宿題の間違い直しをさせようとしただけなのに
ノートを破る
鉛筆を折る
プリントをぐちゃぐちゃにする
泣く
怒る
もうやらない!と投げ出す・・・
そんな姿を見ると
「この子、この先大丈夫かな」
「どうして普通に直せないんだろう」
「私の声かけが悪いのかな」
と、胸が苦しくなることはありませんか?
今日は、そんなママに
読んでほしいメルマガです。
間違い直しで荒れる子は、
本当は勉強が嫌いな子ではありません。
間違えることが怖い子です。
もっと正確に言うと
「間違えた自分」を受け止める力がまだ育っている途中の子です。
だから
「ここ違うよ」
「直して」
「もう一回やって」
という何気ない言葉が
「できていない」
「責められた」
「恥ずかしい」
「また怒られる」
という危険信号として処理されてしまいます。
すると、考える脳ではなく
自分を守る脳が先に動きます。
だから
破る
折る
投げる
泣く
怒る
黙り込む
などの行動になるのです。
実は私、
この姿を何度も見てきました。
私が児童施設で働いていた頃のことです。
放課後になると
たくさんの子どもたちが
ひしめき合うようにして宿題をしていました。
すると、毎日のように
必ず揉め事が起こるんです。
泣き叫びながら
プリントをクシャクシャに丸める子。
ビリビリに破ってしまう子。
鉛筆でぐちゃぐちゃに
書きつぶしてしまう子。
理由は本当にさまざまでした。
隣の子から
「ここ間違ってるよ」
と言われた。
「字、雑じゃない?」
と言われた。
「まだそこ?遅いね」
と言われた。
「見ないで!」
と言って隠した。
「見てないのに!」
「いや、写してたでしょ!」
そんなやりとりから
あっという間にトラブルになる。
宿題をめぐる揉め事は
起きない日の方が少ないくらいでした。
以前の私は
起きたトラブルに対応することで精一杯でした。
泣いている子をなだめる。
怒っている子を止める。
破れたプリントをどうするか考える。
喧嘩の仲裁をする。
まさに後手後手の対応です。
けれど、発達科学コミュニケーションを学んだ後、
私はあることに気づきました。
宿題をぐちゃぐちゃにしてしまう子たちは
決してやる気がない子ではなかったんです。
むしろ共通していたのは
「できるようになりたい」
「ちゃんとやりたい」
「できない自分を見られたくない」
という気持ちが強いことでした。
つまり、伸びていく力が強いからこそ
間違いや遅さを指摘された瞬間に
心が乱れてしまっていたんです。
その後、私は
宿題の部屋に入ったら
一人ひとりに「肯定」の言葉をぐるぐるかけて回るようにしました。
「もうここまで終わったんだね」
「名前きれいに書けてるね」
「一問目、始めたんだね」
「消しゴム使って直そうとしてるね」
「自分で考えて解こうとしてるね」
「この文字、大人みたいだね」
すると、驚くほどに
空気が変わりました。
トラブルが起きてから止めるのではなく
トラブルが起きる前に防げるようになったんです。
そして何より驚いたのは
子どもたちが宿題が終わって
遊びの部屋に出ていくスピードが
とても早くなったことです。
子どもたちは
叱られたから動いたのではありません。
安心して
「できるかも!」
そう思えたことで
動けるようになったんです。
だから、
大事なのは
もっと厳しくすることではありません。
もちろん
放っておけばいいということでもありません。
必要なのは
この子の脳に
「間違えても大丈夫」
「直すことは怒られることじゃない」
「私はできるようになっている」
という小さな成功体験の記憶を
少しずつ入れていくことです。
勉強ができるようになる子は
最初から素直に間違い直しができる子
ではありません。
間違えても大丈夫だと感じられる子です。
そして
その安心感は
ママの関わりで育てることができます。
今、宿題を破っている姿だけを見ると
未来が不安になるかもしれません。
けれど私は
そこに別の可能性を見ています。
できない自分を見られることが
それほどまでに悔しい子。
本当は「できる自分でいたい」気持ちが強い子。
その気持ちを
叱って折るのではなく
自分を伸ばす方に導けば
「もう一回やってみる」
「ここだけ直す」
「教えて」
と言える未来に変わっていきます。
勉強をさせる前に
勉強に向かえる脳を育てる。
それができるのは
先生や施設のスタッフよりも
一番お子さんと多く関わるママなんです^^


