発達障害・グレーゾーンの子どもたちにとっては待ちに待った夏休み!でもコロナの影響で予定が立てづらい。ママは負担が増え、いつもよりイライラしていませんか?まずはご自分のストレスをなくして、親子で楽しくなる夏休みの過ごし方を紹介します。 |
【目次】
1.今年の夏休みもママはとにかく余裕がない!?
2.発達障害の子を持つママの夏休みはとにかくイライラ!
3.お母さんが自分を癒してみんなが笑う夏休みの過ごし方
◆お手伝いに取り組む
◆ひとりで過ごす時間を味わう
◆自分の気持ちを知ろう
1.今年の夏休みもママはとにかく余裕がない!?
今年も新型コロナの影響は続いています。
この夏休みは、自粛をする家庭も、対策をとって活動する家庭もそれぞれだと思います。各地域で度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の実施に不安は絶えませんね。
発達障害・グレーゾーンの子どもは初めてことに戸惑いや不安を感じ、新しい環境に慣れるのに時間がかかりますね。
めまぐるしい状況の変化に、大人も子どももペースがつかみづらいですね。
楽しみにしていた修学旅行や林間学校、運動会を中止または通常とは違う形にする学校も多く、しかたないかと諦めながらの一学期が終わり、もう夏休みです。
コロナ禍2年目の夏。お祭りのようなイベントもない地域が多く、ストレスを発散する機会が激減していますね。
だからこそこの夏休みは、お母さんもネガティブな感情に支配されないように対策が必要なんです。
2.発達障害の子を持つママの夏休みはとにかくイライラ!
夏休みが楽しみな子どもたちとは対照的に、「夏休みなんていらないわ~。いっぱいいっぱいだ~!」と言っているお母さんの声が聞こえてきます。
発達障害・グレーゾーンの子は、うまくいかないことや思い通りにならないことがあると、言葉で表現することができず、泣きわめいたり癇癪やパニックになったりすることも多いと思います。
他にも、お母さんをイライラさせる原因は、
・自分のペースを乱される、子どもにつきっきりの生活
・家事が思うように進まない
・子どもの生活リズムが崩れる(ダラダラ、寝るのが遅い、ゲーム、YouTube)
・きょうだい喧嘩が増える
・子どもの宿題、勉強が進まない
などいろいろありますね。 それに加え、今年は新型コロナの影響により引き続き、外出するにも対策が必要ですし、気軽に出かけられない状況です。
家族がおうちで過ごすことが増えるこの状況、お母さんのひとりになれる時間がなくなってしまいますね。
そのため、お母さんもいつもだったら抑えられるイライラが爆発してしまうことがあるのではないでしょうか。
ガミガミが多くなり、最悪の場合には子どもに手をあげてしまうこともあるかもしれません。
そういう自分にイライラして虚しさを感じ、お母さん自身が自信をなくしてしまうこともあるのではないでしょうか。
3.お母さんが自分を癒してみんなが笑う夏休みの過ごし方
子どもはお母さんのことを絶対の存在、「なんでもできる人、スーパーマン」と思っています。
そして、お母さん自身も役割をキチンとしなくてはいけないと思っていることが多いのではないでしょうか?
全てをお母さんがしなくていいのです。お母さんも子どもに弱いところを見せて良いのです。
この機会に家族会議を開いてみませんか。「相談があるの。お母さんはやることがいっぱいあって大変なの。協力してくれる?」と子どもにお願いしてみてはどうでしょう。
お母さんが困っているんだと聞いたら、「私(僕)がお母さんを手伝ってあげなきゃ!」と乗り気になってくれる子が多いと思いますよ。
それに夏休みはお子さんの脳の発達を加速させるチャンスなんですよ!お母さんのイライラが減って、お子さんが貢献する喜びを知って成長する、一石二鳥な夏休みの過ごし方のコツをご紹介しますね。
◆お手伝いに取り組む
例えば、玄関の靴を揃えることやお風呂掃除などをお願いしましょう。お手伝いは、子どもが責任を持って取り組む練習になります。
オススメは、お手伝い表を作ってポイント制にすることです!パッと目で見てわかるので、子どものやる気もアップしますよ。
このとき守ってほしいのは、子どもが完璧にできなくても叱らないことです。褒めるのはまず取り掛かろうとした瞬間、途中でもできている箇所を、最後に感謝とともに褒めて締めましょう。
お母さんがハードルを下げると褒める機会が増え、お子さんもやる気が湧いてきます。簡単なことから、ステップアップして、成功体験を積むと自信につながります。
お母さんにとっては自分の守り方を作る良い機会として、お子さんにいろいろなことを任せてみてくださいね。
これやりたいと申し出がでてきたらこっちのもの!じゃんじゃんやらせてみましょう。これとあれどっちがしたい?と選んでもらうのもおすすめです。
大事なのは、失敗しても大丈夫、完璧にできなくていいと心に留めおくこと。やろうとしてくれたこと、行動したことに焦点をあて、その都度、心をこめて「ありがとう」と言ってあげてください。
◆ひとりで過ごす時間を味わう
旦那さんがお休みの日には、パパと子どもで外出してもらいましょう。夕方の散歩に行ってもらうだけでもお母さんは自分の時間を持つことができ、イライラも減りますよね。
しかし、ワンオペで頼れる人がいない方も多いと思います。その場合は子どもが寝た後、翌日の朝食の準備をしてしまうのもオススメです。
翌朝は子どもだけで朝食をとってもらい、その間お母さんは自分のやりたいことをする、または朝寝坊するのもOK!
子どもにとっては、子どもだけの時間になっていろいろ自分で工夫する機会にもなりますよ。
◆自分の気持ちを知ろう
笑顔で、優しく接することが子どもの脳の発達を加速します。ただ、実際は話しかけられたときにまったく余裕がなく、対応が雑になってしまうこともありますよね。
「今、忙しいの。後にして!」「うるさい!」とイライラ答えるのではなく、「今、お母さんはこういう状態なの」「少しだけゆっくりさせて」とお母さんも弱いところを見せてみましょう。
お母さん自身がそのときの自分の状況や気持ちを認識することが肝要です。「そういう感情になることもあるさ、当たり前のことだ」と気づき、自分を許すこと。
イライラしているときは、どうしても冷静にはなれないですよね。お母さんにも子どもにもクールダウンが必要なのです。
例えば、トイレにこもってほんの少し自分の時間を作るだけでも良いのです。家の中で、ちょっとだけ一人になれて一息つけるスペースを作っておくのがオススメです。
私の場合は、レモンの精油やお気に入りの香りのミストなどをハンドタオルに染み込ませたものを一息つけるスペースに置いています。
イライラしたときにその香りを嗅ぐと、気分をリフレッシュさせてくれます。これをすると落ち着くという、お母さんの定番をいくつも決めておきましょう。
心に余裕がないととっさに思考することは難しいですから、選択肢を用意しておくのです。
お母さんは完璧じゃなくていいんです!時には、お母さんもお休みモードになることも必要です。
この夏休みは自分時間を確保して、お疲れイライラママを卒業しましょう。そして発達障害・グレーゾーンのお子さんの笑顔を増やしてあげて下さいね!
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執筆者:深井淳子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)