毎日の宿題バトルにうんざりしていませんか?早く終わらせたいママと宿題にやる気の出ない子どもは宿題バトルが勃発するのは必須…。この記事では不安の強い子が宿題を嫌がる理由がわかります。そこで、宿題のやる気を出しママのイライラ・ガミガミも卒業できる、そんなテクニックをご紹介します。
1.毎日の宿題バトルに疲れ果てていませんか?
小学生ママの悩みといえば、『子どもと宿題バトルが起きてしまうこと!』です。
毎日音読・計算・漢字ドリル、学年が上がれば自己学習も…
自分からやってくれたらどんなに楽か。
親が必死になって宿題を終わらそうとするけれど、とうの本人はというと遊びたいしやる気もない。
やっと問題1つしたと思ったら、気が散って遊びだす…。
ママはイライラして宿題が終わる頃には疲れ果て、毎日これの繰り返し…
世の中のママ、本当にお疲れ様です。
そこで、この悪循環を断ち切って宿題バトルから解放される技があるんです!
その技をこの記事で特別にご紹介しますね。
2.不安が強い子の宿題のやる気が出ない理由
◆宿題へのやる気が出ない理由①
不安が強い子が宿題のやる気が起きない理由の1つ目に『今までの宿題に嫌なイメージを持っているから』ということが考えられます。
不安が強い子は脳の扁桃体が過剰に働くために嫌なイメージを強く記憶に残してしまうといわれています。
そして忘れることも難しく、随分前の出来事も嫌なことだけ覚えていたりするのは扁桃体のせいなのです。
ママがイライラして怖い表情や怖い口調で「宿題しなさい!」と命令したり、せっかく宿題をしていても小言を言って嫌味を言われてしまっては子どものモチベーションは下がってしまいます。
このような環境ではますます不安が強くなり『宿題=嫌なこと』と無意識のうちに刷り込まれてしまいます。
宿題をやらないからと言って怖い雰囲気や怒ってばかりでは不安が強い子にとっては逆効果となります。
ストレスにストレスを重ねることになるのでNGです。
◆宿題へのやる気が出ない理由②
理由の2つ目に『初動に一番エネルギーを使うから』ということが考えられます。
誰だって好きな事だけしていたいですよね。
大人だってやりたくないことをするには、勢いが必要です。
子どもなら尚更です。
私の場合、皿洗いです。
洗いだしてしまえば苦ではないのですが、やろうと決めるまでが長いです(笑)
中には「怒られたくない」「先に宿題をやってあとは好きなことする!」と決めている子は自分から宿題をすることができますが…
しかし、ほとんどの子どもの場合はそうもいきませんよね。
『宿題をやるぞー!』とやる気を出させるのは至難の技です。
3.宿題に疲弊していた私達
私には小6の娘がいますが、不安が強い上にやりたくない事は後回しにしてしまうので毎日宿題バトルになっていました。
私は共働きだったので、夕方のバタバタは毎日戦場のようで余裕もなくイライラした雰囲気でした。
娘は学校から帰ってきたらまずは好きな事をしたい。
YouTube見て、ゲームして、アニメ見て、ゴロゴロして。
宿題は好きなことをして満足したらやっと重い腰があがるかな?くらいで、時間に追われていた私はイライラしっぱなし。
マイペース過ぎるというか、やりたい事は後回しで何度言っても切り替えられない子でした。
娘はよく「毎日毎日怒らないでよ。宿題そのうちやるから。ママがそんなんだからやる気起きないの!」と言っていましたね。
自分の好きなことを優先してやっと宿題を始めたと思っても、1問しては脱線し宿題を再開するまでにまたダラダラ…。
10分で終わる宿題でも2〜3時間かけてやっていました。
声をかけないと始めないし、やり始めても全然進まない。
そんな娘の様子に更にイライラしてきて怒ってしまっていました。
かと思えば、結局次の日登校するまでに宿題は終わっておらず…。
「宿題できてなから学校行かない!」と登校を渋る羽目に。
以前の私は、子どもの宿題に振り回されっぱなしでイライラ・ガミガミママでした。
4.宿題のやる気が出ない子のモチベーションを上げたテクニック!
宿題のやる気が出ないからといって、宿題を減らしたり先生に相談したりする前にママができることがあります。
ママの声かけで毎日の宿題バトルが嘘のようになくなり、自分から宿題をするようになりますよ。
子どもの宿題に振り回される毎日から卒業しましょう。
◆一番大事なのは褒める量とタイミングです!
宿題をしている時、みなさんはいつ褒めていますか?
子どもにやる気を出してもらうには『褒め』が一番効きます。
できたら褒めようと待っていても、なかなか褒めるタイミングは訪れません。
褒めるタイミングのコツは、宿題を始めた頃に多く褒めます。
車も初動が一番エネルギーが要りますよね。
走り出してしまえばアクセルを強く踏まなくても走れるようになるのと同じで、脱線を防ぐ意味でもエンジンをしっかりかけるために宿題を始めた頃に沢山褒めましょう!
1問解いて脱線してしまうのを防ぐのにも効果的です。
褒め方のコツは『見たまま』を伝えます。
「鉛筆用意したね」「宿題出したね」「もう3問もやったんだね」「漢字ちゃんとはねてるね」「丁寧に書いたね」など
全部完璧に出来なくていいのです。
小さな出来たことを伝えるだけでOKです。
見たままを伝えるので沢山『できたね』『いいね』を伝えることになります。
GOOD! GOOD!と沢山言われるとやる気が出てきますね。
◆小言を言わない 褒めっぱなしにする
宿題をやったのに「ようやくやる気になった?」「遅いよ」と言っていませんか?
宿題の中身にも「字、もっと綺麗に書いたら?」「間違いばっかりだよ」など嫌味を言いたくなるのはグッと我慢です!
そんなことは言わずに、宿題に取り組んだ事実を褒めましょう。
我が子ではなくお友達だと思って声かけをするのはどうでしょう?
お友達には小言は言わないですよね。
宿題中は褒めっぱなしにして、できていないことはスルーしてください。
宿題=沢山褒められる、沢山声をかけてもらえる=嬉しい、また宿題やりたい
とお子さんが感じてくれたら成功です!
はじめは沢山声をかけますが、徐々に声かけを減らしてもできるようになります。
徐々にできるようになっても、小言は言わない、褒めっぱなしを続けると勉強に対するイメージも変わり自ら進んで宿題をするようになりますよ。
不安が強い子は良くも悪くも、ママの雰囲気や口調に大きな影響を受けます。
ママが自分の感情をコントロールできれば、お子さんも良いように変わっていけますよ。
そして、宿題だけでなくこのテクニックはママにとってもメリットが多いです。
子どもの『小さなできた』を探し、『できないことには注目しない』でいると、イライラしなくなります。
普段意識していないだけで、『できていること探し』をすると意外と沢山見つかるものです。
余裕がないとできないところにばかり注目してしまいがちですが、こんなにできていることがあるとわかると、安心できガミガミ言うこともなくなりましたよ。
お子さんの宿題に困っている方はぜひお試しください。
執筆者:
発達科学コミュニケーション リサーチャー
田中さくら