「ママ、ママ!ママがいい!」とどこに行くにもべったりだと疲れてしまいますよね。一人になる時間がなく、イライラしてしまうことも。そんなママへ、無理なく実践できる『肯定的な省エネ対応』の方法をご紹介します!
1.ママにべったりの育児に疲れてしまったあなたへ
ママの姿が少しでも見えなくなると「ママー!」と叫び、四六時中べったり。
そんなお子さんは母子分離不安かもしれません。
「ママ!やって!」と甘えることが増え、できるはずのこともしなくなってしまう…。
子どもが「安心」を求めているのは理解できるけれど、ママも人間。
どこに行くにも付きまとわれ、疲れ果ててしまうこともありますよね。
「それくらい自分でやってほしい」と言いたくなることもあるでしょう。
「少しは一人の時間が欲しい…」「イライラして優しくできない…」
そんなママのために、今日から試せる『省エネ対応』をご紹介します。

2.「ママがいい!」トイレにもついてくる…5歳の息子の「ママ依存」エピソード
息子が5歳の頃、登園拒否が始まりました。
朝、どうにか園に連れて行っても「ママと一緒がいい!」と泣き叫び、先生に引きはがしてもらう毎日。
息子の「ママがいい」は園に行くときに限らず、家の中でもママにべったりでトイレにもついてくる。
少しでも私の姿が見えなくなると、大声で「ママ~!」と叫ぶ始末。
また、少し前まではできていたことも、自分でしようとしなくなり「ママこれやって!」「ママ、それとって!」など、なんでもママにしてもらおうとする様子も増えていきました。
このような母子分離不安の息子との生活では、当然私が一人になれる時間はゼロ。
「ママが見えないと不安…」そんな気持ちは分かるけれど、私の負担は大きくなるばかり。
息子に対してイライラして「それくらい自分でやって!」「トイレくらい行かせて!」などと厳しく接してしまうことも…。
私自身、心身ともに疲れ果ててしまっていました。

3.幼児にはノンバーバルコミュニケーションが効果的!
私は発達科学コミュニケーションで、子どもの脳の発達を学ぶ中で『ノンバーバルコミュニケーション』の重要性を知りました。
ノンバーバルコミュニケーションとは、非言語コミュニケーションともいい、言語に頼らないコミュニケーション(表情やしぐさ、声のトーンや大きさ、身振り手振りや視線など)のことを示します。
例えば
✔ ニコッと笑顔で応える
✔ ハイタッチや抱っこで安心感を与える
✔ 声のトーンを優しくする
✔ ジェスチャーで「OK」「いいね!」を伝える
人は言葉の意味や内容『言語情報』よりも、目から入ってくる情報や耳から入ってくる情報『非言語情報』を重視しているということが知られています。
特に幼児や発達がゆっくりな子どもほど、言葉よりも表情や仕草の影響を強く受けます。
言葉をかける余裕がないときでも、ノンバーバルコミュニケーションを使えば、子どもに「大丈夫だよ」という安心感を伝えることができるのです。

4.育児に疲れたママ必見!簡単にできる『肯定的な省エネ対応』
そこで私は、息子の「ママ、これやって!」「ママ、あれやって!」の対応に、イライラしてしまう時、無理に言葉で対応しようとせず、私は『ジェスチャー対応』を取り入れました。
例えば、息子が「ママ、やって!」と言ったときに…
✔ 口角をあげてニコッと笑う
✔ 親指を立てて「いいね!」とジェスチャーする
✔ 軽くハイタッチして応える
名付けて『肯定的な省エネ対応』‼
これだけでいいの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、イライラした顔で嫌々対応するより、たったこれだけでも、子どもは「ママが認めてくれた」と感じて安心するのです。
もちろん会話などのバーバルコミュニケーションと一緒に、ノンバーバルコミュニケーションを使うのが効果的ではありますが…そうは言っても、ママはとっても忙しい!
この『肯定的な省エネ対応』なら、ママが疲れている時でも子どもに優しく接することができます。
もし子どもが「なんで何も言わないの?」と聞いてきたら…
「ゲームしてるんだよ!伝わるかな?」と声をかけると、子どもも楽しくノンバーバルコミュニケーションを学べます。
ママにべったりな母子分離不安の育児に悩むママへ、少しでも心の余裕を取り戻せるヒントになりますように!

執筆者:増満 咲奈
発達科学コミュニケーション