幼児のママ必読!発達障害で超不器用でもお箸を持てるようになる4つの秘策

発達障害のお子さんの不器用さに困っていませんか?特に幼児期は「うまくお箸が持てない」とお悩みのお母さんも多いと思います。超不器用な息子がお箸を持てるようになるまでの3年間を振り返りながら、お箸の持ち方を教える際の4つの秘策をお伝えします。
 

【目次】

 

1.保育園の先生が語る!子どものお箸トレーニング

 
 
発達障害の幼児を育てているお母さん、お子さんはお箸を上手に使えますか?
 
 
同じクラスのお子さんがお箸で上手に食べられているのを見て、「ヤバイ!」と焦っている方も多いと思います。
 
 
手づかみ食べ⇒スプーンやフォーク⇒お箸とステップアップしていきますが、お箸はやはり最難関です。だって、大人でも正しく持てない人もいるぐらいですから!
 
 
我が家がお世話になっていた保育園では3歳児クラスからお箸の練習をしていましたが、担任の先生からこっそりこんなことを言われました。
 
 
「最近はお箸を早く持てるようになることにこだわっているお母さんが多いんです。
 
でも、早く持てる子が正しく持てるとは限らないんですよね。変な持ち方のくせがついたらなかなか直せないんですよ。
 
結局大きくなって困るのは子どもたちなんですよね」
 
 
この先生の言葉、はっとさせられませんか?
 
 
この記事は、
 
・お箸の持ち方をどう教えたらいいかわからない
 
・お箸を早く持たせないと!と焦っている
 
 
というお母さんへ、超不器用な発達障害・自閉症スペクトラムの息子がお箸を持てるようになるまでの3年間をお伝えします。
 
 
 
 
実は、私はだんだん暑くなるこの時期がお箸トレーニングには最適だと考えています。暑い季節に必ず食べたくなるあの食材が、お箸の持ち方をマスターするのに一役買ってくれます!
 
 
ぜひ続きをお読みくださいね。
 
 
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2.発達障害の子どもが不器用な理由

 
 
私の息子は今年小学校1年生になりました。息子は年少さんの4月に発達障害・自閉症スペクトラムと診断されました。
 
 
この息子、本当に不器用!
 
 
スプーンの持ち方、ボタンのはめ方、靴の履き方、なにをとっても「なんでそんなやり方するの!?」と突っ込みたくなるぐらいなんです。
 
 
息子に限らず、発達障害の子どもは不器用な子が多いと言われています。
 
 
単純に手先の動かし方に課題があるだけではなく、細かい作業は注意深く対象を見る目のチカラが欠かせません。
 
 
発達障害の子どもは「視覚優位」と言われる、見て理解する方が得意な子が多いですが、視覚優位だからといって見ることが得意というわけではありません。
 
 
・パッと見て判断するのは得意だけど、じっくり見るのが苦手
 
・不注意があって視界に入っているのに見落とす
 
・衝動性があってついついほかの物に目移りする
 
 
など、しっかり見て必要な情報をインプットすることがなかなか難しい子がとても多いのです。
 
 
目からの情報が十分でないため、脳から正しい指令が送れずにうまく手を動かせない、ということになるのです。
 
 
 
 
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3.超重要!お箸を持つ方が便利だと実感させる

 
 
不器用な発達障害の子どもたちに、どうやってお箸の持ち方を教えたらいいのでしょうか。
 
 
正直なところ、「お箸を持った方が効率がいい」と子どもが実感しなければ、そもそも「お箸を持とう」という気持ちにはなれません。
 
 
ちょっと考えてみてください。 スプーンを持てる子でも、たまに手づかみで食べてしまうこと、ありますよね? 目の前にスプーンがあって、スプーンの使い方もマスターしているのに、どうしてついつい手で食べてしまうのでしょうか?
 
 
答えは簡単!
 
 
スプーンではなく手で食べたほうが、
 
・早く食べられる
・たくさん口に運べる
・疲れない
 
など、子どもにとってメリットが多いからです。
 
 
ですから、お箸の持ち方を教える際もこの視点を持つことが一番重要です。
 
 
お箸を使った方が
 
・たくさん食べられる
・スプーンよりもお箸の方がつかみやすい
 
など、子どもが「お箸を使った方が便利だ!」と思えると、自然とお箸を持つようになります。
 
 
 
 
もちろん、「お箸を持つ子はかっこいいよ!」という声かけも忘れずに。お箸を持つとお兄さん・お姉さんになれる、お母さんが褒めてくれる、というのもお箸を持ちたくなる理由になります。
 
 
定型発達の子どもでもお箸の持ち方をマスターするのは大変。お箸を持ちたくなる理由は1つでも多い方がいいですね。
 
 

4.不器用な子どもに箸の持ち方を教えるときの4つの秘策

 
 
私の息子がお箸の持ち方をマスターするまでにかかった時間は3年です。
 
 
時間はかかりましたが、今では正しい持ち方でお箸を持って、スムーズに食事ができるようになりました。どんなお箸でも持てるようになったので、外食も場所を選ばす楽しめるようになりました。
 
 
息子の3年間を振り返りながら、超不器用なお子さんでもお箸をきれいに持てるようになるための4つの秘策をお伝えします。
 
 

◆秘訣①スムーズに使えるまでしつけ箸でOK

 
 
息子が初めてお箸を持ったのは3歳になったばかりの頃でした。大好きなトーマスのしつけ箸を買ってほしいとねだったことから、息子のお箸ライフがスタートしました。
 
 
実は、保育園の先生からは「しつけ箸は持たせないで。しつけ箸でしか食べられなくなるから、最初から普通のお箸を渡すのが鉄則!」と言われていたので、気は進まなかったのですが、息子が自分で「お箸で食べる!」と宣言したことがうれしくて、購入を決めました。
 
 
そのとき購入したのは、親指・人差し指・中指にリングがついていて、リングに指を入れると自然にお箸がきれいに持てる、というもの。
 
 
このリングのおかげで、不器用な息子も購入したその日からお箸を使って食事をすることができました。
 
 
息子の様子を見ていて、「お箸って便利!」と思わせるのにぴったりだったのが麺類です。 スプーンよりも、フォークよりも、お箸の方が麺類を確実につかむことができます!
 
 
麺類が大好き!というお子さんも多いと思いますので、使わない手はありません。
 
 
このリングのついたしつけ箸を使った期間は2年ほど。
 
 
・キャラクターのおかげで息子が自分から使いたいと言い出した
・超不器用な息子でも、練習なしで食事ができた
・子どもが「お箸って便利!」だと思えた
 
 
など、使ってよかったと感じています。
 
「しつけ箸って良くないって聞くし…」と迷っている方もいらっしゃると思いますが、不器用な子こそしつけ箸のチカラを借りて、早く「お箸って便利!」とポジティブな印象を残してあげてほしいと思います。
 
 

◆秘訣②ステップアップする際はお箸を新調する

 
 
リングが付いたしつけ箸を2年使い、お箸を抵抗なく使えるようになった息子。 次のステップは1本ずつバラバラに持つ練習です。
 
 
ただし、リング付きのしつけ箸からいきなり普通のお箸を持たせてもうまくいきません。
 
 
まずはリングのないしつけ箸(箸がばらばらにならないもの)を3か月ほど使いました。
 
 
リング付きのしつけ箸のリングの部分を取り外して練習させようとしていましたが、全然うまくいきませんでした。そこで思い切って別のお箸を購入!
 
 
実は、息子にとってはお箸を新調したことで練習が進みました。
 
 
リングを取り外すだけだと、「これまでこのお箸ならうまく使えていたのに、下手になってしまった…」とイライラしていたようです。
 
 
また、うまく使えていた過去があるので、「なんで外しちゃったの!?」とこだわって怒ってしまっていました。
 
 
新しいお箸にしたことで、「新しいお箸だからこれから練習しよう」と気持ちの切り替えができたようなのです。
 
 
もちろん、これはすべてのお子さんに当てはまるとは限りませんが、大人でも新しいもの・お気に入りの物は大切に使いたくなりますよね。子どもも同じだと思います。
 
 
ぜひ、お子さんと一緒にお箸を選ぶのがおすすめです!
 
 
幼児用のお箸はたくさんありますが、我が家の場合
 
 
・リング付きのしつけ箸:2年
・リングのないしつけ箸(ばらばらにならないもの):3か月
・ばらばらになるしつけ箸(持ち手にくぼみがあるもの):3か月
 
 
という形で新調しました。
 
 

◆秘訣③お箸の練習は後回しでOK!楽しく食事するのが最優先

 
 
リングのないしつけ箸から1本1本バラバラになる、通常のお箸に近いしつけ箸にするのが一番大変でした。
 
 
せっかく正しく持てていたのに、バラバラになった途端どう持っていいのか分からない様子。持つ部分にくぼみのあるしつけ箸を準備して、少しでも持ちやすくしました。
 
 
また、お箸を持つだけでも「おお!お箸で食べるんだね」とポジティブな声をかけていました。
 
 
どうにかお箸を持てても、二口ぐらいでスプーンに変更!という日々が2か月ぐらい続きましたが、私はそれで十分だと思います。
 
 
食事中にしっかりお箸の練習をしようとすると、おなかがすいているのにうまく食べられなくて子どもはイライラします。お母さんもお箸をうまく持てないイライラと食事が進まないイライラ、ダブルでイライラしてしまいがち。
 
 
だからといって、食事以外の場面でお箸のトレーニングをすることも、私はおすすめしません。
 
 
大豆をお箸ではさんで移動させる、などはよくあるトレーニング法ですが、不器用な子どもには苦行にしかなりません。
 
 
子どもがやりたいと言っていないのであれば、やらせる必要はないと思います。子どもが楽しんでやることこそが、脳の発達に必要なことだからです。
 
 
そもそもお箸は食事のなかだけで使うもの。例えば、おままごとでお料理や食事をする際にお箸を使う、など日常生活に近い場面設定で楽しんで練習できるならいいのですが、基本的には食事中に少しずつ練習していけばいいのです。
 
 

◆秘訣④つかみやすい食材とすべらないお箸で完全マスター!

 
 
皆さんもご存じのように、食材にはつかみやすいものと、つかみにくいものがあります。
 
 
前述した「大豆をお箸で移動させる」トレーニング…大豆って小さいし、丸いし、お箸でつかみづらいですよね。
 
 
お箸の練習を考えると、表面に平らな部分があって大きめの食材がおすすめですが、そこまで考えて食事を準備するのは大変ですよね。
 
 
ということで、この記事を読んでくださったあなたにだけ、お箸のトレーニングにおすすめの食材をお教えしちゃいます!
 
 
それは…
 
そうめんです!
 
 
暑くなるとついつい食べたくなるそうめんが、お箸のトレーニングに最適なんです。
 
 
麺類の場合、スプーンやフォークよりもお箸の方がたくさんつかめるのでオススメ、ということはお伝えしました。だったらうどんでも、スパゲティでもいいのでは?と思われた方もいらっしゃると思います。
 
 
でも、断然そうめんです!
 
 
そうめんは水に浮かべて提供されることが多いですよね。水のおかげで麺同士がくっつかず、ほぐれていてつかみやすいまた、細いのである程度まとめてつかむこともでき、「たくさんとれた!」と子どもがつかむ感覚を習得しやすいのです。
 
 
我が家は昨年の夏、流しそうめんマシーンを購入して毎日のようにそうめんパーティーをしました。流しそうめんだと、子どもも大人も盛り上がるだけでなく、そうめんがほどよいまとまりで流れてくるので、適量をつかむ練習になります。
 
 
さらにステップアップしたいなら、すべりにくいお箸を準備するのがおすすめです!
 
 
子ども用のしつけ箸にはほとんど滑り止めの加工がされてありますが、そうめんと相性がいいのは断然割りばしです!
 
 
そうめん×割りばし。これがお箸のトレーニングの総仕上げはこれに決まりです。
 
 
息子はばらばらになるしつけお箸を使って何とか食べられる、というレベルでしたが、そうめんパーティー3日目で、お箸の持ち方・使い方が劇的に上手になり、1週間ほどでおかずはすべてお箸で食べられるまでになりました。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
うちの息子は3年かけて、年長さんの夏に上手にお箸が使えるようになりました。おそらくクラスで一番遅かったと思います。親子給食のときには隣の席のお子さんが上手にお箸で食べているのを見て落ち込みましたし、「しつけ箸」の口コミを読みあさり、10本以上購入してアレコレ試す日々でした。
 
 
発達障害で不器用なお子さんのお箸トレーニングを成功させる秘訣は
 
 
①しつけ箸にどんどん頼ってOK!
 
②お箸は適宜新調する
 
③楽しい食事が最優先。お箸の練習は後回し
 
④つかみやすい食材と、その食材に合うお箸を組み合わせる
 
 
の4つです。ぜひ参考にしてくださいね!
 
 
おうちで子どもがぐんぐん伸びる秘策を多数お伝えしています!

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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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