話しかけても聞いていない。
さっき言ったことを
すぐ忘れる。
自分の言いたいことも
うまく説明できない。
そして気づけば、
ゲームばかりしている。
そんなわが子を見て、
この子、この先困らないかな。
学校の話についていけるかな。
勉強も苦手なままなのかな。
そんな不安を感じたことはありませんか?
このような子は
昨今の受験で必要な「ある力」が
育ちにくい状態かもしれません。
実は、昨今の受験では、
ただ知識を覚えているだけではなく、
短時間で長い文章を読み、
必要な情報を抜き出し、
整理して考える力を
問われる問題が増えています。
では、その力を育てるために、
小さいうちから何を育てたらいいのか。
私は、
最初に育てたいのは
「言語理解力」だと考えています。
けれども、
言語理解力は、
いきなり読める、書ける、
から始まるわけではありません。
まずは、
「聞く」から始まります。
人の言葉を聞けるようになる。
聞いた言葉を
頭の中に少し残せるようになる。
そこから、
話せる、
読める、
書ける、
へと発達していきます。
だから、
「うちの子、話を聞かないんです」
「説明が分かりにくいんです」
「すぐ忘れるんです」
というお悩みは、
単なる生活の困りごとではありません。
実は、
勉強できる脳を育てる入り口に
立っているサインでもあるのです。
では、聞く力は
どうやって高めていくのか。
答えは、
その子の好きなことを使うことです。
わが家の息子も、
入り口はゲームでした。
ゲーム音楽がかっこいい!
ピアノで弾けるようになりたい!
そこから、
かつて10分の練習すら
嫌がってやめたはずの
ピアノに夢中になっていきました。
ピアノを弾けるようになるには、
何度も音を聞く必要があります。
聞いて、
覚えて、
指で再現する。
この繰り返しの中で、
聞く力、
記憶する力、
頭の中に情報を置いておく力が
育っていきます。
いわゆる
ワーキングメモリです。
これは、
勉強にも深く関わる力です。
聞いた説明を覚えておく。
文章を読みながら、
前に書いてあったことを頭に残す。
問題文の条件を整理する。
こうした力の土台が、
好きなことだからこそ
効率よく育っていくのです。
そして、
思い出したことがあります。
少し恥ずかしい話ですが、
私自身が中学で成績が急上昇したきっかけも、
実はピアノでした。
当時、
私には好きな先輩がいまして・・・
その先輩は、
全校朝礼で校歌の指揮者をしていました。
私はその姿を見ながら、
この先輩の指揮に合わせて、
私がピアノを弾けたら・・・
と、本気で妄想したのです(笑)
それで音楽の先生にお願いして、
校歌の楽譜をもらいました。
家に帰って、
来る日も来る日も独学で猛特訓しました。
と言っても、
ご存知の通り、
実家は田舎の極貧家庭。
ピアノを習わせてもらえる環境でもなく、
家にピアノがあるはずもありません。
私が練習していたのは、
足踏み式のオルガンでした。
これまた、
近所のおじさんが弾いているのを
私が立ち止まって聴き入っていたら
「あげるよ!」って
私とオルガンを軽トラックに積んで
家まで運んでくれた大切なオルガン!(笑)
話がそれました・・・
この辺のくだりもそうですが、
好きの力ってすごいんです。
弾きたい。
できるようになりたい。
あの先輩の指揮で弾いてみたい(笑)
その気持ちだけで、
何度も何度も音を聞き、
楽譜を見て、
練習し続けました。
すると不思議なことに、
クラスで一番勉強ができなくて、
文字を読むことも苦痛だった私が、
気づいたら、
小説を読むことが
苦にならなくなっていたのです。
むしろ、
楽しくなっていました。
そして、
国語の読解でも
点数が取れるようになっていきました。
これは今なら分かります。
ピアノ(オルガン)の
猛特訓を通して、
聞く力、
記憶する力、
順番に処理する力、
集中して情報を追う力が
育っていたのです。
つまり、
好きなことは、
学力を育てる入り口になるんです。
ゲームが好きな子なら、
ゲーム音楽でもいい。
キャラクターでもいい。
攻略でもいい。
好きな世界の中に、
聞く力、
読む力、
考える力につながる入り口が
必ずあります。
だから私は、
ゲームばかりしている子を見て、
「この子はダメだ」
とは思いません。
むしろ、
この子は何に反応しているのか?
どこに興味のアンテナが立っているのか?
その好きから、どの力を育てられるのか?
そこを見ることが大事だと思っています。
発達科学コミュニケーションでは、
子どもの困った行動を
ただ直すのではありません。
その行動の奥にある
脳の発達のセンターピンを見つけます。
話を聞かない子に見えても、
本当は聞く力の育て方が
その子に合っていないだけかもしれません。
すぐ忘れる子に見えても、
記憶の回路を育てる入口が
まだ見つかっていないだけかもしれません。
伝えるのが苦手な子に見えても、
頭の中のイメージを
言葉にして伝える回路の育て方が合っていないだけかもしれません。
大切なのは、
子どもを責めることでも、
ママが根性で頑張ることでもありません。
親子のコミュニケーションを良くして
「聞く力」が育ち、関係が良くなったら、
「好きなこと」を入り口にして、
学力の土台を強くしていくことです。
聞けるようになると、
話せるようになる。
話せるようになると、
読める力につながる。
読めるようになると、
考える力が育つ。
そしてその先に、
昨今の受験で問われる
長い文章から必要な情報を取り出し、
自分で整理して考えられる力が
育っていきます。
今、毎日困りごとが多くて
疲れ果てていても
そこには、
未来につながる入り口が
必ずあります。
その入り口を見つけて、
勉強できる脳へ育てていく。
それが、私のスクールで
発コミュと同時に教えていることです。
わが子を困らない子にしてあげたい。
そう願うママにこそ、
脳が柔らかいうちに
知ってほしい関わり方です^^


