夏休みの工作、親が作ってしまった経験はありませんか?自分で決められない子にとっては、夏休みの工作はハードルが高いものですが、自分で考え自分の力で作品を作りあげる経験をさせてあげたいものです。そこで今回の記事では、我が家で大成功した夏休みの作品の取り組み方についてご紹介させていただきます。夏休み工作のヒントはぜひYouTubeから!
1.夏休みの工作、親が作っちゃっていませんか?
みなさんのお子さんは、もう夏休みの工作に取りかかっていますか?
ほとんどの小学校で、課題として出される「夏休みの工作」の宿題。
夏休みが始まった頃には「今年は何を作ろう!」と楽しみに計画している子どもの様子に期待はするものの…
夏休みの中盤に差し掛かると「ママ、何作ればいい?」と一向に何を作るかアイデアが浮かばない子どもの様子にイライラして
夏休みの終盤には、焦ったママが「夏休みの工作」という本を準備し、「これがいいじゃない?」とほぼ強制的に作品を作らせる。
さらには、ほとんと親が手伝い、親が作った工作の作品が仕上がる始末…。
こんなやっつけ仕事の「夏休みの工作」になってしまっていませんか?
2.親が手伝いすぎた過去の完璧な作品たち。
我が子は小学校6年生の自分で決められない性格です。
小学校低学年までは母子分離不安もあり「ママがいい」が強く、何をするにも「ママ」のお墨付きがないと行動ができない子でした。
物を作るのは大好きで何かを見て模倣することは得意な娘。しかし、いざ何かに挑戦する時には
「ママ、どうしたらいい?」
「ママが決めて?」
必ず私に意見を聞いてきたり、背中を押してあげないと行動ができないことが多くありました。
夏休みの工作に関してもそうです。
「何作ろう?」の前に「ママ、何を作ったらいい?」と私の意見を聞かないと取り掛かれない。
材料を買いに行っても「ママ、何色がいい?」と私の意見を聞かないと決めれない。
作りはじめても「ママがこれして。」と難しい作業に挑戦したがらない。
結果出来上がった作品は、とても丁寧に作り上げられた完璧な作品。
それもそうです。ほぼ親(私)が作ったんですから。
3.夏休みの工作は、自分で考え、自分の力で作品を作りあげることが大切‼
なぜ、学校は夏休みに自分で作った工作の提出を推奨するのでしょうか?
私は、自分で考え自分の力で作品を作りあげることは子どもの成長にとって、とてもいい課題だと思っています。
ですので、夏休みだけでなく、ぜひ日頃の生活の中で、自分で考え自分の力で何かを作り上げる工作の経験は大いに経験させてあげてほしいと思っています。
自分で考えた作品を作り出す経験で子どもたちは
・その物が何で作られているのか
・その物がどうやって作られているのか
を自分なりに見て、聞いて、考え、試行錯誤しながら作り上げていきます。
そして、作品を作り上げた時、自分で作り上げたという何とも言えない達成感を味わうことができます。
もし、作り上げた作品が失敗に終わっても、子どもにとっては逆にいい経験になると思っています。
なぜ、失敗してしまったのか、どこがよくなかったのかと反省し、次に活かすという作業で子どもは学習することができるからです。
この行程は人生の縮図だと思いませんか?
私たちは人生において、自らの手で道を切り開き、成功のためには何が必要かを研究して、道を切り開いていきます。
時には失敗し、苦しみを味わうこともあります。途中で投げ出したくなるようなこともあるでしょう。
しかし、そこで諦めずに反省を活かし行動した者には、大きな成功が待っています。
このような経験を子どもの頃に楽しみながら経験できるのが「夏休みの作品」なんです。
そう考えると、何とも魅力的な宿題だと思いませんか?
さて、「自分で考えて自分の力で作りあげる」ということに意義があると伝えてきましたが、私は「自分だけで」とは考えていません。
自分が考えたものを作り上げたい時、誰かの手伝いが必要な時は必ずあるはずです。すべて自分だけで作り上げることができたら大したものです。
大抵「自分の力だけ」では物づくりは完成しません。
そこで、子どもが夏休みの作品を作る際、必要な場面において協力をお願いされた場合は、ぜひ力を貸してあげてください。
アイデアが出ない場合はモデリングできる材料を提示してあげることもおススメします。
ここで注意してほしいのは、あくまでも本人の意思でお願いされた場合に手助けをすること!ママの思い通りに子どもを動かせようとしないこと!
どんなに失敗しそうであっても、子どもが自分で決めたことは見守ってほしいですし、夏休みの作品に親が完璧なんて求めるなんてナンセンスです。
4.自分で決められない子どもはYouTubeからヒントを!
私の家庭では、夏休みの工作は全てyoutubeにお世話になっています。
娘は自分で決定することが苦手ですが、モデリングして作り上げることは得意です。
そしてyoutubeが大好き!特に作る形の番組が大好きなんです。
そこで、私は娘の「好きと得意」を夏休みの工作作りにうまく活かせないか考えた結果、一か八かの作戦を実行することにしました。
名付けて「全てyoutubeにお任せ大作戦!」
これまでずっとママに頼っていた夏休みの工作を小学4年生の頃からyoutubeに全てお任せすることにしたんです。
「今年の夏休みの工作は、youtubeで作りたいもの見つけて、自分で作ってみたら?」と私の以前使っていたiPadを娘に手渡しました。
iPadは娘好みのかわいいカバーをつけてあげて、娘専用に。
このことをきっかけに、自分で決められない娘はyoutubeを見て、夏休みの工作のヒントを探し、自分で作り上げる工作にドはまりし始めました。
「ママどれがいい?」と選択すらできなかった娘が「ママ、これを今回は作ろうと思うんだけど、できると思う?」という自分で選択したものに対して助言を求めるような発言をするようになりましたし
「ママ、これ作るのに必要なもの買ってきて」と必要なものすらママに全任せだったのに、メモに必要なものを全て書き出して、「ママ、買い物に連れて行って!」と協力をお願いするようにもなりました。
youtube効果、すごい!すごすぎます!
このことで、娘にはモデリング材料があれば大いに想像力や問題解決能力を発揮することが実証されました。
今では作品以外のことでもアイデアに困った時はiPadでyoutubeやGoogleでヒントとなるものを検索し、モデリングできる材料を自分で見つけ、自分で解決する力が身についてきています。
また、夏休み以外の時間でも時間があれば、youtubeを見て物づくりを楽しんだり、最近は作ったものを紹介する動画をアプリで作り上げるようになりました。
youtube配信までは至っていませんが、家族に自分の作った動画を見てもらうのが嬉しいようです。
高学年になったのもありますが、もう「ママ何作ればいい?」「ママどうしよう?」が聞けなくなって少し私としては寂しい気持ちもありますが…(笑)。
本人が自分の得意を活かして楽しんでいる姿を見るのが、私の喜びでもあります。
youtubeに全任せしていいの?!
と罪悪感を覚えるママもいるかもしれませんが、子どもの好きを利用することで得意を伸ばせるなら、youtubeも使い様ですよ。
まだ夏休みの工作のアイデアが浮かばないお子さんには、ぜひyoutubeをモデリングしてみることをアドバイスしたあげたらどうでしょうか?