褒めて育てたい!と思ってはいるけど、褒めるポイントが分からない!発達凸凹の子どもをどうを褒めたらいいの?と思っている方はいらっしゃいませんか。お母さんの言葉でお子さんがぐんぐん成長できるコミュニケーション術をご紹介します。 |
【目次】
1.理想と現実の差に悩んでいた日々
2.褒める子育てが良いワケ
3.発達凸凹の子どもを変えるコミュニケーション術
①当たり前のことを肯定する
②こまめに褒める
1.理想と現実の差に悩んでいた日々
子どもは、「褒めて育てる」「褒めて伸ばす」とよく言われていますよね。
褒めることが大切だと分かってはいるし、褒めて育てたいと思ってはいる。けれども、実際自分の子どもを褒めようと思っても、褒めることが見つからず、難しいと感じていませんか?
特に、発達凸凹の子どもは、周りの子どもと比べるとできないことがあったり、不適切なことをしたりします。ですので、褒めるどころか叱ってばかりいるという方もいるかもしれませんね。
これは、以前の私の話です。
発達凸凹の長男が低学年のとき、学校では友達とのトラブルばかり、家ではイタズラばかりしていました。褒めよう、叱らないようにしようと思ってはいても、現実にはなかなかできませんでした。
私は、周りのお子さんと比べてしまったり、将来を考えると不安になったり…私が、しっかり躾なければと思い、余計ガミガミ叱ってしまっていたんです。
夜、子どもが寝た後、「今日も、叱ってしまった。」と自己嫌悪になり、「ごめんね。」と子どもの寝顔に謝る日々でした。
「私だって、本当は褒める子育てがしたい!」
「ニコニコ笑っているお母さんになりたい!」
心ではこう思っているのに、なぜ私にはできないんだろう。理想と現実のジレンマに苦しんでいた日々でした。
2.褒める子育てが良いワケ
子どもは、「褒めて育てる」のが良いのはみなさんもご存知ですよね。
では、なぜ褒める子育てが、良いと言われているのでしょうか。
人は、自分の行動を褒められたり、肯定されたりすると自分の行動に自信がつき、自己効力感が上がるからです。
自己効力感とは、ある状況の中で適切な行動ができると自分の力を信じる自信や期待感のことです。
よく耳にする「自己肯定感」が過去と現在の自分の自信に対して、自己効力感は未来の自分に自信が持てることです。
子どもは褒められると「褒められた!認められた!嬉しい!」と感じ、自信がつきます。この経験により、その行動の成功体験が残ります。
嬉しい感情や脳が気持ち良さを感じ、またその行動をしようと思うのです。
褒めることを続けていくと、小さな成功体験が積み重なり良い行動が定着していきます。結果、良い行動が増え、好ましくない行動が減っていくんです。
また、この経験で得た自信は、新しいことに挑戦する力や何か困難なことにぶつかったときには、「こういうふうにやってみようかな。」と創意工夫する力にもなっていきます。
ですので、発達凸凹の子どもも、褒めることによって、好ましい行動が定着しやすくなり、結果困りごとも減っていきます。
特に、発達凸凹の子どもは、周りから褒められる機会が少なくなっているかもしれません。発達凸凹の子どもこそ、意識してたくさん褒めてあげて欲しいのです。
3.発達凸凹の子どもを変えるコミュニケーション術
子どもを褒める理由や効果は分かったけど、発達凸凹の子どもをどうやって褒めればいいか分からないという方、今から効果が得やすい声かけのポイントをお伝えしますね。
◆①当たり前のことを肯定する
当たり前の行動でも肯定します。そのためには、お子さんをじっくり観察します。適切な行動は、当たり前のことでも注目して褒めたり認めたりして肯定的な声かけをしていきましょう。
「すごい!」「上手だね!」などの褒める声かけ以外にも、肯定的な声かけには感謝する、励ますなどがあります。
褒めることが苦手な方におすすめなのが、実況中継の声かけです。どんな声かけなのか、我が家の朝の様子でご紹介します。
「起きてきたね!おはよう!」
「席に着いたね!」
「ご飯食べ始めたね!」
「もうこんなに食べたんだね!」
「全部食べられたね!」
「歯磨きしているね!」
「着替えたのね!」
など、発達凸凹の息子が普段できて当たり前の行動やすでに終わっている行動に注目し、声かけをします。
実況中継のように、終わった行動、できた行動を声に出して言うことにより、子ども自身も「僕、〇〇ができている!」と確認ができるので自信がつき行動が定着しやすくなります。
子どもの行動で定着したいことは、実況中継する声かけをやってみてください。
◆②こまめに褒める
子どもが何か行動が終わってから褒めようとする人が多いですが、子どもの脳は未熟なためスムーズに最後まで終わらないことが大半です。
ですので、行動を始めたときややっている最中にも、声かけをしましょう。
例えば、宿題をしている時は
「宿題始めたね!」
「もう3問解けたのね!」
「もう半分終わったの!」
「あと少し!頑張って!」
このように、こまめに励ます声かけをしてあげると、最後まで終わらせようという気持ちが続き、スムーズに終わらせることができるかと思います。
発達凸凹の子どもの行動を変えたい!成長させたい!と思うのなら否定的な注目は卒業して、肯定的な注目を増やしていきましょう。
さて、我が家の発達凸凹の息子はというと、この方法で大変身しました!
不適切な行動が減り、学校でもトラブルがなくなりお友達と仲良くできるようになりました。
さらに、以前は「学校、嫌い!行きたくない!」と口癖だった息子が、今では「学校、楽しい!」に変わったんです!
私は、穏やかに子育てができるようになり、笑顔で子育てができる日々を送っています。
ぜひ、お母さんのコミュニケーションの仕方を変え、肯定的な声かけを増やしてみてください。
まず、3日チャレンジしてみて、1週間、2週間…と継続できるといいと思います。
お母さんの声かけで、子どもがぐんぐん成長し変化することを実感できると思いますよ。
発達凸凹の子どもの「困った!」が改善するお母さんの対応をお伝えしています!
執筆者:高嶋ともこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)