不安が強く挑戦できない子どもが「自分はできる!」を身につけ、「怖い!」を克服したママのサポート術

料理をする女の子
先行きの不安が強く「失敗しそう」「怖そう」とやりたいのに挑戦できないお子さんはいませんか?そんなお子さんに「自分はできる!」を身につけ、初めてのことにも挑戦できるようになるママのサポート方法をお伝えします
 
 

1.子どもの「やりたい!」は脳の発達のチャンス!

 
 
我が家の娘は入学直後から母子分離不安を発症し、登校しぶりをするようになりました。
 
 
「娘はなぜこんなにも登校しぶりをするのだろう?何で私から離れられないんだろう?」
 
 
理由を探し求め、たどり着いたのが、ふたばスクールでした。
 
 
そこで私は発達科学コミュニケーションを学び始めました。
 
 
その中で、娘はひといちばい繊細で不安が強い脳の特性を持っていることが分かり、
 
 
その対応方法を学び、実践することで、娘の母子分離不安も改善されていきました。
 
 
ただやはり繊細な娘にとってストレスの多い学校生活。
 
 
疲れてしまった時は学校をお休みすることもあります。
 
 
学校にいけない時は、大好きなYouTubeを見て過ごしている娘ですが、
 
 
中でも、娘と同世代の子たちが料理をしている動画に興味を持ち、「私もやってみたい!」と言い出しました。
 
 
実は子どもの「やってみたい!」脳が発達するチャンスなのです!
 
 
子どもの脳は興味があることや「楽しい!」と感じる時が一番成長します。
 
 
また、「料理」は脳の発達にとても効果があるのです。
 
 
料理が脳の発達に良い理由はいくつかあります。
 
 
・創造性の発揮
 
どんな材料を使うか、どんな味にするかを考えながら作るので、頭を使って工夫する力が育ちます。
 
 
・計画と組織化
 
必要な材料をそろえたり、どの順番で料理を作るかを考えたりするので、ちゃんと準備して、うまく進める力が育ちます。
 
 
・感覚の刺激
 
料理は五感(見る、嗅ぐ、味わう、触る、聞く)を使います。
 
これによって、脳がたくさんの情報を処理する力が強くなります。
 
 
・集中力と注意力
 
料理をするには集中することが大事です。
 
火の強さや調理の時間を気にしながら作るので、集中力や注意力が鍛えられます。
 
 
以上のように「料理は脳の発達にとてもいい!」と学んでいたので、早速一緒にやってみよう!と親子でウキウキしながら料理に取り掛かりました。
 
 
親子で料理
 
 

2.料理は「やりたい!」だけど、包丁を使うのは「怖い!」不安が強い子ども

 
 
一緒に何を作りたいか決め、材料を用意し、よし食材を切ろう!となったときに問題が発生!
 
 
娘が突然、包丁を使うのが「怖い!」と言い出したのです。
 
 
不安が強いために「包丁で手を切ってしまったらどうしよう」と怖くなってしまい、動けなくなってしまったのです。
 
 
娘の突然の発言に驚きはしましたが、娘の脳の特性を理解していた私は
 
 
「慣れないうちは怖いよね。」と食材を切るのは私が担当することにしました。
 
 
娘には、混ぜたり、炒めたり、できることをやってもらい、その日は無事に料理を楽しむことができました。
 
 
しかし、娘には「一人で最初から最後までやりたい!」という気持ちが強くあることを感じていたので、「やりたいのに怖くて挑戦できない」姿を見て、どうにかしてあげたいと思っていました。
 
 
包丁とまな板
 
 
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3.不安は小さな自信の積み重ねで克服できる!

 
 
発達科学コミュニケーション「肯定の声かけ」というものがあります。
 
 
日常の親子のコミュニケーションの中で「肯定の声かけ」を意識することによって
 
 
肯定の声かけは、子どもに「できている」ことを気づかせることができる
 
 
肯定の声かけは、なかなか行動を起こず、自信をなくしがちな不安の強い子に「あなたはこんなにもできているんだよ!」ということを気がつかせることができる
 
 
肯定の声かけによって「小さなできた!」を積み重ねることで、次の行動に踏み出す大きな自信にすることができる
 
 
「小さなできた!」スモールステップで段階を踏んで成功体験を増やすことができる
 
 
など、子どもの成長をぐんぐん促す効果があり、不安の強い子には特に自信を授けることができます。
 
 
スモールステップ
 
 

4.小さな「できた!」と「自信」を積み重ねていくママのサポート方法

 
 
せっかく「料理をやろう!」と意欲的に行動し始めた娘。
 
 
料理を自分で作りたいという気持ちを大切にしながら、包丁を使うことを克服させてあげたいと思った私は
 
まずは、最初からできている「混ぜる」ことや「炒める」ことから肯定の声かけをしていきました。
 
 
「上手に混ぜてるね!」
「綺麗に火が通ってるね」
「美味しそうに仕上がったね〜」
 
などと、自然にできていることを「できているんだよ!すごいんだよ!」と子どもに気づかせるようにしていきました。
 
 
次に、スモールステップとして、プラスチック包丁を用意して、柔らかいものを切ってもらうようにしました。
 
 
娘もプラスチックでは指は切れないことは理解しているので、これは怖がることもなく、楽しそうに切ることができました。
 
 
ここでも
 
 
「上手に切れたね!」「この形いいね!」
 
 
などと肯定の声かけをしていきました。
 
 
更に皮をむくピーラーも使うのが「怖い」というので、「軍手をつけるのはどう?」と提案してみると「やってみる!」とのこと。
 
 
軍手をつけることで娘は安心してピーラーを使うことができ、皮剥きも成功させることができました。
 
 
そんなことを何回か繰り返していたところ、娘から突然、「包丁で切ってみようかな」との声が!!
 
 
その日娘は「カレーを作りたい!」とひとりで黙々と作業していました。
 
 
人参まではプラスチック包丁でなんとか切れましたが、ジャガイモはやっぱり固くて切れなくて悩んでいる様子がみて取れました。
 
 
「ママ切ってー!」と言われるかな?と思いながら様子を見ていると、「包丁を使ってみる!」という言葉が出てびっくり!
 
 
そして、意を決した娘は包丁をぎゅっと握り、「できる!できる!〇〇はできる!」と声に出しながら…自分に言い聞かせながら…
 
 
ジャガイモを切ることができたのです!!
 
 
このように我が家では
 
・ママの「肯定の声かけ」で「自分はできている」ということに気がつかせること
 
・「スモールステップ」で「小さなできた!」=「小さな自信」を積み重ねること
 
で、不安の強い娘の「怖い!」を克服することができました。
 
 
お子さんの「やってみたい!」は脳の発達のチャンスです。
 
 
なのに「怖くて挑戦できない!」はもったいない!
 
 
お子さんの特性に合わせたママの上手なサポートで、「怖い」は克服できます。
 
 
不安の強いお子さんの「やりたい!」を是非叶えてあげてください。
 
 
料理をする女の子
 
 
 
執筆者:片庭 はな
発達科学コミュニケーション リサーチャー
 
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