発達障害ADHDのお子さんに、お母さんが正しいことを教えようとすると話を聞かないとお悩みかもしれません。実は、お母さんが間違えることで子どもの脳はもっと発達させることができるんですよ。その方法をお伝えします! |
【目次】
1.発達障害ADHD傾向のお子さんに「正しいことを教えないと…」と疲れていませんか?
2.親が間違えた方が発達障害ADHD傾向の子どもの脳が育つ理由とは?
3.お母さんが間違えるのが効果的な支援です!
1.発達障害ADHD傾向のお子さんに「正しいことを教えないと…」と疲れていませんか?
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向のお子さんは、お母さんが正しいことを教えようとすると話をスムーズに聞けていますか?
・子どもの算数の宿題に間違いがあったら直させようとしたり
・漢字練習の字が正しくかけていないから、このまま覚えたらまずいと教えようとしたり
・子どものために、やった方がいい行動を指示したり
きちんと教えてあげないと!と思われるのが当然だと思います。
子どものために正しいことを教えないとと思っているのに、子どもが話を聞いてくれないと辛いですよね。
私も、息子にきちんと教えてあげないとと思っていました。しかし、正しいことを教えようとしても子どもは上の空になっている様子をみて、このやり方では私のエネルギーの無駄だと感じていました。
発達科学を学んで、実は、親が間違えた方が発達障害ADHD傾向の子どもの脳が育つということが分かり、対応を変えてみたら子どもが食いついてきたんです。
今回は、どうして親が間違えた方がいいのか、どんなふうに間違えて子どもの脳を発達させるのか、私の体験談を含めてお伝えしますね。
2.親が間違えた方が発達障害ADHD傾向の子どもの脳が育つ理由とは?
どうして親が間違えた方が子どもの脳が育つのかというと、その方が子どもの脳が働くから!
正しいことをただ聞いているだけでは、発達障害ADHD傾向の子どもの脳は活性化しないのです。
興味も関心もないと「へーそうなんだ」と聞き流して、頭はあまり働かないんです。
私達も学校で授業を受けているときにただ正しい情報を伝えられ続けても、話を聞き流して頭に残らないですよね。
このパステル総研の記事も正しいことだけ書かれていたら、興味もわかなくて、感情も動かなくて、読み流されるだけかもしれません。
ところが、「えっそうなの?」と驚きや、「わーそれなら簡単!」と嬉しい気持ちが湧き上がると、興味をもって注意を集中して読めて、頭にも残りますね。
同じように親が間違えると、子どもの表情はパッ!と動きます。「わっ!ママ間違えてる!」と驚くんですよ。
正しいことしか言わないと思っていたママが間違えた驚きとか、「あれえ?」と楽しい気持ちなどの感情も沸き起こりますね。
ただ情報を聞き流していたら「まずい!」と子どもの脳は、フル回転し始めます。
それまで聞き流していたオートパイロットな状態から、自分の注意を集中させて聞くようになります。間違えに気づくためには、頭の中には正しい答えを保っておきながら、聞いた言葉と照らし合わせるという作業をして、脳がフル回転するのです。
楽しいと感情が動くと記憶に残りやすくなります。
脳は筋肉と同じで、働いたら働いただけ、発達していくのです。
そういうわけで、親が正しいことを教えるよりも間違える方が子どもの脳を発達させることができるのです!
次に、我が家でどうやって間違えて息子の脳を発達させてきたのかお伝えします!
3.お母さんが間違えるのが効果的な支援です!
うちの息子は、小学校で足し算を習ったときから私に足し算バトルを挑んできています。
「1+1は?」「2+2は?」といった具合にドンドン数字が増えていくのです。
ひたすら問題に答えていくというバトルで結構しんどい。数字が多くなってくると 本人も計算が追いつかなくて私が答えた数をただリピートして問題を出すだけに。
そこで、わざと「2+2は、3」と間違えてみたんです。
そうしたら、息子はちょっと考えて「ええ?違うでしょ!」とかなり驚いていました。
私が笑うと息子も笑って、「じゃあもう1回、2+2は?」と私が正しい答えを言うまで 何度でも聞いてきていました。
そして私がようやく正しく答えると、「あ!正解!」ととても嬉しそうにしていたのです。
私が間違えることで、楽しくなって、私がいう答えをただリピートするのではなくて、聞く耳をもって、注意して集中して私の答えを聞き、本人も頭を使って計算ながら正しいかどうか判断していたのですね。
そして正しい答えに出会えると嬉しい!と感情が動く。
かなり脳をフル回転させていたんですね。
それでこのバトルに結構ハマってよくやっていました。小学校6年生になっても、時々挑まれています。
子どもが楽しいって思えることは、脳が活性化しているとき。だからそれを続けさせてあげると脳がグングン発達するのです。
足し算以外にも、子どもがよく知っていること、好きな絵本の読み聞かせを間違えて読むとか、お箸を間違えて置いたり、引き出しに間違えて洋服をしまってみたり。
子どもが「あれ?間違ってない?」と面白がりそうなことで思いっきり、お母さんが間違えてみてくださいね!
お母さんから子どもへの「いたずら」のプレゼントです!
そして、お母さんが間違えたときにお子さんがどんな顔をしたのか、ぜひ記録してください。楽しみながら子どもを発達させちゃいましょう!
また、こちらの記事では待つのが苦手な負けず嫌いなお子さんへの効果的な対応をお伝えしています。合わせてチェックしてくださいね。
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執筆者:山田ちあき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)