発達障害の子どもたちは、さまざまな理由から苦手な場所が多いことがあります。今回は「習い事の教室」に注目して、初めての場所に対する不安を減らすためにできることを考えてみましょう! |
【目次】
1.発達障害の子どもに苦手な場所が多いのはどうしてか?
発達障害の特性があるお子さんは苦手な場所が多い傾向があります。
お出かけするのに苦労されている方も多いと思いますが、教室に入れないとなるとお母さんとしては色々と心配になりますよね。
どうして発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、苦手な場所が多いのでしょうか。
・感覚過敏によるつらさ
・情報量の多さで疲れる
・人の多さに圧倒されてしまう
・過去の嫌な経験を連想してしまう
・いつもと違うことに不安を感じる
など、様々な理由から「この場所は苦手だ」と思ってしまうことが考えられます。
大人でも、初めて行く場所は緊張したり不安な気持ちになります。
発達凸凹の特性がある子どもの場合、新しい場所を受け入れるというのは私たち大人よりも難しく大変なことなのです。
お子さんたちが初めての場所に行ったときに感じる怖さは、私たちの想像を超える大変な怖さです。
そのため、「教室に入れない…」そんな気持ちになるのも仕方のないことなのかもしれません。
2.初めての場所が苦手な子の「習い事の教室に入れない」を予防する
初めての場所や新しいことを始めるのが嫌い、というお子さんの場合、習い事も最初はハードルが高いですよね。
でも、情報があれば安心できるお子さんなら、新しい場所について前もって調べたりシミュレーションをすることが効果的です。
例えば、どんなことについて情報があると良いでしょうか?
・レッスンする場所
・教室の外観
・交通手段
・教室までの道のり
・教室に行く日時
といったことを事前に確認しておくと、見通しがたつので不安を軽減することができます。
また、教室に問い合わせをすることで、さらに詳しいことがわかるかもしれません。
例えば、建物内部の様子は足を踏み入れてみないとわからないので、間取りやレッスン室のある場所などを事前に問い合わせしておくのもいいですね。
発達障害の特性があると、初めての場所では一通り自分の目で見て確認しないと安心できないお子さんもいます。
初めての場所の不安感を減らすために、初めて教室に来たときには全ての部屋を見せている、という先生もいます。
そのときに、入ってはダメな場所や開けてはダメな場所について伝えるそうです。
習い事によっては、自宅で教室をしている場合もあるので、全て見せてもらうことはできないかもしれません。
でも、全体を見ることで、その後は安心して習い事に通うことができるとしたら、ダメでもともとでお願いしてみるのも一つの方法です。
情報を事前に伝えることは発達障害の子どもたちの不安を取り除くので、「習い事の教室に入れない」という状況を避けるのに大切です。
「初めての場所」というハードルで嫌なイメージが定着することがないように、周りがしっかり情報収集をしていきましょう!
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執筆者:三浦知花
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)