我が子のことを褒めているのに、「○○くんのほうが上手だもん!」と言って、褒めを受け取ってくれないことはありませんか?ギフテッドの小学生男子によくあることなのです。こんな時は、褒め方をひと工夫すると「褒め」が届きますよ! |
【目次】
1.「褒め」を受け取ってくれない息子に悩んでいました
お母さんが我が子のことを褒めているのに、「〇〇くんのほうが上手だもん!」なんて言って、自分を卑下して褒めを受け取ってくれない。こんなお子さんはいませんか?
せっかく褒めてるのに、自分のできているところを認めないで、自分で勝手に自信をなくしちゃう。お母さんとしては、がっかりしてしまいますよね。
でもこれ、ギフテッドの小学生男子にとっても多いんです!
我が家には、ギフテッドの小学生男子がいます。息子も、なかなか私の褒めを受け取ってくれないことがありました。
小学3年生くらいの時、絵を描いている時に、「上手に書けているね!」と声をかけても、返ってくるのは「〇〇くんのほうが上手だし…」と言う言葉だけで、いつしか絵を隠すようになりました。
そして、ついに息子は、絵を描かなくなりました。
ちゃんと褒めているのになぜ?
なぜ褒めが届かないのだろう?
そんな風に、深く悩んだ時期がありました。
2.ギフテッドの小学生男子に褒めが届かない理由とは?
ギフテッドの小学生男子に褒めが届かないのには、ちゃんとした理由があります。
それは理解力が高いからです。
理解力が高いがゆえに、自分よりも上手な子がいることを理解できてしまうからなのです。
ですから、お母さんが「上手だね!」と褒めても、自分よりも上手にできる子を見つけては、「あの子よりも上手にできていないから、ぼくはダメだ…。」と言うのです。
上手にできていても、できていないと勝手に思い込んでしまう…。
完璧にできている姿がわかるから、そこに達していない自分はダメだと感じ、褒められても、まるで、おだてられているように感じてしまうのです。
この状態になってしまうと、勝手に自信を失っていきます。そして、周りからの褒めを受け取らなくなります。
こうして、私の息子も褒めを受け取らない子になってしまいました。
3.褒め方をひと工夫すると、「褒め」が届く!
自信をなくしてして、褒めを受け取らなくなった息子ですが、私が発コミュを学ぶようになって、褒め方をひと工夫すると、徐々に息子に褒めが届くようになっていきました。
『褒め方のひと工夫』とは?
それは、「できた」という事実を具体的に伝えるということです。事実をそのまま実況中継して伝えるのです。
そして、「何が良かったのか」「どんな風にできたのが良かったのか」を伝えます。
例えば、絵を描いているという場面だと、
「何を描いたの~?へぇー、ドラえもんなんだ!」
「遊園地の絵を描いたんだね。この空の色、いい色だね~!」
という感じです。
この方法だと事実を伝えているので、おだてには聞こえません。
ただ事実を伝えただけの「実況中継」ですから、褒め言葉の受け取り拒否も起きずに、ギフテッド男子が褒め言葉を受け取ってくれるようになります。
そして、この実況中継を通して、『できている自分』に気付けるようになり、自信も回復していくのです。
一度は絵を描くことをやめてしまった息子ですが、褒め方のひと工夫をし続けていくとで、自信を取り戻し、「僕は、画家になりたい。」とまで言い出しました!これには正直驚きました。(笑)
もし、お子さんが褒めを受け取ってくれないなぁと感じる場合は、褒め方をひと工夫してみてください。
「事実を伝える」「実況中継する」を意識して、お子さんに褒めを届けましょう!
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執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)