発達障害の子には不器用なお子さんもいます。特に、アスペルガータイプは頭が良いからこそ、周りと比較して自信をなくしてしまっていることも…不器用な面は、子どもの得意を利用して、お母さんがサポートしていきましょう。褒め方のコツもお伝えします! |
【目次】
1.発達障害の子どもが不器用なのはなぜ?
行事の多い2学期、お子さんの様子はいかがですか?
発達障害の子どもは、手先が不器用な子も多いです。
日常生活でこんなシーンありませんか?
・塗り絵を線に沿ってキレイに塗ることが難しい
・なかなか字を書きたがらない
・なかなか字を書きたがらない
他のお友達は手紙のやり取りなんかをしていると、え?うちの子していないけど…と心配になりますよね。
これは、身体の機能に問題がないにもかかわらず、脳が運動をコーディネートすることがうまく行かない脳の特性で、発達障害の一つである発達性協調運動障害(DCD)というのがあります。
DCDは、注意欠如多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム(ASD)、学習障害(LD)に合併することがあります。
診断は出なくても特性をお持ちのお子さんは多いですね。
つまり、発達障害の子どもの不器用は、ふざけていたり、練習が不足していたりするわけではないのです。
2.不器用さは自信のなさにつながりかねないのです
私には息子がいます。小さい時から、不器用だなと感じていました。
幼稚園時代も「ハサミの練習してください」「折り紙でもっと遊んでください」と言われましたが、男の子だしこんなもんかな〜と思っていました。
そして運動についても、正直わたしがかなりの運動オンチなんです。ですから、わたしの遺伝で運動オンチになったのだと思っていました。
わたしも体育の授業はかなり嫌いでしたが、鉄棒も縄跳びも練習すれば、それなりにできるようになったので「どうにかなる!」と思っていました。
周囲の人も「大丈夫!成長すればなんとかなるよ!」という認識でした。
息子が小学校へ上がると、友達は休み時間に校庭で鬼ごっこやかけっこで遊んでいましたが、わが子だけは教室に残ったままでした。
理由は、ついていけないからです。身体の動きもですが、コミュニケーションにもついていけなかったのでしょう。 ついていけない自分、学校でできないことを指摘される毎日。
そんな中、学校への行きしぶりが出てきました。
実はアスペルガーっぽい頭の良い子どもたちは、自分ができないということをよく理解しています。自信がないから積極的にやろうとしないのです。
でしたら、子どもの自信を取り戻すために、小さな成功体験を積み重ね、 お子さんの得意なことを利用して、不器用な面をサポートしましょう!
3.子どもの得意なことを利用して不器用面をサポートしよう!
こんなタイプのお子さんはいませんか?
字を書くのは苦手だけど、本を読むのは大好き!
このタイプのお子さんの頭の中には知識がいっぱいです。その頭の良さをフルに利用して子どもにアウトプットをさせ、字の練習などにつなげていきましょう。
こんな感じです。
ママ「(優しく穏やかな口調で)何を読んでいるの?」
子ども「昆虫の本!」
ママ「へー(笑顔で)」
「なんて書いてあるの?(ニコニコ)」
子ども「〇〇や〜、□□とか〜」
ワクワク感をまとい、さらに声かけ!
ママ「ねぇねぇ、これを何かに書いてみたら?〇〇(子どもの名前)くん・ちゃんオリジナルの何かができあがるんじゃない?」
すると、どうでしょう!
ある子は自分なりの図鑑を作り、またある子は自分で字を調べていました!
子どもが自信のないことを、自分の好きなことをするために集中してがんばっている。これこそ脳が動いて活性化されているときであり、苦手・不得意の脳分野を働かせて成長させているんです!
そして、お母さんにして欲しいことがもう一つあります!
4.子どもに自信をつける褒めのコツ
お子さんをたくさん褒めてください。できたことだけを褒めるだけではありませんよ!
それは、お子さんが
・がんばって完成させたものを褒める!
・完成しなかったとしても過程のがんばり・やる気を褒める!
・間違っていたところがあってもその辺はスルーして、できたところを褒める!
例えば、お子さんが書いたノートや文字があるとします。そこから褒めポイントを見つけ出すのです。
・お手本のような1文字がありませんか?
→「この字、お手本みたい上手だね!」
・堂々とした筆圧の文字はないですか?
→「この字、かっこいいね!」
・欄にキチンと名前や文字が入っている
→「わぁ!欄の中に上手に書けたね!」
・数字が上手に書けている
→「この8、すっごくうまく書けているね!」
・○がうまく描けている
→「この○、上手に描けてるじゃん!」
全体の仕上がりでなくてもOKです!とにかく褒めまくります!
特に発達障害・アスペルガーっぽい子は大げさなくらい褒めてください。こういう子どもは、いつも自信なさ気で、よくできていることでも自信がないのです。
頭の良いアスペルガータイプのお子さんたちは、周りがよく見えていることも多いので、他と比較してしまうことがあります。
また、何か作業をしていることに嫌なことがあると、心が傷つき自信をなくしてしまいがちです。
だからこそ、お母さんが褒めて自信をつけてあげてください。お母さんの褒め言葉は、お子さんにとって心を成長させるサプリのようなものですよ!
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)