「宿題をしない」お子さんの対応に困っているママはいませんか?お子さんが宿題を自主的にできるようになるには、宿題に対してポジティブな記憶を積み重ねていくことがとても重要です。この記事では、宿題問題を解決するママのテクニック3選をご紹介します。
1.宿題をしない子どもにイライラしていませんか?
春休みが始まりました!お子さんは学校からどんな宿題や課題を持って帰ってきましたか?
春休みの宿題は1年間の復習が出されることが多いようです。宿題をちゃんとさせて、次年度の準備をさせたいと思っているママも多いのではないでしょうか?
しかし、「どうやって宿題をさせよう…。」
・子どもが宿題に取りかからない
・宿題をしなさいと言ったら、機嫌が悪くなる
・宿題を話題にすると、親子の関係が悪くなる
そんな「子どもの宿題問題」に悩んでいるママはいませんか?
私もかつて「子どもの宿題問題」にずっと悩み続けていました。
私はフルタイムで仕事をしているワーキングママです。
仕事から帰ってきて、限られた時間で夕飯の支度や家事をこなします。
そんな中、子どもの宿題の面倒もみなくてはならない。
「宿題しないと、先生に怒られるよ!」
「宿題しなさいと、ご飯食べられないからね!」
息子は、私から宿題についてガミガミ小言を言われても、一向に宿題をしようとはしませんでした。
ガミガミ小言を言えば言うほど、私もイライラが増すばかり。
子どもにとっても、やっと家に帰ってきたのに、ママから小言ばかり言われて、とっても嫌な時間になっていたと思います。
我が家はいつも帰宅後の時間、宿題が原因で嫌な空気になってしまっていました。
正直、「宿題出さないでください。」と先生に言いに行きたかったくらい、子どもの宿題の時間が嫌で嫌でたまりませんでした。
2.なぜ子どもは自ら宿題に取りかかからないのか?
なぜ、子どもは自ら宿題に取りかかることができないのでしょうか?
答えは簡単!宿題は「やらされているものだから」です。
子どもが「宿題やりたい!」って思ってるんだったら、ママも宿題で悩むことはありませんよね。
「なぜ宿題をしなきゃいけないのかわかる?」とお子さんに質問をしてみてください。
きっと
「宿題だから」
「先生に怒られるから」
「しなきゃいけないから」
と答えるお子さんが多いのではないでしょうか?
本来、宿題は、学校での勉強を予習・復習をすることで、学力の定着をはかることを目的としています。
その意味を理解しているお子さんはどのくらいいるのでしょうか。
その意味をしっかり伝えることができている先生もどのくらいいるのでしょうか。
その意味を理解して、援助できている親がどのくらいいるのでしょうか。
「やらされている宿題」のままでは、子どもが自主的にやろうとする気持ちにはなりません。
3.宿題問題を解決するママのテクニック3選
宿題を自主的にしない原因は「やらされている」ことであれば…
宿題を「やりたい!」と思う環境をママが作ってみましょう。
ここでは、実際に私が家庭で実践し、息子が宿題に自分から取り組むことができるようになった手立てを3つご紹介さえていただきます。
ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
◆①「宿題をしなさい!」を封印
宿題をしない子に対して「宿題しなさい!」と言うのを封印しましょう。
宿題をしない子どもを見ているとイライラするかもしれませんが、「宿題しなさい!」と怒るのは、全くの逆効果です!
人の脳というものは嫌なことに対してエンジンがかかりにくいと言う特性を持っています。
それにプラスして、母子分離不安っ子は、ネガティブなことを記憶しやすいという特性も持っています。
ママが母子分離不安っ子に対して、毎日ガミガミ「宿題やりなさい!」なんて、しかめっつらで小言ばかり言っていると…
「宿題=嫌なもの」というイメージが強く記憶に残ってしまいますよ!
できていないことを指摘続けることで、やる気をなくし、もっと行動しなくなってしまいます。
◆②子どもが自身が宿題をする時間を決める。
私もそうですが、宿題は帰宅後すぐに終わらせて欲しいと思っているママも多いと思います。
しかし、子どもの立場に立って考えてみると
学校や学童でたくさん頑張って帰ってきたのですから、少しは自分の時間も欲しいでしょうし、ゲームやyoutubeなどやりたいことがあるのかもしれません。
私の息子は自閉症の傾向があり、なにかにつけて「自分ルール」というものを持っています。
ですので、自分の決めたことはやることができます。
その特性をうまく利用して、宿題の時間を自分で決めるようにしてみました。
息子には、やはり、帰ってきてすぐはゲームをしたい気持ちがあったようでした。
話し合いの結果
①ゲーム
②夕飯
③お風呂
④宿題
というスケジュールで夕方からの時間を過ごすことに決定しました。
そして、スケジュール表を自分で作り、視覚的にもわかるようにリビングに貼ることにしました。
すると、翌日からさっそく私が何も言わなくても、息子は自分の決めた時間に宿題をするようになったのです。
マイルールがあるお子さんには、「自分が決める」方法は、とってもおすすめです!
◆③ママも一緒に勉強する。
帰宅後すぐの時間は、私は夕食の準備でバタバタしており、宿題を見てあげる心の余裕がありませんでした。
しかし、お風呂上がりの時間に宿題の時間が設定したことで、私も一緒にリビングに座って過ごせる時間を作ることができるようになりました。
私は、その時間を利用して、子どもが宿題をしている時間、自分も作業をすることにしました。
勉強を一緒にする時もあれば、本を読んだり、仕事をしたり、連絡帳を書いたりすることもあります。
ママがそばにいる。
ママ大好き母子分離不安っ子はそれだけで安心して宿題をすることができます。
大好きなママと一緒に宿題ができたという経験は、ポジティブな記憶として子どもの脳に残ります。
また、楽しい気持ちで宿題をすることで、学習内容もより脳に定着していきます。
一石二鳥ですね!
このように、お子さんが宿題を自主的にできるようになるには、宿題に対してポジティブな記憶を積み重ねていくことがとても重要です。
お子さんの特性に合わせて、方法を工夫しながら、ぜひ親子で楽しく宿題に取り組んでいきましょう!
執筆者
発達科学コミュニケーション
リサーチャー 月野志保