普通級から支援級への転籍を迷う時はこう決めよう!子どもを伸ばす環境の見分け方

 

登校しぶりや問題行動が出始めると、普通級から支援級への転籍が頭をよぎることはありませんか。うちの子にはどちらが合っているの?支援級に行くとその先の選択肢が少なくなりそう。その疑問や不安は、子どもに最適な環境を選ぶ軸を持てば解消されます。
 

【目次】

1.普通級から支援級への転籍が頭をよぎる登校しぶりや問題行動
2.発達障害・自閉症の我が子が手に入れた憧れの職業
3.普通級から支援級へ迷ったら選ぶポイント
4.先輩ママとして伝えたい「発達障害の子育てはもっと楽しんでいい」

 
 

1.普通級から支援級への転籍が頭をよぎる登校しぶりや問題行動

 
 
 2学期も中盤を過ぎてお子さんの登校しぶりや問題行動が増えていませんか?
 
 
実は9月を過ぎた頃からこのようなお悩みが増え、「うちの子、普通級でやっていけるのだろうか?」と不安に思い始めるお母さんが増えるのです。
 
 
この時期は、残暑の厳しさの中での運動会練習など大型行事の練習が続き、見通しが立たないことに不安になりやすい発達障害グレーゾーンの子どもにとってしんどい時期です。
 
 
しんどさは登校しぶりや問題行動として現れてきます。
 
 
 
 
わたしもこの時期に息子の登校しぶりがあり、普通級から支援級への転籍を悩んだ経験があります。
 
 
当時のわたしは、支援級に在籍することで将来の選択肢がなくなってしまうように感じていました。
 
 
それは障害者枠の就職先である特例子会社を見学に行った時、我が子には単純作業しか職業の選択肢がないのだ、と現実を突きつけられたショックがあったからです。
 
 
今思えば無用の心配で、わたしの息子は夢であった自衛官の仕事を立派につとめる大人になりました。
 
 
今回は子どもの転籍にお悩みのお母さんへ、お子さんが一番成長する環境はどんなところなのか、私の子育て経験からお伝えします。
 
 
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2.発達障害・自閉症の我が子が手に入れた憧れの職業

 
 
わたしの子どもは年中の時に自閉スペクトラム症(ASD)の診断を受けました。
 
 
就学は迷いましたが、就学相談で出た判定通り「普通級」に通うことになり、小学校生活がスタートしました。
 
 
ですが、段々と笑顔はなくなり、担任の先生から「授業中に先生の教卓の下にもぐりこんで動かなくなってしまう」と聞いた時は不安になりました。
 
 
他にも、初めての授業参観ではみんなよりも一歩遅れて行動していたり、休み時間はお友達と関わることはなく、1人でぽつんとしていました。
 
 
そんな息子は夏休み明け、腹痛を訴えて学校に通えなくなり、1年生の3学期から支援級に転籍しました。
 
 
そして、小学校は支援級で卒業、中学はフリースクールにも通い、高校生の時に警察官になりたい!という夢を持ち猛勉強。
 
 
警察官は残念ながら不合格になりましたが、自衛官の試験に合格しました。
 
 
 
 
これだけ聞くとなんの問題もなく聞こえますが、中学でいじめをきっかけに不登校になり、計3回の不登校を経験しています。
 
 
無気力で不安が強かった不登校の息子でも、発達科学コミュニケーションを学んで、子どもの脳を伸ばすことが出来れば職業も選択できるし、夢に向かって努力をすることができたのです。
 
 
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3.普通級から支援級へ迷ったら選ぶポイント

 
 
普通級か支援級か迷った時の選ぶポイントは学校に行くことで自信をつけられる環境を選ぶ。これです。
 
 
「今」のお子さんをぐーんと伸ばせるのはどの学級なのか?
 
 
どこに所属するかではなく、所属するところが脳を伸ばし成長ができる環境であるかどうかです。
 
 
勘違いしやすいのは、親にとってベストな環境なのではなく子どもにとってベストな環境であること、です。
 
 
これも私の見てきた実体験ですが、私は小学校の支援級で支援員をしていたことがあります。
 
 
毎年、普通級から支援級に転籍してくる子が何名かいるのですが、普通級にいた時は自信をなくしてしょんぼりしていた子が、支援級にきた途端に、笑顔になり生き生きと勉強をするようになりました。
 
 
 
 
わかりやすい例でいうと、大人でも言葉のわからない外国へ旅行すると、不安になりますよね。
 
 
買い物をするのも、切符を買うのだって、「なんて言えばいいんだろう」「伝わらなかったらどうしよう」「これで合っているのかな?」と不安になります。
 
 
脳は自分がわかる言葉には反応し、わからない言葉には反応できません。
 
 
脳が発達する時は酸素を使うのですが、反応できないということは酸素を使っていない状態なので発達しないことになります。
 
 
理解できない言葉を聞きながら授業を受けていても、不安になったりできない自分に自信をなくすばかり。
 
 
「わかる」「できた」と成功体験を積める環境はどちらなのかがポイントです。
 
 

4.先輩ママとして伝えたい「発達障害の子育てはもっと楽しんでいい」

 
 
わたしは、子育てで大事なことって何でしょう?と聞かれたら、「親子で笑顔でいられること」だと思っています。
 
 
私には成人した息子がいますから、この記事を読んでいるお母さんより少しばかり先輩ママだと思います。
 
 
そんな私が身をもって感じるのは、子育てってあっという間だということ。
 
 
小学校を卒業すると、本当にあっという間なんですよ。
 
 
私はもっともっと子育てを楽しめばよかったと後悔しています。
 
 
発達障害の子どもを何とか「普通」の子にしなければ!と幼児の頃からプリント学習を何枚もやらせたり、習い事のはしごをしたり、お金もたくさん使いました。
 
 
そうじゃなくて、もっと遊びに行けばよかったな、もっとディズニーランドに行っておけばよかったな、そんな風に思っています。
 
 
 
 
発達障害の子どもの子育ては大変ですよね。
 
 
それでも子どもの環境や脳の伸ばし方が子どもに合っていれば、のびのびと成長し、夢を持つ子どもになれるんです。
 
 
ママが子どもの成長にワクワクしていたら、子どもだってうれしくて笑顔でいられるはずです。
 
 
そんな親子をもっともっと増やすことが私の夢です。
 
 
 
 
 
普通級から支援級への転籍を経験したママ達の記録が参考になります
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執筆者:横山美穂
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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