「めんどくさい」が口癖の子どもの様子にモヤモヤを感じているママはいませんか?実は子どもなりに「めんどくさい」理由がしっかりあるのですよ。その理由を知れば、ママのモヤモヤもなくなることでしょう。本記事では子ども「めんどくさい」を封印したママの神対応をご紹介!言葉の裏に隠された本当の気持ちを知り、肯定の対応をしていきましょう。
1.「めんどくさい」が口癖の子どもにモヤモヤすることありませんか?
「明日の学校めんどくさい」
「なんで発表会でなきゃいけないの?めんどくさい」
「片付け、めんどくさいからしたくない」
少しでもやりたくないことがあると、苦手なことを避けるように「めんどくさい」「やりたくない」が口癖になっているお子さんの様子になんかモヤモヤしているママはいませんか?
精神面が弱いのか、忍耐力がないのか…
私がこれまで甘やかして育てたら、こんな頑張ることができない子になったしまったのではないか。
これからの将来を考えたら、ある程度のことは逃げずに頑張れる子に育ってほしい。
そんな親心からついつい
「がんばりなさい!」
「ママだって嫌なことあるけど、がんばっているんだから一緒にがんばろう!」
などと言いたくなってしまうところですが…一旦その気持ちは置いといて。
まずは「めんどくさい」という言葉の裏側にある子どもの気持ちを知ってみませんか?
子どもには子どもなりの「めんどくさい」理由があるのです。
「めんどくさい」に隠された本当の気持ちを知ることで、対応のヒントが見えてくるかもしれませんよ。
2.「めんどくさい」言葉に隠された想い
◆プロセスが「めんどくさい」のかも…?
子どもの脳の発達はまだまだ発展途上。
脳には未熟な部分がたくさんあります。
大人にとっては簡単に考えることができることも、子どもは考える回路がまだまだ育っていないので、納得する結論が出るまでに大人の数倍も時間がかかります。
特に
✓複数のことを同時に行う
✓記憶を保持する
✓見通しを持って行動する
などは高度な脳の処理が必要になるため、子どもにとっては時間がかかる作業になります。
例えば「片付けがめんどくさい」と子どもたちはよく言いますが…
「片付け」ひとつとっても
・今やっているゲームをやめる
・立ち上がる
・散らかっているものが何かを確認する
・物を拾う
・片付ける場所を探す
・棚に収納する
「片付けをする」という1つの作業に対して、高度な脳の処理が必要になるプロセスがたくさん存在しているのです。
お子さんは片付け自体が「めんどくさい」わけでなく、「片付け」をするためのプロセスのどこかに苦手を感じていて「めんどくさい」という言葉を使っているのかもしれませんよ。
◆「めんどくさい」が不安の現れの表現であることも…
また、「めんどくさい」は不安の現れの表現の場合もあるんですよ。
「めんどくさい」と言われると、なんだかモヤモヤするものですが…
お子さんに「こんな大変な作業、俺には無理だよ」と素直に言われたら、「そうだったのね!気づいてあげられずにごめんね!」という気持ちになりませんか?
例えば「発表会嫌だ。めんどくさい。」というのは見通しの立たない行事に不安を感じている現れかもしれません。
不安傾向の強い子で、自分の気持ちを言葉で表現することが苦手なお子さんは「めんどくさい」「嫌だ」などの表現方法で、ママにSOSを出しているのかもしれませんね。
3.言葉の裏にあるものに気づかず、怒ってばかりいました…。
私の息子は、まさしく何事にも「めんどくさい」から入る子どもでした。
何かやる前から「めんどくさい」と言うので、ついつい私も売り言葉に買い言葉で「そんなにめんどくさいと思うんだったら、やめれば?」と言ってしまうこともよくありました。
お出かけに行く時なんかは、行く直前になって「水族館行くのめんどくさい」と言ったりするので、正直私も「え?行きたいって言ったよね?」とイラっとしてしまうこともありました。
その時を振り返ると
「めんどくさい」=「水族館は行きたいけど、車に長時間乗るのが嫌だな。」
「めんどくさい」=「どうやってやるのか不安だな。心配だな。」
息子がそれまでのプロセスが嫌だったり、見通しの立たないことに対して不安を感じ「めんどくさい」と言っていたのだと思います。
しかし、その時の私は「めんどくさい」の裏にそんな気持ちが隠れているとはつゆ知らず…
まともに言葉通りに受け取ってしまい、子どもの言動に感情的になったり、怒ったりして、子どもに威圧的な態度をとってしまっていたのでした。
4.子どもにやる気を授けるママの神対応をご紹介!
◆受容する
「めんどくさい」には子どもなりの理由があります!
まずは言葉の裏側にある子どもの想いに、まずは耳を傾けましょう。
そして、「めんどくさい」と言っている子どもを受容してあげることがとても大切です。
「片付けやるの嫌だよね。どうしたら片付けが楽しくなるかママと考えてみよう!」
「発表会出るのめんどくさいよね。何か心配なことはない?」
まずは受容して、子どもの想いに寄り添う姿勢を見せることで、子どもは安心して自分の気持ちを素直に表すことができるようになります。
◆自分で考えさせる
ここで大事なのは大人が「答え」を出してしまわないこと。
何に難しさを感じているのか、自分はどういうことが理由でやりたくないのか。
子どもの脳をフルに稼働させて、自分で考える癖をつけさせてあげましょう。
先述した通り、子どもの脳は大人の脳より未熟なので、考えて答えを出すには大人の何倍も時間がかかります。
答えを出してあげたい気持ちをぐっと堪えて、子どもから答えが出るのを待ってあげましょう。
◆褒める
自分で答えが出た後や、行動ができた時は、その都度しっかり褒めてあげてくださいね。
「気持ちを言えた」
「めんどくさかったけど、やってみたら楽しかった」
成功体験は子どもの自信となります。
「めんどくさい」が口癖だった息子は、私がこの対応ができるようになってからは「めんどくさい」という言葉をあまり出さなくなくなりました。
私がまずは受容を心がけたことで「やりたくない気持ち」を素直に言葉にして伝えてくれるようになったからです。
また、やりたくないことも「ちょっと挑戦してみようかな…」と『やる気』を持ってくれるようにももなりました。
もし「めんどくさい」が口癖のお子さんをお持ちのママがいらっしゃいましたら、ぜひこの対応を試してみてくださいね!
執筆者:
発達科学コミュニケーション トレーナー
増満 咲奈