母子分離不安っ子の「怖がり」を解消する!ママの上手な関わり方

怖がりで初めてのことに弱い。やりたいことはあるのに初めの一歩が踏み出せない。そんな母子分離不安っ子をどうサポートしてあげていいか悩んでいるママはいませんか?お子さんの特性を知り、ママが上手に関わることでお子さんの「怖がり」は解消することができます!
 
 

1.怖がりで初めてのことに弱い母子分離不安っ子

 
 
我が家の母子分離不安っ子は、小学1年生でWSIK-Ⅳ(ウィスクラー式発達検査)を受け、その結果、自閉症スペクトラム(ASD)の傾向があると言われました。
 
 
そんな我が家の母子分離不安っ子は
 
 
・特定の服の肌触りが苦手である。
 
 
・人の咀嚼音を嫌う。
 
 
初めてのことが苦手
 
 
・物事に法則を求める。
 
 
・相手の表情から気持ちを理解することが難しい。
 
 
など、数々の自分ルール、こだわり、そして難しさを持っています。
 
 
そんな難しさの中で、私が1番頭を悩ませていたのが、人一倍、怖がりなこと
 
 
初めての人、場所はもちろん、自分が「苦手だ」と思ったものは、極端に怖がりパニックを起こすことがありました。
 
 
せっかく「やってみたいな…。」という気持ちは芽生え、習い事の体験に行ってみるも、入り口で体が固まってしまい「怖い」と言って見学すらできずに帰ってきたこともありましたし
 
 
楽しみにしていた遊園地もいざ乗り物を目の前にしたら「怖い」と言って、全く乗り物に乗れずに帰ってきたことも…。
 
 
興味は持っているものの、なかなか初めの一歩が踏み出せない我が子をとても心配していました。
 
 

2.どうして怖がるの?

 
 
どうして、母子分離不安っ子は怖がりなのでしょうか?
 
 
◆ネガティブな記憶を残しやすいことが大きく影響している。
 
 
一度「怖い」と思ってしまった気持ちを処理できずに、そのまま「怖い」だけが記憶に残ってしまって、不安がどんどん強まっているのが怖がりの原因なのかもしれません。
 
 
我が子の場合、やりたい習い事があるのに、いざ体験会になると怖がって行けないことに困っていました。
 
怖がる原因として、過去に習い事の体験で、先生から無理やりママと離されて1人で行った経験が考えられました。
 
 
その時のネガティブな記憶がトラウマになってしまい、習い事の体験に行くことを、極端に怖がるようになったのではないかと推測されます。
 
 
母子分離不安っ子は、心の準備ができていないのに無理やりママから離されることを極端に嫌います。
 
 
「やってみたい」を上回る「ママと離される」という恐怖体験が大きな壁となって、苦しんでいるのではないでしょうか?
 
 
◆見通しを持てない。
 
 
我が子のように自閉症スペクトラムの傾向があるお子さんは、急な変更見通しの立たないことに対して強い不安を持つ特性を持っていることが多いです。
 
 
脳は本能的に自分の命を守るため、未知のものを警戒する働きをします。
 
 
初めてのことをする時に汗をかいたり、ドキドキするのは、脳が「未知のものと出会ったぞ!」と体に信号を送っているためです。
 
 
しかし、自閉症スペクトラムの傾向があるお子さんは脳の働きが未熟な場合が多く、未知のものと出会った時に過度に強い警戒を持ってしまいます。
 
 
また、その中でも不安傾向が特に強い子は、予測不能な状況の中、自分の中だけで
 
 
「この後、どうなる?」
 
 
「こうなったらどうしよう?」と、どんどん思考を巡らせ、不安を強くしてしまうこともあります。
 
 
このように怖がりな子どもは「怖がる」理由がちゃんとあります。
 
 
怖がりな子どもの脳の特性を理解して、対応していくことがとても大切です。
 
 
 
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3.母子分離不安っ子の「怖がり」を解消する!ママの上手な関わり方

 
 
ここで怖がりな母子分離不安っ子の不安を解消するためにママに実践してほしい関わり方のポイントをご紹介します。
 
 
◆成功体験を増やそう!
 
 
ネガティブな記憶を残すことが「怖がり」の原因であるとしたら…
 
 
もっともっとポジティブな記憶を子どもの脳に残してあげましょう!
 
 
ネガティブな記憶を残しやすい母子分離不安っ子に、ポジティブな記憶を残すためにはたくさんの成功体験が必要です。
 
 
そのため、褒めを小分けにして行うようにしてみましょう。
 
 
例えば、習い事の体験会に参加する場合
 
 
まず「やってみたい」という気持ちが芽生えた時点で褒める
 
 
その後、準備ができた時点でまた褒める
 
 
車に乗れたら、褒める
 
 
玄関入れたら、褒める
 
 
着替えができたら、褒める! などなど
 
 
習い事の体験会に行くというだけでも、褒めるポイントは盛りだくさんです。
 
 
とにかく、少しでもお子さんが一歩進めた時には褒める準備をママがしておいてください。
 
 
言葉で難しい場合は、ジェスチャーでもOK!
 
 
成功体験が増えれば、子どもの恐怖心は少しずつなくなっていきます。
 
 
 
◆見通しを持たせる。
 
 
不安は見通しを持たせることで、安心へと変えることができます。
 
 
特に我が子のように、自閉症スペクトラムの傾向があるお子さんは、決められたことをこなすことは得意なので、ママが事前の準備をしてあげることが必須です。
 
 
①これから起こりうることを予め伝える。
 
 
②具体的に何をするのか伝える。
 
 
 
 
この2点に注意して、事前に見通しが立つような説明をママがしておきましょう。
 
 
例えば、習い事の体験会に行く予定がある時であれば
 
 
「これから、学校の体育館に行って、スポーツ教室の先生とお友達でサッカーをするよ。」
 
 
「スポーツ教室の先生は男の先生で、あなたは知らないけれど、先生はあなたのことを知ってくれているよ」
 
 
「〇〇ちゃんと、〇〇くんも一緒にサッカーをするよ」
 
 
「あなたがサッカーをしている間は、ママは体育館の中で一緒に見ているからね。」
 
 
「あなたが一人でできなかったら、ママも一緒にするから安心してね」
 
 
などとお子さんの不安が解消されるような説明を行います。
 
 
体験会がない時に、遊びがてら場所の下見に行くのもよいでしょう。
 
 
 
我が子が「怖い」を克服し、安心して一歩を踏み出すためにはどう手助けをしたらいいのか。
 
 

お子さんの特性に目を向けて、お子さんに合った対応を考えていきましょう!

 
 
 
 
 
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