脱・登校しぶり!ADHDの子どもが落ち着かない原因は感覚にあるかもしれません!

発達障害・ADHDのお子さんはじっとしていることが苦手です。幼稚園や保育園では問題がなくても、小学校で授業をちゃんと受けられるか心配というママも多いのではないでしょうか。落ち着きがない原因が感覚にある子に、おすすめの対応を紹介します!
 

【目次】

 

1.小学校に入学したら、ADHDの子どもの登校しぶりに要注意!

 
 
小学校に入学すると幼稚園や保育園と違い、座って受ける授業が多くなります。
 
 
しかし、発達障害の注意欠如多動症(ADHD)タイプのお子さんは落ち着きがなかったり、じっとしているのが難しいことがありますよね。
 
 
・いつも体を動かしていて落ち着きがない
 
・じっとしていられないので集団生活が苦手
 
・気が散りやすくて人の話を聞くのも苦手
 
 
こんなお子さんの様子を見ていると、小学校入学後は大丈夫かな?と心配かもしれませんね。
 
 
落ち着きがない原因は脳の発達が関係しています。
 
 
ちょっと心配だけど何とかなるかな?と思ってそのまま小学校生活がスタートすると
 
 
 ・周りにあるものが気になって授業に集中できない
 
 ・うっかり先生の指示を聞き漏らしてしまう
 
 ・聞いていても意味がわからないので他のことをしてしまう
 
 
 といった困りごとが出てくるかもしれません。
 
 
 
 
脳の発達が関係している行動は、本人が直したいと思っても難しいことがあります。
 
 
直したいのに直せない、それなのに授業中に立ち歩いて叱られる。
 
 
そんな経験が積み重なると不登校の原因になってしまうかもしれません。
 
 
登校しぶりを避けるためには、まず「学校は楽しい場所」と思える対応が大切です。
 
 
そこで、まずは落ち着いて座っていられない原因を考えてみましょう!
 
 
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2.落ち着きがない原因は?感覚にあるかもしれません

 
 

◆感覚の鈍感さ

 
 
ADHDのお子さんの落ち着きがない原因の一つに感覚の鈍感さがあります。
 
 
感覚といえば五感が有名ですが、人はその他にも無意識に使っている感覚があるんです。
 
 
例えば、私たちは転びそうになったら姿勢を真っ直ぐに戻そうとします。
 
 
実はこの時も無意識のうちに重力を感じているからこそ姿勢を調整できるんです。
 
 
しかし、感覚が鈍感な発達障害のお子さんは、耳の奥のセンサーで重力を感じ取っても脳の回路がつながっていないことがあります。
 
 
それだと感覚が脳まで伝わらないので、脳はもっと動き回るように指示を出します。
 
 
つまりADHDタイプの落ち着きのなさは、脳に感覚の刺激が伝わっていないので、感覚を入れているケースが多いんです。
 
 

◆脳の低覚醒

 
 
 そしてもう一つ、ADHDのお子さんによく見られるのが「脳の低覚醒」という状態です。
 
 
覚醒というのは、脳がどのくらい目覚めているか?ということです。
 
 
覚醒が低いとぼんやりした状態になって、何かを我慢したりするのが難しい状態になります。
 
 
それで多動の症状が出やすくなったり、何かに集中するのが難しくなったりしてしまうんです。
 
 
 
 
私がピアノを教えている教室にもADHDのお子さんがたくさん通っています。
 
 
残念ながら落ち着きがないという理由で、通いたくても受け入れてくれない教室もあるようです。
 
 
たとえ通える教室が見つかっても、落ち着きがないと先生やママにしょっちゅう叱られることになります。
 
 
けれど、落ち着けないのは脳の特性なので、いくら本人が頑張っても直せないことかもしれません。
 
 
できないことを叱られ続けると自己肯定感が下がり、お子さんは自信を無くしていきます。
 
 
そして、自信が無いと行動量が減るので脳も発達しにくいという悪循環になってしまうんです!
 
 
しかも、自己肯定感の低さはうつ病などの二次障害の原因にもなってしまいます。
 
 
自己肯定感は大人になってからも大切なので、低下させないようにサポートしていきたいですね!
 
 
 
 
 

3.これだけで立ち歩きが落ち着いた!おすすめグッズは〇〇

 
 
そこで、ADHDのお子さんに使ってみてほしいのが足ツボマッサージのグッズです!
 
 
プラスチック製の物でも大丈夫なので、100円均一で用意することができます。
 
 
使い方は足ツボグッズを足の下におくだけ!
 
 
これは、脳の低覚醒が原因で多動になっているADHDのお子さんによく使われる方法です。
 
 
足ツボグッズを置くと足裏から脳に入る感覚が増えるので、脳はその情報を処理することに忙しくなります。
 
 
そうすると、結果として頭が働く(覚醒が上がる)ようになるんです。
 
 
頭が働くと今やるべき課題に集中することができるので、立ち歩くことも減っていきます。
 
 
立って演奏する楽器では4歳のお子さんが、足ツボの上に立たせてみたら30分間ずっと集中できた経験もありました。
 
 
ピアノや勉強する時は椅子に座っているので、お尻の下に置いてみるのも効果的かもしれません。
 
 
感覚の刺激を入れて頭が働く状態にすることで、勉強にも集中できるようになりますよ!
 
 
 
 
そして、さらに意識してほしいのがお子さんが座っている時にほめること!
 
 
「座っていたらママにほめてもらえる」という良い経験をすることで、立ち歩きの解消につながります。
 
 
ADHDのお子さんは、できないところばかり指摘されると自信を失ってしまうので叱ることは逆効果です。
 
 
できている時に注目することがお子さんのやる気につながっていきますよ。
 
 
足ツボで感覚に刺激を入れて、座っている時にほめる!ぜひセットで試してみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:三浦知花
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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