発達障害やダウン症の子どもは、言葉の理解が遅い、こだわりが強いなどの特性がありトイレトレーニングの進め方に困っていませんか?ダウン症の3歳次男が喜んでトイトレ完了した驚きの方法は、多くのママに知ってもらいたいやり方なんです。 |
【目次】
1.トイトレのやり方に迷い、3歳から始めてもうまくいかなかった過去
わが家の次男はダウン症です。3歳になったので、そろそろトイレトレーニングを!と思って開始したのですが、
・トイレのタイミングを教えてくれない
・「まだ出ない」と言った直後に漏らしてしまう
・タイミングを見計らってトイレに連れて行こうとすると怒る
という状況でした。
失敗も多く、トイレに連れて行こうとすると怒りだすためうまく誘えず、毎回の後始末に疲れ果てていました。
お友達がどんどんオムツからパンツに進んでいく中、ダウン症の自分の子は全然トイレに行ってくれない…
ネットで調べて、療育の先生に相談していろいろ試したのにうまくいかない…
そしてついには「まだ、いいか。オムツの方が楽だし」と諦めかけていたんです。
そんな私が、考え方を変えたら一度も子どもを叱ることなくトイレトレーニングを終えることができました。
今回は、そんな驚きのトイトレのやり方をお伝えしますね!!
2.発達障害やダウン症のトイレトレーニングがうまくいかない理由
定型発達の子どもでも、トイレトレーニングはママにとって大仕事。
発達障害やダウン症の子どもはなおさらです。トイトレのやり方がわからなくなる原因がいくつかありますのでご説明しますね。
まず、発達障害やダウン症の子どもは、習慣を変えることが苦手で、今までのやり方にこだわるという特性を持っています。
今までオムツでしていたのに、ある日突然「トイレに行こうね!」と言われても対応することができないのです。
次に、初めてのことや慣れない場所が苦手で不安を抱えやすく、そしてネガティブな情報を溜め込みやすいという特性があります。
・圧迫感のある狭いトイレ
・暗い・怖いと感じるトイレ
・音が怖いと感じるトイレ
などは、不安を感じやすい子どもにとってハードルが高いもの。安心な場所だと思えないと、なかなか用は足せません。
また、発達障害やダウン症の子どもは真似をすることはある程度できますが、全体の状況を理解して、何がいいか、悪いかを判断するのは難易度が高いのです。
実際に、3歳の次男は
・便器に手を入れそうになった
・トイレットペーパーを出しすぎてしまう
等の行動がありました。
そうすると、トイトレをしなければと思っていても、何か困ったことを起こすんじゃないか?と私も気が気ではありません。
子どもをトイレに近づけるのを、私が躊躇してしまうこともありました。
そこで、私は考え方を180度変えて、トイレトレーニングを始めたのです!
3. 考え方を180度変えた!トイレトレーニング!!
私が今までの考え方を180度変えたトイレトレーニングは、
漏らしたら褒める!!
という方法です。
今まで産まれてから、3年間「おむつにしてね」と教えられたことを、忠実に守ってきてくれた子ども。
それが突然、
「おむつにしないでトイレでしてね」
というのは子どもにとってあまりに急激な変化です。
まずは、漏らしてもオムツではないところに排泄できたことを褒めました。
「おむつじゃないのに出せたね!」
と声かけを続けました。
それに加えて、
・絶対に怒らない
・失敗したときは、何も言わず片付ける
・新品の布団一式を用意
ということをしました。
新品の布団を用意しておけば、万が一、布団周り全てが汚れてしまっても、ひとまず新しいものを敷いて、子どもの寝床を確保することができます。
こうすることで、イライラすることなく気持ち的に余裕ができました。
他にも、
・ズボンを脱げただけで褒める
・トイレのドアをトントン叩くだけで褒める
・便座に腰かけただけで褒める
トイレへ行き座るという動作を細かく分解し、褒めるポイントをどんどん増やしてできることを促していきました。
すると、3歳の次男は褒められて排泄に対していいイメージを持ちはじめました。
今、出来ている小さなことを見つけて褒めることで、 トイレトレーニングが気持ちのいいもの、自分がやりたいことという気持ちになっていったのです。
このやり方で、長期戦を覚悟した次男のトイレーニンングは、なんと1週間で終了したんです!!
排泄の自立は、生活全般に自信がつく大切なものですよね。
できて当たり前と思うことでも、本当はすごいこと!
皆さんも、些細なことでもできたことを見つけて、親子で喜び合いながらトイレトレーニングをしてみてくださいね。
▼発達障害・ダウン症キッズの生活スキルがアップする!お母さんの声かけ方法▼
執筆者:松下 かよ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)