発達障害の思春期の女子は、キツイ言葉でキレやすくなってきたら、素直になる「ほめ言葉」を使いましょう。思春期は心と体の発達が著しく、キレやすくなるもの。脳に届く言葉を使うことで、キレやすいこの時期を親子で穏やかに過ごすことができますよ。
【目次】
1.キレやすい思春期の女子と会話が減ってきた
2.思春期の女子はストレスを抱えがち
3.キレて話をきいてくれない時に聞く耳をもたせるには
1.キレやすい思春期の女子と会話が減ってきた
思春期に入ってくると、子どもに素直さが減ってきたなとか、何を考えているのかわからなくなることはありませんか?
それも成長とは思いつつも、イライラしたり、口調がきつくなってキレやすくなると、お母さんも伝染してイライラしてしまいますよね。
我が家の小6の娘も思春期真っ只中。
繊細なところがあり、不安が強いタイプです。
ですので、学校ではお友達関係に気を使ったり、集団生活に気疲れしやすいタイプです。
また「忘れ物をしたらどうしよう。先生に怒られる」とネガティブな想像をして、気持ちが落ちこむことも多々あります。
そんな娘ですから、思春期になると不安気な様子にイライラも増してくるようになりました。
「よくわかんない」
「(面倒くさそうに)はい、はい、はい」
「覚えてない」
など、学校のことを聞いても、詳しく話さなくなりました。
学校で何か嫌なことでもあるのか、それとも、思春期だから?反抗期だから?、成長したらこんなものだと思っていればいいのか、よくわからないという思いでいました。
2.思春期の女子はストレスを抱えがち
思春期の年頃はおよそ10歳ころからですが、この頃から自分の体も周りの環境も変化が激しくなります。
まず、体の面では第二次成長期に入り急激に成長ホルモンの分泌がさかんになります。
生理もまだ安定しない子が多いですし、生理痛や眠気、イライラに襲われるなど今まで体感したことのない変化へのとまどいがあるものです。
また、女子は友達関係が複雑化しやすく、グループ意識が強まり、共通の話で結束が堅くなったりします。
かと思えば、些細なことで仲間はずれや噂話しの対象になるなど、心穏やかではいられない時期です。
そんな環境の中で、発達障害グレーゾーンの女の子は、より気を使って生活しています。
それは、脳の特性からくるもので、感情のコントロールがうまくできないということがあります。
自分の感情がよくわからないため、気持ちを伝えることが苦手だったり、誤解をされてしまうこともあります。
このように身体面、環境面、感情面で色々なストレスを抱えているのです。
ただでさえストレスが多い思春期女子の生活に、家に帰ったらお母さんが「あれしろ、これしろ」と指示だししてきたら、イライラするのも少しは理解できますよね。
そして、怒ったり指示だしばかりだと、お母さんの声を聞いただけで、脳が「嫌だ」「危険だ」と感じ防御体制に入ります。
つまり、聞く耳をシャットダウンしてしまうのです。
こんな風にキレやすくなっている発達障害の思春期女子は、お母さんの話を聞く「聞く耳」の準備ができていないのです。
【期間限定 11月末まで】
新常識!
繊細すぎる子のトリセツがわかります
↓↓↓
繊細すぎる子のトリセツがわかります
↓↓↓
3.キレて話をきいてくれない時に聞く耳をもたせるには
では、聞く耳になっていない思春期女子をどうやって癒せばいいのでしょうか?
それは、見えるもので感情をポジティブにすることです。
例えば
・おやつをお客様用のお皿に用意する
・洗濯物をキレイに畳んで渡す
・「〇〇ちゃんが好きだと思って」と手土産を渡す
・お醤油を取ってあげる時には手を添えて「はい、どうぞ」
などです。
自立心が芽生えてきている思春期女子は、言葉でこまめに褒めても素直に受け取らなくなってきます。
そのため、もらって嬉しい物やされてうれしい態度など視覚に印象づけることで、インパクトが強くなります。
そうすることで、自分が大事にされていると感じるポジティブな感情が脳に記憶されますよ。
いかがでしょうか。
日常的にできることでも、ちょっと丁寧さを加えてみるとジワジワと嬉しい感情が芽生えてくるものです。
思春期女子と、最近、仲良しトークができていないかもと思った時には、ワンランク上の心のこもった対応を心がけてみてください。
思春期や反抗期でも脳を伸ばせば怖くない!子育ての実話だから参考になる!
執筆者:北川明希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)