同じ言葉を繰り返す自閉症の子に、もういい加減にして!とイライラしていませんか?実はSOSのサインかもしれません。繰り返しの言葉の背景と、今日からできる関わり方をお伝えします。
【目次】
1.またこの質問…同じ言葉を繰り返す自閉症キッズにイライラする日々
2.同じ言葉を繰り返す理由は安心したいから!脳の仕組みと2つの背景
3.今日からできる!自閉症キッズの不安がやわらぐ関わり方
1.またこの質問…同じ言葉を繰り返す自閉症キッズにイライラする日々
我が家の自閉症・軽度知的障害の小学4年生の息子は、予定が決まっていなかったり、理由が分からないと何度も同じ言葉を繰り返します。
「明日は休み?」
「いつ帰るの?」
「あの人が怒ってた」
さっき答えたばかりなのに、何度も何度も同じ言葉を繰り返してくる。
最初は優しく答えていたけれど、あまりにもしつこく聞かれると、
「またそれ!?」「さっき言ったよね…」と、ため息やイライラしてしまうこともありますよね。

無視をしてみたり、聞かれる度に「休みだよ」「夕方に帰ろうか」と、同じ答えを繰り返して伝えているのになかなか現状が変わらなくて悩んでいませんか?
私は壊れたレコードのように聞いてくる息子に疲弊していました。
この何度も同じ質問をするという行動は、子どもなりの意味や理由があるんです。
理由を知り、正しく対応していけば、ママとのコミュニケーションで聞く回数を減らしてあげることができます。
次項では理由を説明していきますね。
2.同じ言葉を繰り返す理由は安心したいから!脳の仕組みと2つの背景
同じ言葉を繰り返す理由は様々ですが、我が家の息子は2パターンありました。
1つ目が、見通しを立てるのが苦手で不安が強くなるため何度も確認するパターンです。
次の予定が分からなかったり、先のことがイメージできないときに不安が出やすくなります。
怒られたときに、「また怒られたらどうしよう」というネガティブな記憶がずっと残る特性があります。
その不安をやわらげようとして、何度も聞くことで自分を落ち着かせようとしています。
環境の変化に影響を受けやすく、学年が変わるタイミングは不安が出やすかったです。
2つ目が、こだわりの強さから同じ回答を言ってほしくて出るパターンです。
答えが変わると不安になるため、毎回同じ言葉で返してもらうことで心を落ち着けているのです。
我が家の息子も、「明日はお休み?」「うん、お休みだよ」と何度も同じやりとりを繰り返していました。
途中で「何度も聞かないの!」と注意したり、答え方を変えたりすると、ますます混乱してパニックになることもありました。
つまり、「ちゃんといつも通り答えてくれるかな?」という確認行動でもあるのです。
このように、繰り返しの言葉の背景にはどちらも「安心したい」「わかってほしい」という気持ちが隠れています。

自閉症の子どもが同じ言葉を繰り返すのは、「相手を困らせたい」わけでも、「気にしてない」わけでもありません。
理由のはっきりしない「不安」を落ち着けたいという思いが、「何度も同じことを聞く」原因の一つになっているのです。
ですので、もし最近同じことを聞くこと増えてきた!ということであれば、子どもからのSOSの可能性があります。
だからこそ、イライラしたり、否定するよりも「安心できるようにサポートする関わり方」が必要なんです。
3.今日からできる!自閉症の子の不安がやわらぐ関わり方
では、どうすれば同じ言葉を繰り返さずに済むのでしょうか?
我が家では、3Sを使って見通しを立ててあげることや理由を説明すると質問が減っていきました。
具体的な方法をお話しますね!
質問に答えるときに一番試してほしいのが3Sです。
3Sとは、
・SMILE (笑顔で)
・SWEET (やさしい声で)
・SLOW (ゆっくりと間をとって)
お母さんが「またかぁ…」と顔が曇っていると、さらに不安を煽ってしまうので、笑顔で答えてあげることで子どもは安心感を得られます。
そのあとの返し方は、同じ言葉と、予定をセットで伝えることです。
例えば、
「明日は休み?」と聞かれたら、
「明日はお休みだよ。〇〇にお出かけしようね」
「いつ帰るの?」と聞かれたら
「いつ帰ろうか~、時計の針が6になったら帰ろうね」
このように、ただ「お休みだよ」と答えるだけでなく、具体的に見通しが持てるようにセットで伝えることで、子どもはだんだん安心できるようになります。
「あの人が怒ってた」という言葉を繰り返しているときは、
「突然怒られてビックリしたんだね、きっとルールを伝えたかったんだよ」
怒鳴られたというわけではないのに、指摘されただけでも、「言われてしまった」というショックを受けてしまっています。
「注意」「指摘」自体に苦手意識を持っていることもあるので、気持ちに共感し、前向きに捉えられるように答えてあげると安心します。

「同じことを聞く=困っている」ことだと受け止めて、安心できる声かけを意識してみてくださいね。
我が家の息子の何度も聞いてきた質問も、だんだんと減り自分で見通しを持つように変わっていきました。
そしてそれは、「予定がわかる安心感」とともに “自分で理解して行動できる力”を育てることにも繋がっていきます。
言葉を繰り返すときは会話を伸ばすチャンスだと思って、お母さんも前向きに捉えてみてくださいね!
知的障害キッズの行動力と会話力を引き出す対応をお伝えしています。
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執筆者:みやび 楓
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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