母子登校はいつまで?仕事も心も限界だった私が気づいた親子に本当に必要だったこと

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【母子登校いつまで続く?】長引く付き添いは甘えや親のせいではありません。仕事との両立に悩み、心身ともにボロボロだった私の実体験や受講生の事例をもとに、親子のペースで「自分で安心できる力」を育て、無理なく卒業へ向かう関わり方をお伝えします。
 
 

1.付き添い登校が当たり前になり、私の生活は回らなくなっていた

 
 
毎朝、子どもと一緒に学校へ行く「付き添い登校」
 
 
私自身も、そんな「付き添い登校(母子登校)」に深く悩んだひとりです。
 
 
小学校入学当初から行きしぶりを繰り返していた長男は、小4の春に母子分離不安が強くなり、校門の前で「ママも一緒にいて!」と泣いて離れられなくなりました。
 
 
最初は、「私が付き添えば、そのうち落ち着くだろう」「少しの間だけ」と軽く考えていました。
 
 
しかし実際には、1年間、毎日教室にまで付き添う母子登校が続いたのです。
 
 
私がそばにいれば、息子は授業を受けられる。
 
 
だから、「私が頑張れば大丈夫」と思っていました。
 
 
けれども、母子登校の日々は抜け出せるどころか、どんどん深みにはまっていきました。
 
 
息子の不安は大きくなるばかり…
荒れる日も増え、暴言や暴力に私も心が折れそうに…。
 
 
それでも「私が頑張らなきゃ」と思い続けていたのです。
 
 
休みや遅刻を繰り返しながら何とか続けていましたが、一日中の付き添いが必要になると仕事との両立は難しくなり、私は好きだった仕事を退職することを選びました
 
 
日中は学校で付き添い、帰宅すれば家事や家族のこと。
 
 
自分の時間はなく、睡眠時間を削って夜中に片づける毎日。
 
 
そして、一番つらかったのは、心が休まる場所がなかったことです。
 
 
学校では常に気を張っていました。
 
「今日は大丈夫かな」
「パニックにならないかな」
「先生や周りに迷惑をかけていないかな」
 
 
高学年になると、周りの子どもたちも事情を理解してくれます。
 
 
気を使って話しかけないでいてくれる子どもたち。
 
 
学校の中で、自分だけ場違いなところにいるようなアウェイ感
 
 
周りの子と比べては、「どうしてうちの子だけ…」と落ち込むこともありました。
 
 
別室で二人きりで過ごす日は、息子の不安も、私の不安も逃げ場がありません。
 
 
親子でずっと向き合い続ける毎日
 
 
正直、「もう限界…」と思ったことも何度もありました。
 
 
そんなある朝。
起き上がろうとした瞬間、天井がぐるぐる回り、立ち上がることができなかったのです。
 
 
当時の私は、心も体も限界だったのだと思います。
 
 
そのとき初めて、「このままでは親子ともに倒れてしまう」と感じました。
 
 
そして私は、「どうしたら母子登校を卒業できるんだろう」と必死に答えを探し始めたのです。
 
 
絶望
 
 

2.付き添い登校はいつまで続く?終わり方は人それぞれ

 
 
「母子登校はいつまで続くんだろう?」
これは、私が毎日のように考えていたことでした。
 
 
「○年生になったら一人で行けるようになりました」
「半年で卒業できました」
という体験談をネットで見つけては、
 
 
「うちも一人で行けるようになるのかな…」
「このまま続いたらどうしよう…」
「どうやったらいいんだろう…」
と不安になっていました。
 
 
けれど、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学び、多くの受講生さんたちをサポートする中で感じるのは、付き添い登校の終わり方は本当に人それぞれだということです。
 
 
実際に、私の受講生さんたちの道のりもさまざまでした。
 
 
  • 休職や退職を選び、子どもの安心を最優先に並走した方
  • 学校の廊下や別室でリモートワークをしながら付き添った方
  • 教室への付き添い、別室待機、送迎のみなど、形を変えながら何年も続けた方
  • 付き添い登校から一度不登校を経験し、その後少しずつマイペースに学校に戻っていった方
 
 
だからこそ、「〇年生まで」「何か月で卒業」という正解はありません
 
 
まっすぐな一本道 でもなく、一歩進んだかと思えばまた戻ることもあります。
 
 
調子がよかったのに、クラス替えや行事をきっかけに不安が強くなる。
 
 
そんな波を繰り返しながら、親子それぞれのペースで少しずつ「大丈夫」を増やしていく
 
 
それが、付き添い登校を卒業する道につながっていました。
 
 
だからこそ「期限」を求めすぎるよりも、
 
  • 子どもの小さな成長を見逃さないこと
  • 親がいる安心感から少しずつ『自分で安心できる力』を育てていくこと
 
これが何よりも大切だと、今は確信しています。
 
 
ケース
 
 
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3.母子登校が長引くのは甘えではなかった

 
当時の私は、
「私の育て方が悪かったのかな」
「もっと厳しく突き放した方がいいのかな」
自分を責めてばかりいました。
 
 
けれど、母子登校が長く続く背景には、子どもの生まれ持った気質発達特性環境への不安が大きく関係していることがあります。
 
 
息子の様子をよく見ていくと、単なる甘えではなく「一人では不安が大きすぎて、どうしていいかわからない、動けない」状態だったのです。
 
 
例えば、発達障害グレーゾーンの子どもは、集団生活の中でたくさんの頑張りをしています。
 
  • 友達との距離感をはかること
  • 大きな音や周囲の刺激に耐えること
  • 急な予定変更に対応すること
 
 
そんな一つひとつが、実は脳の大きな負担になっていることがあります。
 
 
また、敏感な気質を持つ子(HSC:ひといちばい敏感な子)は、周りの子が怒られている様子を自分のことのように受け止めて傷ついたり 、教室のざわざわした空気だけでエネルギーを消耗してしまったりすることもあります。
 
 
安心できるはずの家で荒れる。
学校に行く前になると泣く。
「ママと一緒じゃないと無理」と言う。
 
 
それはわがままでも甘えでもなく、「これ以上は限界だから安心したい」という子どもからの切実なサインなのです。
 
 
そして、母子登校が続くことは、親の努力不足でもありません
 
 
それだけ今、お子さんが強い安心感を必要としている時期だということです。
 
 
次の章では、子どもの安心を守りながら、母子登校を少しずつ卒業するために、私が実践した具体的な関わりをご紹介します。
 
 
原因と対策
 
 

4.「卒業させなきゃ」を手放したとき親子が変わり始めた

 
 
当時の私は「どうしたら一人で行けるようになるんだろう」ばかりを考えていました。
 
 
しかし、 発コミュを学ぶ中で、少しずつ見える景色が変わっていったのです。
 
 
母子登校は「やめよう」と思ってすぐに終わるものではありません。
 
 
「安心のよりどころ」である親がそばにいるからこそ、なんとか学校にいられているからです。
 
 
そのため、「いきなり手を離す」のではなく、安心感を保ちながら少しずつ自立のステップを踏むことが大切です。
 
 

■日常で親ができる工夫の3つのポイント

 
ポイント1:日常の中で小さな選択を増やす
 
「パンにする?ご飯にする?」
など、小さなことを自分で選んでもらいます。
 
日常の中で小さな選択を繰り返し、それを認められる経験の積み重ねが、子どもの自信を育てます。
 
 
ポイント2:小さな「できた」「やろうとした」を一緒に喜ぶ
 
私はずっと「一人で行けたら成功」という風に考えていました。
 
けれど本当に大切なことは、結果ではなく、小さな行動そのものです。
 
「今日は廊下で待てたね」
「10分一人で過ごせたね」
「チャレンジしようとしたね」
 
と小さな一歩や「やろうとした」気持ちを認めて一緒に喜ぶようにしました。
 
 
ポイント3:安心できる合図を作る
 
「ママはここにいるよ」と伝えるメッセージや、ちょっとした「しるし」があると、子どもは安心して過ごせることがあります。
 
実際に「親子でプロミスリングを作り、お守り代わりにしたことで子どもが安心できた」というママの体験談もあります▼
 
 

■私が母子登校を卒業できたきっかけ

 
こうしたスモールステップの関わりを少しずつ積み重ねていく中で、息子の表情には徐々に自信が戻ってきていました。
 
 
そして、小学5年生の新学期を迎える前。
 
 
私はひとつの決断をしました。
 
 
それは――「新学期から教室には付き添わない」ということです。
 
 
息子がどんな反応をするのか、正直とても怖かったです。
 
 
「もし行けなかったらどうしよう」
「また荒れてしまうかもしれない」
という不安もありました。
 
 
けれど、発コミュでの学びや体調を崩した経験を通して、「私が倒れるまで頑張り続けることが、本当にこの子のためなんだろうか」と、それまでの「付き添わなきゃ」という執着を手放せるようになっていたのです。
 
 
そして息子に、初めて自分の素直な気持ちを伝えました。
 
 
「本当はママもつらかったんだ」
「だから、もし学校がつらいなら、無理して行かなくてもいいんだよ」
「学校に行くかどうかは、あなたが決めていいんだよ」
 
 
すると翌日。
驚いたことに、息子は一人で教室へ入っていったのです。
 
 
もちろん、これは「こう言えばうまくいく」という話ではありません。
 
 
それまでの安心感の積み重ねがあり、 たまたま私たち親子には、そのタイミングだったのだと思います。
 
 
けれど私は、この経験を通して痛感しました 。
 
 
学校へ行くかどうかを決めるのは、子ども自身
 
 
親ができるのは、無理に引っ張ることでも、代わりに頑張り続けることでもなく、「どちらの選択をしても、大丈夫」という安心を届けることなのだと。
 
 
そして、その安心の積み重ねが、少しずつ「自分で大丈夫」と思える力につながっていくのです。
 
 
ステップ
 
 

5.付き添い登校のゴールは「親が頑張り続けること」ではなかった

 
 
母子登校をしていた頃の私は、
「私が頑張れば、この子は学校に行けるから…」
「私が付き添い続けなければ…」
と自分を追い詰め、限界まで我慢することが子どものためになると信じていました。
 
 
けれど今振り返ると、それは決して子どものためではありませんでした。
 
 
 親自身も「ひとりで抱え込まなくていいんだ」と周りを頼れるようになること
 
 
それも、付き添い登校を乗り越えるための大切な一歩です。
 
 
途中で不安が強くなる日も、また付き添いが必要になることもあるかもしれません。
 
 
それでも大丈夫。
 
 
親子のペースで「できた」を積み重ねていけば、その経験は決して無駄にはなりません。
 
 
実際に、私の息子も、受講生さんたちのお子さんも、山あり谷ありを繰り返しながら少しずつ自分の力で一歩を踏み出して行きました
 
 
だから今、「もう限界…」と不安を抱えながら付き添い登校をしているママに伝えたいのです。
 
 
あなたが「つらい」「辞めたい」と感じるのは、これまで限界以上に頑張ってきた証拠です。
 
 
焦らなくて大丈夫。
ひとりで全部を背負わなくて大丈夫。
 
 
親子それぞれのペースで、「大丈夫」を少しずつ増やしていけば、いつか自然と手を離せる日がやってきます。
 
 
その日を信じながら、まずは今日一日を乗り越えた自分に、「よく頑張ったね」と声をかけてあげてくださいね。
 
 
そして、もし今、
 
「一人で頑張るのはもう限界…」
「わが子に合った具体的な関わり方を知りたい 」
「同じような悩みを持つ人と一緒に、前を向きたい」
 
そんな気持ちがあるなら、頼れる場所を増やしてみるのも一つの方法です。
 
 
私自身も、発コミュを学び、同じように悩んできたママたちと出会ったことで、
「うちだけじゃないんだ」
「こんな関わり方もあるんだ」
と知ることができました。
 
 
子どもへのアプローチを学ぶことはもちろん、本音を話せる環境があることが私にとって大きな支えになりました。
 
 
「うちの場合は、どう関わったらいいんだろう?」
「これ以上、一人で抱え込まずに進んでいきたい」
 
 
そう感じている方は、個別相談会で一度お話ししてみませんか。
 
 
あなたとお子さんが、今よりずっと楽になれる関わり方を 、一緒に考えていけたら嬉しいです。
 
 
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執筆者:いたがき ひまり
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー
 
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