしました。
学童のお迎えのときに弟を、塾の送迎のときに長男をそれぞれ褒めるようにしたのです。
それから次男の運動会が控えていたので、さらに仲直りするチャンスだと思い、私は兄弟の仲をとりもつことにしたのです!
小学3年生になった次男は体重が増え、走るのが遅くなってしまいました。
運動会の1週間前になると「走るの嫌だな。運動会いやだな。」と口走るようになってきました。
私は、次男と二人きりのときに、「走るのが嫌なんだね。あとはなにが嫌なのかな?お遊戯とか?」と次男の話を傾聴しました。
そして、「実はお兄ちゃんもね、3年生のときはかけっこは遅かったんだよ。5年生になってから早くなったんだよ。」と伝えました。
「お兄ちゃんが応援に行ったら、走れるんじゃない?まっすぐ走ればいいんだよ。」と声かけすると「うん。頑張る!」と次男が言いました。
そして、別の日に長男には、「○○君、運動会で走るのが嫌なんだって。お兄ちゃんが応援にきたら、頑張れそうだよ?」と声を掛けました。
「そっかー。デ○だからな。応援に行ってやるかー。」と長男。
いよいよ運動会の日。次男の徒競走が始まりました。
朝が苦手な長男も、次男が走る時間帯には小学校へ見に来てくれ、自分のスマホで次男が走る姿を撮ってくれていました。
父母、長男、祖父母が見守る中、次男は走り切りました。その後の表現(お遊戯)もキレッキレで踊っていました。
次男が帰ってくると、長男が「今日は、頑張ったな!」と褒めると、「ぼくは、走ってて、みんなが応援しにきてくれたのがわかったよ!」と笑顔で答えてくれました。
長男にも次男がいないところで「応援してくれてありがとう。」と家族みんなで褒めました。
とてもうれしい運動会となり、次男の成功体験だけでなくきょうだいの不仲を払拭することもできました。
きょうだいの不仲な雰囲気が続いているときは、こっそり子どもを褒め、イベントも活用してみるといいですね。
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執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)