発達障害やグレーゾーンの子育てをしていると、困りごとへの対応に追われて疲れてしまうときがありますよね。そんなときは視点を変えて子どもと一緒に楽しいことをしてみませんか?ただの気分転換ではない科学的根拠と、ADHDの息子の例を紹介します!
【目次】
1.発達障害の子どもの困りごとへの対応に疲れたら・・・
発達障害やグレーゾーンの子どもを育てていると、困りごとやトラブルが次々と出てきますよね。
「どうしたらこの問題を解決できるだろうか?」
「どうしたら困った行動をやめさせられるのか・・・」
いろいろ調べて実践してみても手応えがなく、「もう疲れた・・・」と涙することもあるかもしれません。
私には注意欠陥多動性障害(ADHD)の息子がいます。
発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学び、困りごとは落ち着いたのですが、調子が悪いと登校を渋ったり怒りっぽくなったりするときがあります。
発コミュで脳科学に基づいた親子のコミュニケーションを学んでいたので対応に悩むことはなく、肯定の注目を増やし、マイナスの行動はスルーすることで落ち着いていきますが、
数日続くと、どう対応すればよいかわかっていても正直疲れます・・・
このように困りごとへの対応に疲れたとき、私は困りごとと向き合うのはやめて視点を変えるようにしています。
目の前で起こる問題には対応しなければなりませんが、問題が起きているときに脳を発達させるのは難しいので、根本から改善しにくいからです。
2.楽しい思い出の記憶は子どもの脳を発達させる!
どうして楽しいことをするのでしょうか?
それにはちゃんと理由があります。
動物から人への進化の過程の中で、脳は危険から身を守るために、怖いものや危険な場所を覚えておくことが必要でした。
そのため、ネガティブな記憶が残りやすいのですが、特に発達障害やグレーゾーンの子はその傾向が強いと言われています。
恐怖や辛い出来事、嫌な感情は記憶に残りやすいのです。
困りごとが続いたり、怒りっぽい状態が続いたりしているとき、一番辛いのは誰だと思いますか?
それは子ども自身です。
負の経験をどんどん積み重ねている状態です。
また、記憶を消すことは難しいとも言われています。
ですから、お母さんにできることはポジティブな記憶をたくさん入れてあげることなんです!
記憶を消したり、上書きすることは難しくても、ポジティブな記憶を増やし、ネガティブな記憶より数で上回ることはできますよね。
脳は、筋トレのように使えば使うほど発達します。
楽しい感情、嬉しい感情、ワクワクした気持ちをたくさん経験すれば、そのように感情が育っていくんです!
そして、楽しいと活動量が増えて、脳のいろいろな場所を使うことになるので、脳全体が発達していくことにもつながっていきます。
3.親子でポジティブな記憶を貯めよう!ADHDの息子の例を紹介します。
何をするのかというと、「子どもが楽しめること」「一緒にワクワクしながらできること」を探して、楽しむようにします。
親子の楽しい思い出は、旅行に行って非日常の中で初めての体験をするのもよいですし、日常の中で小さなワクワクを見つけてやってみるのも楽しいですね!
・子どもの好きな場所に出かける。
・自然の中に遊びに行く。
・前から行きたかった初めての場所に行ってみる。
・好きなゲームを一緒にやる。
・子どもの好きな食べ物を作って食べる。
子どものちょっとしたつぶやきにヒントが隠れているので、よーく観察してみてください!
「楽しいね!」
「面白いね!」
「一緒にお出かけできて嬉しいな!」
と、お母さん自身のポジティブな感情を意識的に言葉にして伝えてあげてくださいね!
ポジティブな思い出をより記憶に残すポイントは、思い出を振り返ること!
写真や動画に残しておき、帰ってから一緒に眺めることで楽しい記憶が定着しやすくなります。
アルバムにして、いつでも見返せるようにするのもオススメです!
息子が家で怒りっぽくなり、ネガティブな発言が増えていたとき、楽しい思い出を親子で一緒に作ることをいつも以上に意識して積み重ねたことで、1ヶ月ほどで気持ちが安定し、落ち着き始めました。
息子は電車が好きなので、「土日には〇〇線に乗りに行こう!」と提案したり、大型遊具がある公園に足を伸ばして思いっきり遊んだりすることもあります。
家の中でできることは、料理やお菓子作りが多いです。
子どもの困りごとに振り回されるとお母さんの気持ちも落ち込み、悪循環が起こってしまいます。
お母さんの心を守り、前向きな気持ちになるためにも、お子さんと一緒に楽しめることを見つけてみてくださいね!
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執筆者:若月綾
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)