子どもの好きを深堀して「得意」にするには子どもの様子を観察する力が必要です。どうやって研究をするのか?今回は私が、具体的に子どもの進路選択をする際に研究した内容を公開します。1つでも多くのヒントを得て子どもの研究に役立てて頂けると嬉しいです。
【目次】
1.バスケに没頭できる環境を用意してあげたい
1つ目の記事では、どうやってわが子の脳を伸ばすためにどのように環境を整えて進路選択をしていったかというお話をしました。
▼1つ目の記事はこちら▼
2つ目の記事では「わが子の得意の見つけ方」についてお話しします。
実際にどのようにして息子が伸びていく環境=学校に出会えたのか、出会っていくまでの方法をお話したいと思います。
私にはバスケ好きな息子がいます。
中学3年生の時に、どんな環境に身を置くことが息子にとって最高の環境であるのかを考えた時、バスケが思いっきりできる学校に進学させてあげたい!
3年間バスケに集中して打ち込める環境を用意する!と決めて学校探しを始めました。
その時はすでに発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)を習っていたので、親の想いよりもとにかく子どもの気持ちを優先して学校探しを始めていました。
2.わが子の研究をする~パート1~
いざ学校探しをするとなると、一体どういう学校がいいんだろう?という疑問が湧いてきました。
そこで私は発コミュの学びの中で、得意を見つけるように親がサポートしていくのが大事、という話を思い出し、「息子の研究」をすることにしました。
「バスケが好き」から「バスケが得意」にするためには一体どのように導いていったらいいのだろうか?と考えていました。
バスケが大好きなら、バスケが思いっきりできる学校に行くのが良い!と思い、東京に住んでいる私は東京と神奈川のベスト16以上の学校を調べて、全て部活体験に行きました。
実際に見学に行って、息子が行きたい!と思う学校に進学したら良いと思ったのです。
部活体験は学校に問い合わせをすると、夏休みなど練習をしている日ならいつでもきていいですよ!というお返事でした。
オープンキャンパスのようなイベントに参加したこともあったのですが、わが子はじっとイスに座っていられないタイプのため二度と行きたくないと言って断られました。
また、対外的なイベントは生徒さんも先生もちょっとよそ行き顔になっているので、普段のありのままの姿を見たい場合は、普段の練習を見学する方がずっといいと思い連れて行きました。
見学の後には、どこが好きだった?どの先生が良かった?どの先輩が良かった?どのコートが良かった?など質問をしました。
息子は感覚過敏があり、こだわりが人一倍強いので、やらないと決めたことは一切やらない子です。
なのでどのチームの練習方法が良かったのか?どのチームの戦術が好きだったのか?納得してから入って欲しいと思い毎回息子の気持ちを聞いていました。
しかし彼が出した答えは全てNO!!でした。
どこも嫌だし、どこも面白くない、という意見だったのです。
3.更にわが子の研究をする~パート2~
ここで皆さんならどうしますか?「もう他に行けるところはないよ」と言いなだめてみますか?
それとも「ここの高校で良いじゃない!」と親の意見を押してみますか?
私はそうはしませんでした。なぜなら、息子が決めたことを絶対に覆すことができないと分かっていたからです。
なので更にリサーチをしました。
発達の特性でもあるこだわりが強い!という部分がマイナスに感じるかもしれませんが、これがハマると逆に最高のパフォーマンスを発揮するということも分かっていたので、もう一度息子の研究を始めました。
私の想いはただ一つ!全力でサポートする!ただそれだけだったので諦めずにリサーチを開始しました。
息子はバスケの何が楽しいんだろう?何が好きなんだろう?
どういうバスケをしたいと思っているのか?
バスケをしてどうなりたいと思っているのか?
毎日なんのYouTubeをみているのか?
息子の研究を更に深堀りしていきました。
そして見つけました!
息子は
根性論は大っ嫌い!
数字に基づくデータが好き!
自分のスキルが上達することが大好き!
それを褒めてもらうことはもっと大好き!
ということです。
わが子は当時、中学校とユースチームの2つのバスケクラブに所属していました。
中学校は根性論が強いチーム。
ユースチームは、データを基にスキルの上達を目指すチーム。
前者では問題児扱い。後者では優等生でキャプテンを務めていました。
それぐらい環境が違うと別人だったのです。
何がそんなに違うのか?2つのチームを更に研究しました。
ユースチームは「45度からのシュートの確率が〇%だからこういう練習をしなさい。こういうトレーニングをしなさい。」と具体的に教えてくれます。
そうすると息子は数字が上がるまで必死になって練習をしていました。またコーチも練習している息子の姿を認めてくれる、そんな環境だったのです。
息子は自分が納得したことならちゃんとやる。
そしてそれを認めてくれる環境、納得させてくれる環境があればこの子は伸びていく!と確信したので、コーチに同じように教えてくれる高校はないかとリサーチして今の高校に出会うことができました。
結果的に今の高校に入学することができましたが、もしもその高校がダメだった時はどうする?などのプランも考えていました。
つまりノープランで対応しないのが子育ての鉄則ということです。
4.子どもにはママからの投資が絶対に必要!
実は高校進学を前に夫が「一人暮らしはダメ!高校までは家から通いなさい!」と首を縦に振らないという問題がありました。
しかし、私は発コミュトレーナーになって、息子の学費を自分で払う!と決めて今でもトレーナーの仕事をしています。
だからこそ、わが子と自分にどれだけ自己投資できるかが発達障害凸凹キッズの得意を本気で伸ばす進路選択において大事なことだと私は思っています!
自己投資とは、
・我が子の研究
・脳を育てる声かけ
・知識
・スキル
・学ぶ時間
・経済的投資
と、いろんな投資がありますが、発達凸凹キッズの得意を本気で伸ばす進路選択には絶対にママの投資が必要です!
なぜなら学校では脳を伸ばす環境がなかなか手に入らないからです。
今でも離れて暮らしてはいますが、LINEなどを使って遠隔から息子の脳を伸ばす声かけを続けています。
その甲斐あって、息子のLINEは自己肯定感が高まる宝箱となっています。読み返すと親子共々、「よし!自分ならできる!」「まだまだイケる!」とパワーがみなぎります。
これからもわが子と自分に対する自己投資を絶対に惜しむことなく全力で息子をサポートしていきたいと思います。
今回私の記事を読んで何か1つでも「これやってみよう!」と思ってもらえることがあれば嬉しいです。
今日から始められることがたくさんありますので思いっきりわが子の得意を伸ばす進路選択をぜひ今日から始めてみてくださいね!
どんなママも最初は悩みます!でも切り開くの自分次第!先ずは登録して子育ての勉強を始めませんか?
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)