発達障害・グレーゾーンの子どもに、イライラしているお母さんはいませんか?思春期以降になると、親の言葉に子どもが反抗し、子どものために言っている親は言い返してしまい、親子関係はギクシャクしがちですよね。ここではイライラの原因を知り、手放す方法についてお話します。
【目次】
1.思春期の親子関係に悩んでいませんか?
発達障害グレーゾーンの親は、子どもの「できない」ばかりが目についてイライラさせられますよね。
受験の時期に子どもが勉強しない姿を目にすると、親は黙っていられません。
ですが、このような口出しの対応は要注意です。
もしかすると疲れ切っているところに、家でダメ出しをされてしまう…そんな状況を放っておくと子どもが無気力化する可能性が大です。
子どもは周りの人からの心無い言葉に傷つき、自己肯定感を下げてしまいます。
自己肯定感を下げた子どもは、自分が価値ある人間だと思えなくなってしまうのです。
進路選択の大事な時期に、無気力化してしまうと親も子も将来が不安になってしまいますよね。
2.子どもへのイライラが止まらなかった毎日が変わった!
反抗期になると、親が何か口にしそうな雰囲気を察しただけで、子どもはイライラ。
親の方は冷静に話をしようと思っていたのに、子どもの反抗的な言葉に、負けまいと強く言い返してしまうことがあります。
うちには18歳高校生の発達障害グレーゾーンの息子がいます。
私は高校生の息子に、「○○準備した?」「宿題はすんだの?」 などと声をかけては、反抗されてばかりで常にイライラしていました。
私の学ぶ発達科学コミュニケーションは、子どもを肯定する会話が基本です。
ですが、私はうっかりイラっとしてしまい、それまでの褒めの会話を台無しにしてしまうことがありました。
ある日のNicotto!ライブで、トレーナーさんが “イラっとした時の事を記録する”とよいと話されているのを耳にしました。
発コミュを学んでいるものの、うまくやれている実感がなく悩んでいた私は、子どもの言動にイライラしてしまう原因を知るために記録することを試しました。
後日、記録を見返して何にイライラしたのかを分析しましたが、記録をじっと見るだけでは、私には子どもの発した言葉に原因があるとしか思えませんでした。
そこで、私は分析方法にある工夫をして、イライラを手放すことができたのです。
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3.私がイライラを手放した方法とは
私が分析に使ったのは根本原因分析(なぜなぜ分析)という医療事故の分析方法を応用しました。
例えば、「息子の言った言葉にイラっとした」という記録があるとします。
この文章に「なぜ、イラっとしたの?」と、自分にナゼと問いかけます。
すると「息子が生意気な事を言ったから」など、何かしらその時の気持ちが表れます。
続いて「なぜ、生意気だと思ったの?」と、さらに自分にナゼと問いかけます。
このナゼを繰り返し、これ以上ナゼが問えなくなったら、それが根本原因となります。
私の場合は、なぜなぜを繰り返すことで、私自身の息子にこうなってほしいという気持ちにたどりつきました。
つまり、私の中に息子をコントロールしたい気持ちがあった、ということです。
私の意識の底に息子をコントロールしたい気持ちが無ければ、息子の言葉にイラっとすることはなかったのです。
息子の側からすれば、親の思い通りになんかなってやるもんか!そんな気持ちで言い放った言葉だったと思われます。
根本原因がわかった私は息子の気持ちを理解することができ、イライラを手放すことができました。
私たち大人は人生経験が子どもに比べると豊富なために、つい自分の方が正しいと思いがちです。
そうした親の思考のままでは、正しいのは親、悪いのは子ども、という図式から抜け出せません。
そして、子どもは大人が思っているよりもずっと、親の気持ちを見透かしているのです。
子どもの気持ちを理解できる親であるためにも、時には自己を振り返る作業が必要ではないでしょうか。
自分を振り返ることで、子どもの気持ちを受け止められるようになりますよ。
この記事が子育ての一助になれば嬉しいです。
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執筆者: 宝井あつみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)