子どもの癇癪で家族みんながイライラ…そんな家族時間はもうおしまいにしよう!

ピクニックをする家族
毎日子どもの癇癪への対応だけでも辛い思いをしているのに、さらに家族がイライラして息苦しい家。休日は地獄…そんな日々を送っていた私を救ってくれた、発コミュの肯定のテクニックをご紹介します。
 
 

1.子どもの癇癪で辛い家族時間

 
 
いつもスケジュールがバラバラな家族が、みんな揃っている貴重な時間。
 
 
本当は、楽しくおしゃべりしながら食事やゲームをしたり、お出かけして幸せな時間を過ごしたい。
 
 
家族のいい思い出を作りたい。
 
 
それなのに、
 
「ゲームに負けて嫌だ!もう遊ばない!!兄ちゃんのバカ!」(相手を叩く場合も有)
 
「このおもちゃが欲しい!買ってくれないなんてパパのケチ!」
 
「ピザが熱過ぎる!もう食べない!ママのせい!」
 
 
など、子どもの癇癪・暴言・暴力が勃発。
 
 
そしてそのせいで、パパや他の家族みんながイライラ
 
 
家族の雰囲気がギスギスしていて辛い思いをしている、
 
 
そんなママはいませんか?
 
 
悩むお母さん
 
 

2.「バカ!」「嫌い!」と言われて家族がイライラ

 
 
私はまさにそんなママでした。
 
 
息子は小学校に入学して秋になり、ある日突然、学校も勉強も嫌!と登校渋りが始まりました。
 
 
家での宿題や学校の準備の他、「ごはんだよ」「お風呂入ってね」などとと私が出した指示にもことごとく「イヤー!」とごねて癇癪を起こしていました。
 
 
パパ・ママ・兄に言葉ではうまく自分の気持ちを言えないため「バカ!」「嫌い!」「ママのせい!」などと泣いたり怒ったりしながら叩いたり蹴ったり…
 
 
休みの日は特に1日中家族でいたので、雰囲気が悪く、居心地が悪い家になっていました。
 
 
普段仕事で疲れているパパもそんな息子にイライラし、それをHSC(=人いちばい繊細な子ども)で人の気持ちを読み過ぎる兄もハラハラし、そんな家族に気を遣う私も疲れて…と家族全員が辛い思いをしていました。
 
 
怒る子供
 
 

3.子どもの脳の特性が判明

 
 
息子は入学してからずっと「幼稚園に戻りたい」と言っていました。
 
 
健診や幼稚園などでは1度も指摘されたことがなかったのですが、登校渋りが出てから相談に行った支援センターでの面談の結果、息子にはASD(自閉スペクトラム症)傾向がありそうだと判ったのです。
 
 
・1つのことに集中すると次やるべき事や他の事を考えられない(過集中)
 
・切替えが苦手
 
・人に気持ちをうまく伝えられない
 
・行動や考え方に強いこだわりがある
 
 
などの特徴があるとのことでした。
 
 
今まで、幼稚園でののんびりした活動には適応できていた息子も、
 
 
学校で1日6時間以上、色々な勉強や活動を切替えながらすることには疲れてしまったのです。
 
 
もちろん、どのお子さんも疲れていると思いますが、ASD傾向のある息子は
 
 
「楽しくおにごっこをしていてもチャイムが鳴ったら急に終わっちゃう」
 
 
「僕はみんなで並びながら同じスピードでぞうきんがけをするのが嫌なんだ」
 
 
など、親の私にはどうにもしてあげられないような不満を家で話すようになりました。
 
 
ですので、やっと学校から解放され、家でのんびりYouTubeを見ているのに、急に「ごはんだよ」などと言われても
 
 
気持ちが上手く切替えできず
 
 
「この動画が終わってから食べたい」などの気持ちもすぐには言葉にできず
 
 
「イヤー!」と癇癪になってしまっていたのでした。
 
 
これっ!
 
 
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4.まずは子どもの状況を認め、待つ

 
 
家族のギスギスした状況に疲れ果てた私は、この状況から抜け出したい!と思い、以前からインスタやメルマガでフォローしていた発達科学コミュニケーション(発コミュ)の受講を決意しました。
 
 
最初の基本のテクニックは「褒めるなど【肯定の声かけ】をする」こと。
 
 
そして肯定の声かけで子どもがこちらの話を聞いてくれるようになった頃、指示を伝えるコツも教わりました。
 
 
①YouTubeを見ている息子に突然「ごはんだよ」などの指示出しはせず、「楽しそうだね、どんな動画見てるの?」など、まずは肯定的に話しかける
 
→子どもの話も関心を持って聞く
 
 
笑顔で、ゆっくりと間隔を開けて、優しい声で次にして欲しいことの指示を出す
 
→ごはんできたから、テレビ消してね。など
 
 
③子どもがすぐ動かないときも、時間を開けて数回同じトーンで(最初に優しく言った言い方で)声かけを続ける(ここでイライラしない!)
 
 
④動いてくれたら「テレビ消せたね」「テーブルに来てくれてありがとう」など、褒めたり感謝したりの肯定の声かけで締める
 
 
文字にすると簡単ですが、今まで染みついた自分流の声かけのくせはなかなか直せませんでした。
 
 
でもこの方法を頭の片隅に置き、「あれしてこれしては言わない!」と心に決め、息子のペースを見守ることを徹底していきました。
 
 
話をする母子
 
 

5.癇癪が一気になくなり、家族にもいい変化

 
 
今まで「あれしてこれして」と”指示”ばかり出されて「イヤー!」となっていた息子ですが
 
 
「今そのお話いいとこよね?ごはんできたから、タイミングのいい時に食べてね。」などの声かけに変え、本人の気持ちを尊重して待ってあげるようにすると、癇癪を起こすことは一気になくなりました。
 
 
また、家族も私の声かけを真似して息子に色々強要することが減り、イライラせずに息子を待ってあげられるようになってきました。
 
 
是非みなさんもお子さんの今の状況を認めて、あれこれすぐにやって!と強要せず、余裕を持って待つ姿勢でいてあげられるといいですね。
 
 
ピクニックをする家族
 
 
執筆者:しまたに あすみ
 
発達科学コミュニケーション リサーチャー
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