「うちの子はじっとしていられないから美術館は無理…」こんな風に思っているお母さんはいませんか?実は新宿区には発達障害の子どもの脳をぐんぐん育てられる「東京おもちゃ美術館」があるんです。ここでは子どもが楽しく過ごせる対応のコツを紹介します。 |
【目次】
1.発達障害の子どもでも美術館が楽しめる!
2.東京おもちゃ美術館の脳の発達ポイント
◆グッド・トイてんじしつ(2階)
◆おもちゃのもり(2階)
◆おもちゃのまちあか・きいろ(3階)
◆ゲームのへや(3階)
3.発達障害の子どもが楽しめる対応のコツ
◆おもちゃこうぼう(3階)
1.発達障害の子どもでも美術館が楽しめる!
「うちの子はじっとしていられないから美術館に連れて行くのは無理…」こんな風に思っているお母さんはいませんか?
特にADHD(注意欠陥多動性障害)タイプの発達障害の子どもは好奇心旺盛でじっとしているのが苦手なため、対応の大変さを考えるとお出かけ先選びもついつい慎重になってしまいますよね。
でも実は、落ち着きのないADHDタイプの子どもでも楽しく過ごしながら脳をぐんぐん発達させることができる美術館があるんです!
今回紹介するのは東京都新宿区にある東京おもちゃ美術館です。こちらの美術館は普通の美術館と違い「見るだけでなく直接触って遊べること」に重点をおいて展示がされています。
ここでは、東京おもちゃ美術館の「子どもの脳を発達させるポイント」と「楽しく過ごす対応のコツ」について紹介していきます。
2.東京おもちゃ美術館の脳の発達ポイント
◆グッド・トイてんじしつ(2階)
こちらの展示室には40種類以上のおもちゃが置かれており、自由に遊ぶことができます。
「グッド・トイ」とは全国のおもちゃコンサルタントにより選ばれたおもちゃのことで、子どもの五感を刺激したり、想像力を掻き立てるおもちゃがたくさんあります。
ちなみにここで我が家の小1の息子が一番興味を示したのは、「手を使って記憶するロックボックス」というおもちゃです。これは10個の扉にそれぞれ開け方の異なる鍵がついている木製の箱です。
こんな風に、この展示室には試行錯誤を繰り返しながら子どもの脳を発達させるおもちゃがたくさん置かれています。
ただし、ここで1つ注意してほしい点があります。「グッド・トイてんじしつ」の隣には「きかくてんじしつ」があるのですが、「きかくてんじしつ」は通常の美術館と同じように展示品に触れることができない場合が多いです。
発達障害の子どもには、入る前に「ここのお部屋の物は遊ぶ物ではないよ。見るお部屋だよ」と事前に説明して対応してください。
◆おもちゃのもり(2階)
こちらの展示室には部屋の中心に「センターハウス」という名の2階建てのアスレチックがあったり、木のボールが敷き詰められた「木の砂場」などがあります。
体を使いながら子どもの好奇心を刺激して脳を発達させることができるお部屋です。
こちらの展示室は、好奇心旺盛な発達障害ADHDタイプの子どもには特にオススメです。我が家の息子はセンターハウスを登ったり下ったりしながら探検を楽しんでいました。
ここでは部屋に入る前に靴を脱ぐことが必要になります。ですので、発達障害の子どもには事前に説明して対応してあげてくださいね。
◆おもちゃのまちあか・きいろ(3階)
「おもちゃのまちあか」には、けん玉やコマなどの伝統的なおもちゃがあります。「おもちゃのまちきいろ」には、世界の木のおもちゃコーナーや「ごっこハウス」があります。
世界の木のおもちゃコーナーには、木魚や民族楽器が置いてあります。「ごっこハウス」というのは木を使って野菜や果物を収穫する環境と、リアルな感触を再現したコーナーで、キノコやりんご、にんじんなどがあります。
発達障害の子どもは実際に自分の手で触ることで物事を認識し、考える力を身につけていきます。
自分で楽器に触れることでどんな音が出るのか確かめる、普段なかなか体験できない野菜の収穫を疑似体験する、こんな体験が子どもの脳を発達させてくれるのです。
◆ゲームのへや(3階)
こちらの部屋には、様々な種類の世界中のアナログゲームがあります。
脳に特性のある発達障害の子どもは、コミュニケーションが苦手なタイプが多いです。普段あまり見かけないゲームに親子で挑戦しながら、子どものコミュニケーション能力を育ててあげましょう。
3.発達障害の子どもが楽しめる対応のコツ
◆おもちゃこうぼう(3階)
東京おもちゃ美術館では、ほぼ毎日工作教室を開催しています。当日受付で参加費無料の物から、事前予約制で有料の物まで様々なので、必ず公式サイトを確認してくださいね。
さて、こちらの「おもちゃこうぼう」では発達障害の子どもが楽しく過ごすためにお母さんの対応がとても大事になります。
発達障害の子どもは
・じっとしているのが苦手
・待つのが苦手
・不器用傾向がある
などといった様々な脳の特性を持っています。
そのためお母さんには、子どもに自信をつけてあげられる対応をしてほしいのです。
例えば
・席に着いたら「ちゃんと座れたね」
・作業が終わって次の指示を待つ段階になったら「ちゃんと待ててるね」
・作業の途中で「ちゃんと切れたね」「ちゃんと貼れたね」などど、こまめにできていることを褒める
といった対応の仕方があります。
工作教室は基本、他の子どもと一緒に取り組みます。そのため、自分のペースで進められないことでつまずいてしまう子どももいます。
お母さんが上手に対応して、発達障害の子どもに「できた!」という成功体験を作ってあげましょう。
いかがでしたか?東京おもちゃ美術館には子どもが楽しめるポイントがたくさんです。お母さんの対応で、発達障害の子どもの脳をぐんぐん伸ばしてあげてくださいね!
ーー施設詳細ーー
【施 設 名】東京おもちゃ美術館
【住 所】東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内
【営業時間】10:00~16:00(入館は15:30まで)
【休館日】毎週木曜日(木曜日が祝日の場合は開館)この他に特別休館日・メンテナンス休館日があるので公式サイトで確認してください。
【公式サイト】http://goodtoy.org/ttm/
【施 設 名】東京おもちゃ美術館
【住 所】東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内
【営業時間】10:00~16:00(入館は15:30まで)
【休館日】毎週木曜日(木曜日が祝日の場合は開館)この他に特別休館日・メンテナンス休館日があるので公式サイトで確認してください。
【公式サイト】http://goodtoy.org/ttm/
※ここに記載されている情報は2019年10月現在のものです。お出かけの際は公式サイトで最新の情報をご確認ください。
執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)