勝ちにやルールに対するこだわりが強く遊んでいる途中で怒りだし、その場の空気が悪くなったなんてことはないですか?発達障害の幼児が勝負事を楽しめないのはあるあるの悩みですよね!今回はしつけなしでこだわりが和らぐおすすめのゲームを紹介します。
【目次】
1.怒ってばかりでゲームを楽しめない息子
2.発達障害の幼児が勝ち負けにこだわる理由
3.しつけは卒業!楽しみながらこだわりが和らぐオススメゲーム
1.怒ってばかりでゲームを楽しめない息子
我が家には発達障害グレーゾーン4歳の息子がいます。
・野球をしていてうまく打てない
・魚釣りゲーム
・黒ひげ危機一髪
・お子様ランチでもらったおもちゃ
などさまざまなものに興味を示し、試してみますが、思い通りにいかないと必ず癇癪を起こします。
自分が負けそうになると、勝手にルールを変更したり、ゲームを中断したりするので、いつも場の空気が悪くなっていました。
負けるのも嫌、うまく遊べないのも嫌、それでも遊びを変更するのも嫌。
とにかく自分が勝つまで、うまくいくまでやらないと気が済まないので、遊びに付き合うのが億劫に感じていました。
負けず嫌いなのは良いことかもしれませんが、せっかく楽しい遊びをしているのにいつも怒ってばかりの息子にもっと楽しんで欲しいと感じていました。
そこで、今回はしつけなしで、勝ち負けやルールへのこだわりが和らぐおすすめのゲームを紹介します。
2.発達障害の幼児が勝ち負けにこだわる理由
そもそもなぜ、発達障害の幼児はここまで強く勝ち負けやルールにこだわるのでしょうか?
それは、彼らの持つ特性が関係しています。
まず、完璧主義という特性があります。
こだわりが強い子は、白黒思考から「勝つこと=かっこいいこと、正しいこと」「負けること=かっこ悪いこと、ダメなこと」と思い込んでいます。 そのため、何がなんでも勝つことにこだわります。
次に、予測を立てるのが苦手という特性があります。
私たち大人は状況を判断しながら、「これは負けそうかも」とある程度負けを想定することができます。
しかし、予測を立てるのが苦手な発達障害の幼児は、状況判断が難しいため、勝てると思っていたのに急に負けたように感じているのです。
そのため、すんなりと状況を飲み込めず、負けを受け入れられません。
さらに、感情コントロールが苦手という特性もあります。
人は想定していなかったことが起こると、不安や恐怖、怒りやストレスといった負の感情が出てきます。
発達障害の子どもはこの気持ちを抑えられず、コントロールができないために、怒ったり場の雰囲気が悪くなるような言動を取ってしまうことがあります。
これらはいずれも発達障害の特性であるため、なかなか本人の意思だけで克服できるものではありません。
しかし、多くの方は「ゲームなんだから負けることもあるよ」「負けても次頑張ればいいよ」としつけを試みたところで、うまくいかなかったのではないでしょうか。
3.しつけは卒業!楽しみながらこだわりが和らぐオススメゲーム
我が家の息子が、相手がルールを守れなかったり、自分が負けたりしても怒らなかったおすすめのゲームをご紹介します。
それはズバリ!「叩いてかぶってジャンケンポン」です。
この遊びは、じゃんけんに負けた人はヘルメットをかぶり、勝った方が相手を叩こうとする、反射神経とタイミングを競うゲームです。
「叩いてかぶってジャンケンポン」は、じゃんけんに負けたとしても叩かれるのが楽しいため、勝つことにこだわる子も怒らずに楽しむことができます。
また、相手を叩きたいあまり、負けた子が相手を叩こうとしたり、勝ったのに慌ててヘルメットをかぶろうとすることもあります。
そんな間違いさえも、みんなで笑い合う楽しい瞬間になるんです!
ぜひ勝っても負けても、ルールを破ってもお母さんが腹を抱えて大笑いする姿を見せてあげてください。
このゲームは、勝ち負けやルールを破ることに気がつく暇がないほど夢中になる遊びです。
このように楽しい感覚を味わいながら勝ち負けやルールが守れないことを経験することで、ゲーム本来の楽しさを感じることができます。
ぜひ、家族で楽しく遊んでみてくださいね。
勝ちにこだわる子が負けても大笑いするオススメゲーム
執筆者:中井春菜
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)