4歳の癇癪に疲れた!ママを叩くのはなぜ?叩く子への正しい対応とは

 

4歳の癇癪でママを叩くのは、感情をうまく言葉にできないからです。叩き返すのは逆効果!まずは安全確保と気持ちの代弁。「痛いよ」「悲しい」と言葉で伝えることで、子どもは叩かずに気持ちを表現できるようになります。
 

【目次】

1.気に入らないと叩く4歳の癇癪…疲れたときどう対応すればいい?
2.叩く4歳はわがまま?癇癪がひどいのは発達のせい?
3.育児の価値基準はどう変わる?「認める子育て」と仲間の力って?
4.4歳で親を叩く子はその後どう成長する?落ち着いた奇跡の変化とは?

 
 

1.気に入らないと叩く4歳の癇癪…疲れたときどう対応すればいい?

 
 
4歳は言葉の発達が進んできても、気持ちを整理して伝える力はまだ未熟です。
 
 
「悔しい」「嫌だ」「思い通りにいかない」…そんな感情を言葉の代わりに“叩く”という行動で表現してしまうのです。
 
 
親は叩く行動をただ怒るのではなく、「叩かずに気持ちを言葉で伝えられるように導く」関わり方がポイントになります。
 
 
発達障害グレーゾーンの息子は、2歳ごろから自我が強く思い通りにならないと癇癪を起こし、ママを叩くことが日常茶飯事でした。
 
 
 不妊治療の末に授かった大切な息子だったのですが、癇癪がひどく想像以上に子育ては大変でした。
 
 
4歳になると息子は、思い通りにならないことがあると泣き叫んだり、私を叩いたりつねったりするようになり、日々なだめるように向き合っていました。
 
 
 そんなある日、旦那の実家へ法事のため帰省することになりました。
 
 
 きっと息子も慣れない環境で緊張していたのかもしれませんが、なにかを引き金に癇癪おこし、親戚の前で激しく私を叩いたのです!

 
 
 「お母ちゃんを叩いたらあかん!」
 
 
 叔父の強い一言に、その場はピリッと静まり返り、そのことでかえって息子の癇癪は悪化!
 
 
 
 
 その後、周囲からは「親のしつけが悪い」「甘やかしすぎだ」といった声が聞こえてきて、「この子をどう育てていけばいいの?」と不安と迷いの中で育児本を手当たりしだいに読みあさる日々でした。
 
 
 「癇癪を起こさせないようにしなきゃ」とピリピリしていたり、「このままで、この子の将来は大丈夫なんだろうか」と、未来への不安に押しつぶされそうになったり。
 
 
 まわりの視線も気になって、「他の子はもっとお利口にしてるのに…」「きっと私の育て方が悪いと思われているんじゃないかな…」自分を責めることばかりしていました。
 
 
 つまり、子どもの将来に責任を感じているからこそ、心がすり減るほど疲れていたのです。
 
 
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2.叩く4歳はわがまま?癇癪がひどいのは発達のせい?

 
 
 4歳で気に入らないと叩くのは、単なるわがままではありません。 脳の発達や言葉の未熟さが原因で、感情をうまくコントロールできないことが大きな理由です。
 
 
 そもそも4歳は自己主張が強くなる時期で、「イヤイヤ期」の延長戦とも言える年齢。 癇癪を起こす子どもは珍しくなく、癇癪=しつけ不足とは言えません。
 
 
 4歳ごろになるとできることが増え、相手の言葉を理解する力も育ってきます。
 
 
 しかし脳の発達がまだ未熟なため、気に入らないと叩いたり「わがまま」に見える行動が出やすいのです。
 
 
 実は、人の脳には感情に関わる2つの重要な部分があります。
 
 
 1つ目は「扁桃体(へんとうたい)」怒りや不安、恐怖などの感情が瞬時に反応する場所です。
 
 
2つ目は「前頭前野(ぜんとうぜんや)」。気持ちを抑えたり、落ち着いて考えたり、我慢したりする役割を持っています。
 
 
 この2つがバランスよく働くことで感情をコントロールできるのですが、4歳前後の子どもは前頭前野の発達が未熟なのです。
 
 
 そのため扁桃体が暴走しやすく、ちょっとしたことでカッとなり、感情が爆発しやすくなります。大人でもお腹がすいてイライラしたり、思い通りにいかなくてムッとすることがありますよね。
 
 
 大人は「お腹がすいたから少し待ってね」などと言葉で伝えられますが、4歳の子はまだ言葉の力が弱く、 「イヤ!」「ダメ!」と叫んだり、叩いたり泣いたりして気持ちを表現してしまうのです。
 
 
 
 
さらに ひどい癇癪となると、
 
 
 ●時間が長い(10分以上泣き叫び続ける、1日に何度も繰り返す)
 
 ● 激しく暴れる(物を投げる、叩く、大声で叫ぶ)
 
 ●なだめても落ち着かない(抱っこしても、話しかけても興奮が収まらない)
 
 ● 外でも起こる(スーパーや公園などで寝転んで泣き叫ぶ)
 
 
 などが挙げられます。
 
 
このようなひどい癇癪が繰り返されてしまうと大人も疲れてしまいますよね。
 
 
 
要するに癇癪は、「ぼく(わたし)、うまく言えないけど、つらい!わかってほしい!」という、子どもの心の叫びなんです。
 
 
 だから、癇癪を“止めさせる”ことだけがゴールじゃなくて、「この子は今、どんな気持ちなんだろう?」って背景を想像してみるのが、すごく大事なんです。
 
 
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3.育児の価値基準はどう変わる?「認める子育て」と仲間の力って?

 
 
育児の価値基準は、「子どもを厳しくしつけること」から「子どもの心を認め、自己肯定感を育てること」へと変わりつつあります。
 
 
その変化を受け入れることで、親の軸がぶれにくくなり、育児の不安が軽くなるのです。
 
 
私は息子の癇癪に悩み、「癇癪を起こさせないためには?」「どうすれば落ち着く?」と毎日のように育児本を読み、発達外来の予約を取りました。
 
 
しかし病院は数カ月待ち。子どもが同じことを繰り返したり反抗的な態度を取ったりすると、親の方が限界に達してしまうこともありますよね。
 
 
息子は4歳の頃から癇癪が続き、人前では落ち着いてきたものの、高学年になるにつれ家でだけ暴言や暴力が悪化。
 
 
通常は年齢とともに感情のコントロールが育ちますが、親子関係にズレがあると、内面に蓄積されたストレスやフラストレーションが言葉や行動に出てしまい、「外ではいい子なのに家では癇癪を起こす」という状況が生まれます。
 
 
私自身も「外でできているから大丈夫」と言われながら、心の中では不安を抱え、軸がブレたまま育児を続けていました。
 
 
中学生になると息子は朝起きられず登校しぶりに。荒れていく姿を前に「この子を育てていく自信がない」と泣き崩れる日もありました。
 
 
そんな時、夜な夜なネット検索をする中で「発達科学コミュニケーション」というコミュニティと出会ったのです。
 
 
同じ悩みを抱えるお母さんたちがいて、そこで私は次のような新しい価値観に出会いました。
 
 
・「しつけ」のつもりが子どもの心を傷つけていたかもしれない
 
 
・「自己肯定感を育てることが最優先」
 
 
・「ママも自分に花丸をつけていい」
 
 
育児本は知識をくれますが、仲間がいるコミュニティは共感・実感・自信を与えてくれます。
 
 
一人で頑張るのではなく支え合う仲間がいることで、「私だけじゃない」と安心でき、前向きに子どもを認める子育てができるようになりました。
 
 
 
 
 以前は反抗的な態度ばかりに目がいって言葉の字面に騙されていたけど、「本当はこう思ってたんだ」と後からわかりました。
 
 
 子ども自身も親の関わり方が変わることで安心できるようになったんだと思います。
 
 

 

4.4歳で親を叩く子はその後どう成長する?落ち着いた奇跡の変化とは?

 
 
今私は、発達科学コミュニケーションの肯定のテクニックやホームカウンセリングなどを使いながら、過干渉を手放し、息子の自己肯定感を育てています。
 
 
息子は、登校しぶりもなくなり、受験勉強を乗り越え、高校生になりました。
 
 
 そして、8年ぶりに夫の実家へ帰省すると親族は息子の変化に驚きました。
 
 
 ・落ち着いた態度で大人と会話をする
 
 ・弟と喧嘩することなく穏やかに過ごす
 
 ・周囲の人を気遣う言葉をかけられる
 
 
 「あのときとは別人みたいやな。」 親戚一同が目を丸くしていました。
 
 
あの当時、私は気に入らないと叩く4歳の息子の癇癪や暴力に絶望していました。そして、あのころに発コミュに出会えていたら、モヤモヤしていてばかりいた育児をもっと楽しめていたかもしれないと悔やまれます。
 
 
息子を否定するのではなく、彼のありのままを受け入れ、少しずつ成長を見守ることで、ここまで変わることができました。ずっと揺れながらも息子と向き合ってきたから今の変化はあるんだと思います。
 
 
 
 
もし、今お子さんの癇癪や暴力に悩んでいるお母さんがいたら、ぜひ発コミュから自分軸の子育てを見つけて「認めること」「小さな成長を喜ぶこと」ができるようになりますよ。
 
 
 子どもは、時間とともに成長します。ママも 今日の小さな一歩が、未来の大きな変化につながるかもしれませんね。
 
 
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4歳の癇癪についてよくある質問(FAQ)

Q1. 4歳の癇癪に疲れたとき、まず何をすればいい?

 
 
A. 安全確保と気持ちの代弁が第一です。
子どもが叩いてきたら距離をとり、危険な物を片づけて安全を確保しましょう。
そして「嫌だったね」「悔しかったね」と気持ちを言葉にして代弁すると、
「わかってもらえた」という安心感が子どもの落ち着きにつながります。
 
 

Q2. 「痛いことは痛いと教えるために叩く」のは効果がある?

 
 
A. 叩いてわからせようとすると、親子が力で支配する関係になり、恐怖から行動するようになって癇癪が悪化することがあります。
叩かずに「痛いよ」「叩かれると悲しい」と感情を言葉で伝えることで、子どもは「どう表現したらいいか」を学んでいけます。
 
 

Q3.Q. 癇癪を起こすのは親のしつけが悪いからですか?

 
 

A. いいえ、違います。
4歳前後の子どもは、まだ感情を言葉でうまく表現できません。そのため、泣いたり叫んだり叩いたりすることで気持ちを伝えます。これは発達の過程でよくあることで、親の育て方やしつけのせいではありません。

親が焦らず気持ちを受け止め、安心できる環境を作ることが大切です。

 
 

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執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

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