朝起きられない子どもの起こし方がわからなくて困っていませんか。起きられない子どもをつい大声で怒ってしまい朝から親子の雰囲気が険悪になるのは辛いですよね。この記事では朝起きられない子の“脳”をポジティブに覚醒させる起こし方をお伝えします。
【目次】
1.朝起きられない子どもの起こし方がわからない!
2.朝起きられないのは“脳”にとって不快な起こし方をしているから
◆“脳”にとって不快な起こし方①「ママがいきなり怒ってる!」
◆“脳”にとって不快な起こし方②「ネガティブな映像が浮かんでくる」
3.”脳”がポジティブに覚醒する子どもの起こし方
1.朝起きられない子どもの起こし方がわからない!
朝起きられない子どもの起こし方に悩んでいませんか?ただでさえ朝は忙しいのに、何回声をかけても子どもが起きてくれないと焦ってイライラしてしまいますよね。
朝起きられない子どもの起こし方では、いかに“脳”をポジティブに覚醒させる声かけができるかがポイントなんです。
え?いきなり“脳”とか言われてもわからない!目を開けて身体を起こせばいいでしょ?と思いますよね。わたしはそう思っていました。
しかし、人が目覚める仕組みは、
①脳が覚醒する
②脳が手足や目などに「起きよう」と指令を出す
③手足や目が動き始める
という順番です。
ですからまず“脳”を起こすことが、スムーズな目覚めに繋がるのです。
わたしには小学校2年生の息子がいます。
とにかく平日の朝、起きられないのです。アラームが鳴っても身じろぎひとつせずに深く眠っています。
ようやく目を開けても、わたしの膝の上でうとうとしてしまったり、「うー」と不機嫌に唸ったりして、立って歩き始めるまで1時間以上はかかっていました。
また息子は学校が苦手なので、登校すること自体のハードルが高いです。
そこに遅刻という状況が発生すると教室に入りづらいので、さらに学校に行きたくなくなってしまいます。
ですから、「遅刻させちゃいけない」という思いが常にありました。
刻々と過ぎる時間に焦りが募り、息子を起こすわたしの声はどんどん大きくなります。
そして、今動き出さなければ間に合わないという時刻になると、
「もう声かけるのやめるからね!」
「遅刻しても知らないから!」
などすごい勢いで言い捨てる始末でした。
わたしの剣幕にビクッとした息子がようやく身体を起こしてノロノロと動き始めます。
起きられない息子にはイライラするし、朝から声を荒げてしまった自分に落ち込むし、毎朝ストレスMAXでした。
しかし、発達科学コミュニケーションで脳の性質を学んだら、朝起きられない子どもの起こし方をマスターすることができたのです。
息子がスムーズに起きられるようになり、苦手な学校に出発するまでの時間を親子で穏やかに過ごせるようになりました。
この記事では、朝起きられない子どもの“脳”はどうなっているのか、“脳”をポジティブに覚醒させる起こし方についてお伝えします!
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2.朝起きられないのは“脳”にとって不快な起こし方をしているから
子どもが朝起きられないのはお母さんの起こし方が“脳”にとって不快な起こし方だからなのかもしれません。
◆“脳”にとって不快な起こし方①「ママがいきなり怒ってる!」
朝起きられない子どもは「低覚醒」という脳の特性をもっていることがあります。
「低覚醒」というのは、眠りから目覚めるのにかなり時間がかかる、起きてもぼーっとして動かないという状態を指します。
「低覚醒」の状態では、子どもの脳にアラーム音やお母さんの声がなかなか届きません。
何回声をかけても起きてくれないと、どんどん声が大きくなり、口調も強くなりがちです。
お母さんからしてみれば最初は優しく声をかけていて、全然起きないから声を荒げたつもりです。
しかし、少しずつ覚醒が進んだ子どもの脳に初めて届いたお母さんの声が怒り声だったら「起きたらいきなりママが怒っていた」という最悪な目覚めになってしまうのです。
「低覚醒」は脳の特性なので、本人の努力ややる気の問題ではありません。
自分でコントロールできないため子どもも辛くて困っています。
◆“脳”にとって不快な起こし方②「ネガティブな映像が浮かんでくる」
人間の脳はネガティブな記憶を長期間残しやすいという性質があります。
これは危険な場所や天敵を記憶していのちを守るための動物としての本能です。
「低覚醒」の特性があって学校が苦手な子は、
・朝→起きるのが辛くて大変→起きた時にいつもお母さんが怒っている
・平日→学校に行く日→苦手だから行くのが辛い
というネガティブな記憶で頭がいっぱいになっています。
それでなかなか起きられないのです。
なかには、平日は起きられないけどなぜか休日の朝はすんなり起きられるお子さんもいますよね。
それは、休日にはネガティブな記憶がないからです。
・学校に行かなくてもいい
・朝から好きなことをして遊べる
頭がポジティブな記憶でいっぱいだと、たとえ「低覚醒」の特性があっても起きやすいのです。
苦手な平日の朝も脳をポジティブに覚醒させられたらいいのですね!
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3.”脳”がポジティブに覚醒する子どもの起こし方
そのポイントはたったひとつ。
子どもが起きるまで何回目でもまったく同じトーンで声をかけることです。
「○○ちゃん、起きる時間だよ~。おはよう!」など声かけの言葉を決めて、何回目であっても初めて起こすつもりで、まったく同じトーンで声をかけます。
「低覚醒」がある子どもの脳には最初はお母さんの声が届きません。
お母さんの声がどのタイミングで子どもの脳に届いてもいいように、いつも同じトーンで声をかけましょう。
それを続けることで「あぁ今日もお母さんの優しい声で起きられたな」というポジティブな記憶を脳に残すのです。
脳に届きやすいように耳元で優しく声をかけたり、ゆっくり身体を触りながら声をかけたりすると、より効果的です。
わが家では「ごっこ遊び」のキャラになりきった声かけが息子にヒットしました。
これは、「学校が苦手!」とネガティブな記憶でいっぱいの脳にポジティブな記憶を思い起こさせる作戦です。
息子は「ごっこ遊び」が大好きで、いつもわたしと2人で色々なキャラになりきって遊んでいます。
息子にとって楽しくて夢中になれるポジティブな記憶が「ごっこ遊び」です。
そこで、起こす時に「ごっこ遊び」のキャラになりきって声をかけるのです。
「息子く~ん、朝だよ~。今日も息子くんと遊ぶの楽しみだな♪まずは一緒に起きようよ♪」
とキャラの声色で同じセリフ、同じトーンで声をかけ続けます。
するといつもより早い段階でピクっと反応するようになり、ニコっとしながら身体を起こすことができるのです。
息子にとってポジティブな記憶を思い起こすものは「ごっこ遊び」を使った声かけでしたが、お子さんに合ったものを選んでみてください。
「○○のDVDの続きが見たいな~」「朝食の食パンはメイプルシロップ味だよ~」など色々考えられると思います。
ポイントは子どもが起きるまで何回目でもまったく同じトーンで声をかけることです。
朝起きられない子どもをスムーズに起こし、穏やかな朝の時間を過ごせる親子が増えたら嬉しいです。
どうしてもイライラして辛いママにはこちらの記事もぜひ読んでいただきたいです。
あっと驚く脳の性質を知って、もっと楽しく子育てしませんか♪
執筆者:はた まゆ子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)