学校との相性が悪い子どもの将来が心配。私の育て方が悪かったんだ…。今のうちにもっとしつけておかないと…。このような不安はありませんか?400名以上のママの悩みを解決してきた専門家へ、未来を見据えた考え方についてのインタビューをしてきました!
【目次】
1.常識や周りと比べることが、子どももママも不安にしていた
2.日々の親子喧嘩にもう限界!思春期になるに連れて荒れる息子
3.息子の未来を諦めなかったからこそ今がある!発コミュに託した想いとは
4.今どうにかしなきゃ!よりも未来の姿が大切
1.常識や周りと比べることが、子どももママも不安にしていた
お子さんへの育てにくさを抱えながらも、色んな情報を取り入れながら試行錯誤で頑張って子育てをしているお母さんは多いのではないでしょうか?
今、なんとか周りに追いつけているから…大丈夫。
今のうちに沢山勉強させていればみんなと同じようにできるようになる…。
と、なんとなく子どもへの対応に難しさを抱えながらも、1本道上を競争するようなしつけの子育ての日々を過ごしていることはないでしょうか?
成長と共に悩みが減っていくだろうという予想に反して、思春期になると大荒れ状態、中学校で不登校経験した息子さんのママでもある、マスタートレーナー・清水畑亜希子さんへのインタビューをお届けしていきます!
前回の第1回目のインタビューでは、小さい頃に頑張ってこれたのだから、今までと同じようにやればできる!というお子さんへの視点は、実は子どもにとって辛い場合もあるという内容でした。
では、母親としてどうしてあげることが必要なのか?という具体的なポイントについては、第1回目のインタビュー記事でお伝えしています!
清水畑さんは親子のコミュニケーションで学校が苦手な子をおウチで発達させて選択できる人生を歩ませることを専門として活動され、既に400名を越える親子の相談を受けてきた経験のある方です。
そして、学校生活の中の沢山の壁へ適応していくことに難しさのある子どもと沢山出会われてきたご経験も豊富です。
第2回目の今回のインタビューでは、学校に対する考え方についてのお話や子どもと接する中で大切にしていきたい事について、これから聞いていきます!
2.日々の親子喧嘩にもう限界!思春期になるに連れて荒れる息子
ーーー清水畑さんは息子さんにどのような子育てをしてこられたのでしょうか?
「私の息子は今高校2年生になります。そして、下には中学2年生の娘がいますが、息子がとにかく小さい頃から育てにくい子でした。
ですがそうは言っても時々できることもあるので、私の子育ての仕方が良くないんだと思っていました。
ですので、息子ができないことは『頑張ってみんなと同じようにできるようになってごらん!もっともっと頑張れ!!』という子育てをずっとずっとしてきました。」
ーーー具体的にはどのようなことを頑張らせてきたのですか?
「勉強が苦手なら塾に行かせる。家庭教師をつける。通信教材をやってみる。ということをしてきました。
時には勉強よりも他の才能を開かせてあげた方がいいのかな?と、息子は不器用なのにピアノをやらせたり工作教室に通わせてみたり、いろいろやってきましたね。」
ーーーたくさんの習い事やお勉強を提供していかれたのですね。息子さんはいろいろな経験を積めたと思うのですが、困りごとはなくなっていきましたか?
「いいえ。発達の悩み事が何か1個でも2個でも軽くなったかというと、全く困り事が和らぐことはありませんでした。
そもそも、息子の困り事を減らしてあげたくて習い事をさせていたのですが、逆に苦手なことを『頑張れ頑張れ!』とずっとやってきたことが、思春期になると裏目に出てきてしまいました。
特に小学校5年生の高学年に差し掛かった頃は、暴力暴言が急に加速していきました。」
ーーー困り事が減るどころか増えてしまったのですね。高学年になると力も強くなりますし、暴言・暴力への対応は大変でしたよね。
「スクールカウンセラーさんから発達の検査を勧められましたので、ドキドキしながら発達検査の申し込みしました。
待ちの期間がとても長くて、6年生の夏休み頃にやっと発達検査を受けることができたのですが、それだけ長い期間待って検査を受けても、結局、『グレーゾーンです』というお話があるだけで何かをやってもらえる事はほとんどなかったんです。」
◆ポイント解説
小さい頃から育て辛かった息子さんの困り事を減らすという目的で、色々な習い事を試行錯誤しながらされていかれた清水畑さん。
しかし、悩みが減るどころか小学5年生になると暴力や暴言が増えてしまったそうです。
しかも長時間待って発達検査をしたけれど、グレーゾーンと告げられた息子さんには期待していたような支援を受けることすらできなかったというお話でした。
清水畑さんの息子さんのように、特に発達の診断が付くほどではないグレーゾーンのお子さんは発達支援を受けることができないのが現状です。
それなのに高学年になるにつれて、思春期に近づくと力も強くなったりして、お母さんの対応はますます難しくなってきてしまいます。
発達の診断が付かず、明確な支援が得られないということは、子どものサポートはおうちを中心にせざるを得ない状態ではないでしょうか。
お母さんがお子さんへの対応に悩むのは当たり前ですし、診断がつかないからこそ、安心して更に子どもを頑張らせてしまうケースも考えられ、親子共に行き詰ってしまっているご家庭は多いのではないでしょうか。
小学6年生になった清水畑さんの息子さんは、発達の支援はない状態で過ごされました。その後、中学校入学後の様子を伺っていきます。
ーーー中学生になった息子さんの様子はいかがでしたか?
「目の前の困りごとはどんどん大きくなっていきました。 中学に進学して環境も変わり、やらなくてはいけないことも増えてきました。
すると、息子はますます荒れていきました。そんな息子を落ち着かせようと思い、私も力ずくで取っ組み合いの喧嘩をするという毎日が続いていきました。
例えばゲームを禁止しようと思い、鍵のかかる部屋にしまっておく。すると息子は力ずくで壁をぶち壊してでもゲームを取り出そうとする。壁は凹んでドアノブは壊れる…と家はどんどん壊れていきました。
時には私のお金をごっそり使い、BB 弾の銃や高い銃をインターネットやお祭りで買っていたこともありました。
『そういうのはダメだよ!』なんて親子喧嘩をしていく中で、私は近距離でBB弾で撃たれたことも。このままだと私か息子のどちらかが怪我をしてしまうという状態になっていました。
もしかしたらこの子のことを自分の力で育てていくのは無理なんじゃないか…と思うようになりました。」
◆ポイント解説
息子さんを成長させてあげたくて必死に子育てをしてきたはずが、思春期を期に息子さんは荒れてしまい、身の危険レベルまでに及ぶ事態になっていったのですね。
前回のインタビューでお話しされていた、中学進学という急激な環境の変化に適応できなくなってしまうという「中学生の壁」。実際に息子さんが経験されてこられた壁だということもわかりました。
息子さんの成長を願って努力してきた子育てのはずが、怪我へ及ぶ程の力ずくの親子喧嘩をする親子関係に陥ってしまった。
そのような大変な経験をされてきた清水畑さんですが、発コミュとの出会いで息子さんと清水畑さんの人生が大きく変わっていきます。
3.息子の未来を諦めなかったからこそ今がある!発コミュに託した想いとは
ーーー子育ての限界に達していたところから、発コミュとの出会いはどのように感じられましたか?
「毎日のように夜な夜な泣きながらネットサーフィンをしていました。そして、発達科学コミュニケーションに辿り着いたんです!
お母さんが発達の事に詳しくなってお母さんが子どものことをサポートできるって凄く新しいな!と思いました。」
ーーーグレーゾーンの息子さんにとって、発達支援のない中でご自身で支援をできるというところも魅力的だったのですね!発コミュに辿り着かれてからは直ぐに受講を決意されたのですか?
「発コミュの受講料は決して安い金額ではないと思いましたけれども、今まで小学校時代の習い事で息子1人に160万円位使っていたんですよね。
ですが、習い事に160万円の投資してきても発達に関しては何にも変わらなかったんです。
習い事では解決しませんでしたが、中学生という息子の人生にとってのターニングポイントになる時期は今だ!と思ったんです。
もしも、発コミュで息子の人生を変えられるのなら、やらなかったら後悔するな。息子の人生が変わるのなら、やってみたい!と思いました。
私は発コミュに最後の望みを託し、まだ会社員だった私の給料の1か月分位の金額を学ぶために投資して、すぐに『やります!』という即決で発達科学コミュニケーションに飛び込むことを決意したのを覚えています。」
◆ポイント解説
難しい子育ての中でも、なんとしてでも改善したい!息子さんを助けたい!
という清水畑さんの強い想いがあったからこそ、息子さんの成長を諦めずにインターネットで探し求めた結果、発コミュに出会うことができたのですね。
後悔したくないという思いと受講することに飛び込まれた勇気があったからこそ、お母さんが発達の事に詳しくなってお母さんが子どものことをサポートするだけでなく、そのようなママをサポートしている清水畑さんの姿がここにあるということがわかりました。
清水畑さんは、発コミュと出会えたことによってこの先を明るい未来へと変化させていくことができました。諦めずに前へ進んだからこそ得ることができたのですね。
さらに、発コミュに出会って得ることができた「気づき」について伺っていきます。
4.今どうにかしなきゃ!よりも未来の姿が大切
ーーー発達凸凹の子どもとお母さんにとって、将来の不安はとても大きいと思います。清水畑さんの息子さんは現在高校生ということで、いわゆる「将来」が目の前に迫っていますよね。どのようなことを大切にして過ごしていけばいいですか?
「1番は、お母さんが未来の不安を手放すということができるといいと思っています。
どうしても、今の教育の常識ど真ん中を行こうと思うと成績が良くなくちゃいけないとか、偏差値の良い学校の方が良いという風な考えがあると思います。
けれども、実際に偏差値の良い学校に行った人たちのみんなが人生を謳歌しているかというと、そうでもありません。
逆に、不登校を経験したけれど頑張り直している人たちはハッピーじゃない人生を送っているの?かと言うと、そんなこともないです。
いろんなルートを通ってきた上で活躍している人たちがいるということを、お母さんに少し知っておいていただけると良いのではないかと思います。」
ーーーそのような、不登校を経験した大人たちの活躍はどうやって情報を仕入れたらいいですか?
「少し私事にはなりますが、不登校を経験したお子さんやちょっと学校と相性が合わなくて、なかなか学校では評価されなかった子達が高校でこんな選択をしてこんな活躍をしているよ!とか
大人になってこんな活躍をしているよ!というような情報を、私のウェブサイト”パステルジャンプ”でご紹介しています。
そのような情報も見ていただきながら、いろんな選択があって良くて、いろんな選択をしても、子どもたちは輝いて行く道があるんだ! ということを知ってほしいなという風に思います。」
◆ポイント解説
今の学校や教育システムをそのまま歩んだら将来が安泰なのか?というと、そういう訳でもないのですね。
そうは言っても、「未来の不安を手放す」ということは勇気が必要だと思います。
まだまだ大人の常識は学校の成績に目を向けてしまいがち。常識を変えるということ自体が中々簡単にできることではありません。
だからこそ、お母さんがいろいろな情報を手に入れて、我が子にとって何が最適なのか判断する材料を手にすることはとても大切なことだと感じました。
実際に学校以外の選択をしてきた方の活躍の姿を知れる場、パステルジャンプというウェブサイトは、とても価値のある情報源ですね!
もっと視野を広げて情報を得ることはとても簡単なことなので、知ってみるということから私も始めたいと思いました。
ーーー普段の生活の中で意識しておいたら良いことはありますか?
「お子さんが今抱えている生活のし辛さやつまづきに感じていることを、おウチの中で少しずつ解消しながら、学校や社会の中でもできることを大人になる前に増やしてあげることがとっても大切になってくると思います。
みんなと同じペースじゃなくて良いと思います。 お子さんが伸びるステップというのは、お子さんによって絶対に違いますので。
焦らずに今、お子さんにできることを未来から逆算してやってあげるということがとても大切だと思います。」
◆ポイント解説
本当に大切なことは教育のペースに合わせることではないということ。
学校生活でも、過ごしにくさやつまづきを感じている子、ひとりひとりのステップがあるので周りに合わせることに焦る必要はないんだよ。ということを受け取ることができました。
そして、「今」を見ると、どうしても「あれができてない」とか「他の子はこうなのに」とか、焦りが出てしまうお母さんが多いのではないでしょうか。
そうではなく、「どんな大人になってほしいか」。未来からの逆算で子どもの成長を応援していくことが大切だと分かりました。
未来から逆算するという軸をもって子どもと関わっていくことで、お子さんへ優先すべきことが自然と変化していくように思います。
この軸を持って、困り事をお家の中で少しずつ解決していきながら1人1人のペースで成長を応援していくということが大切なのですね!
ありがとうございました。今回のインタビューはここまでとなります。
これまでの第1回目と今回の第2回目のインタビューでは清水畑さんの息子さんの内容もりだくさんでお届けしてきました。
高校生になった現在の息子さんが気になる方もきっと多いのではないかと思います。
次回のインタビューでは、清水畑さんの発コミュ歴4年を経た現在の息子さんの変身ぶりについての内容を満載でお届けいたします!
ぜひ、発コミュ実体験の経過を一緒に辿ってみてくださいね。お楽しみに!
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執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)