発達障害・グレーゾーンの子育ては、子どもがなかなか言うことをきかずイライラが募り怒ってしまうこともあるものです。しかし、感情的に伝えても子どもには言葉が届いていなことをご存じでしたか?感情的になった時にできる3ステップをお伝えします。 |
【目次】
1.イライラして子育てストレス溜まっていませんか?
「感情的にならない」ことが大事とは分かっていても、何度言っても子どもが言うことを聞かなくて
「早く着替えて!」
「早くお風呂に入って!」
「ゲームはもう終わりだよ!」
と何度もいわないといけなくてイライラ…
最後には「いい加減にしなさい!何回言わせるの!」と怒鳴ることに。
もうこんな子育てイヤだ!とストレスに感じているお母さんは多いのではないでしょうか。
私も以前はイライラした時は、子どもに感情的になって怒ったり、怒鳴ってやってほしいことを言ったりしていました。
しかし、感情的に言っても伝わっていないことが分かり、対応を変えて子どもが変わった経験があります。
今回は、イライラすることが多くて、しまいには怒鳴ってしまう前にできるオススメの3ステップをお伝えします。
2.子どもに感情的に言っても伝わらないワケ
では、なぜ感情的に言っても子どもには伝わらないのでしょうか?
その理由は、子どもの脳では言葉よりも、言い方(表情、声色、語調)が先に処理されるからなんです。
「早く、着替えなさい!」とイライラしながら言えば、子どもに伝わることは「なんだかママが怒ってる」ことだけなんです。
しかし、「何をしたらいいのか?」「何をする時間なのか?」ということまでは伝わっていないのです!
何度も言っているのにやってくれなくて余計にイライラして怒鳴って、「何回言ったらわかるの〜!」とエネルギーを使っても伝えたいことが伝わっていないのです。
だから、同じことが繰り返されていたのは当然なんですね。
では、エネルギーの無駄遣いをしないで、子どもに伝えるには何ができるでしょうか。
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3.感情的になったときの3ステップはコレ!
◆①怒りに気づく
まずは、自分が怒っている、イライラしていることに気づくことが大事です!「あ、今すごいイライラしてる」「あ、ムカついてる」と自分に言ってあげましょう。
怒りのスケールで0から10だったらどのくらいの怒り度か?7なのか怒りマックスの10なのか数字にしてみるのもいいですね。
自分の状態を客観的に見れることをメタ認知をいいますが、その力が育っていくと感情のコントロールがしやすくなるのです。
◆②怒りをマネージメント
お母さんの怒りの感情を引き起こしているのは脳の中の扁桃体です。自分が怒っていることに気づけたら、扁桃体を鎮めるために、深呼吸したり、水を飲んだり、外の空気を吸ったり、少し違う部屋に行ったりしましょう。
怒りマックスで、どうしても怒りが収まらない時は15分ぐらい有酸素運動するのがオススメ!
違う刺激をいれることで脳の違う場所を使えて、気持ちが切り替えやすくなります。
◆③イライラした理由を探る
怒りをマネージメントできたら、どうしてイライラしたのか怒りの裏にある気持ちを探りましょう。頭の中で考えるだけではなくて、子どもに聞こえないように小さい声で言葉にして言ってみたり、書き出してみたりするのもオススメです。
例えば、「ちゃんとさせないと」「ちゃんと育てないと」と思っているのに聞いてくれない!と焦った気持ちだったり、
「無視されて大事にされていない気がする」と寂しい傷ついた気持ちが出てくるかもしれません。
ちゃんと育てないと!と正しい子育てに疲れているお母さんに実践して欲しい!子どもを発達させる間違え方はこちらの記事をぜひ参考にしてください!
その想いを冷静に見てから「そうだよね、そんなときは誰でも怒りたくなるよね」と自分の想いを認めてあげましょう。
親友に対してするような態度で自分自身のことを扱うことを「セルフコンパッション」といいます。自分で自分のことを認められるととっても気持ちが楽になって、怒ることも減ってきます。
意外と自分で自分のことを「こんなんじゃだめだ!」「もっとちゃんとしつけないと!」と責めていることが多いものです。
実践では、子どもに対応する前に少なくとも①②のステップを進み、イライラをマネージメントしましょう。それから、冷静に指示をだして子どもが動くのを待ちます。
そして、子どもが動きだしたときに声に出して褒める余裕がないときは、ボディランゲージだけでもOK、親指を上にあげてグッドジョブをしてあげるだけでも子どもには伝わります!
その後に③のステップで、なんであんなにイライラしたんだろうとふり返ってみましょう。意外な思い込みや自分を責めていることに気づかれるかもしれません。
私は、このステップを踏んで、つい「こんな育て方じゃダメだ」と自分を責めて追い詰めているときに余計にイライラすることに気づきました。
そして、子どもに怒鳴って伝えることを止めて肯定するようにしたら、息子が頼んでいないお手伝いをしてくれたり驚きの変化を見せてくれています。
ぜひ試してみてくださいね。
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執筆者:山田ちあき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)