朝の準備ができない発達障害・グレーゾーンの子どもがサクっと動くママの声かけ

子どもを褒める女性
朝の準備ができない発達障害・グレーゾーンの子どもにイライラしているママはいませんか?「早くして!」と言ってもなかなか伝わらない…。どうしたら、自分で準備ができるようになるのだろう…。本記事では朝の準備ができない子どもが、サクっと動くようになるママの声かけ方法をご紹介します。
 
 

1.朝の準備ができない発達障害・グレーゾーンの子どもにイライラ…。

 
 
朝の時間はママにとって、一日で一番忙しい時間ですよね!
 
 
自分の身支度もあるし、朝ごはんの支度や片付け、洗濯、子どもの学校の準備…。
 
 
お仕事をしているママにとっては、仕事に遅れるわけにはいかないので、時間との勝負になってしまいますよね。
 
 
そんな中
 
 
・起きて来ない
 
 
・自分で準備をしない
 
 
・朝ごはんを食べない
 
 
・ダラダラ、テレビばかり見ている
 
 
朝の準備ができない、マイペースな発達障害・グレーゾーンの子どもたちの朝の様子にイライラしてしまうことはありませんか?
 
 
どうにか急がせようと「急いで!」ばかり言ってしまってませんか?
 
 
初めは「準備しようね!」と優しく伝えても、なかなか動かず…。
 
 
徐々に「早く準備して!」「早く準備しないと遅れるよ!」「早く準備しなさーーーい‼」
 
 
イライラがヒートアップして、ついには怒鳴ってしまうことも…。
 
 
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2.「早くして!」と言っても、なかなか朝の準備ができない発達障害・グレーゾーンの息子

 
 
私は4人の子どもを育てています。
 
 
4人の子どもの一日がスタートする朝の時間は、本当に慌ただしく、毎日バタバタとなってしまいます。
 
 
そんな中、兄弟の中で一番のんびりマイペースな発達障害・グレーゾーンの三男くんは、朝の準備がなかなかできません
 
 
エンジンがかからず、とても時間がかかってしまいます
 
 
「学校にいく準備しよう!」と声をかけますが、反応なし
 
 
「早く準備してね」とはじめは優しく対応しても、動かない…。
 
 
「早くして!って聞こえた?」…無視
 
 
最終的には、いつも私の堪忍袋の緒が切れて「もう!早くしなさい!」と叱ってしまいます。
 
 
朝の時間だけで、一日分のエネルギーを消費したかのように「疲れた…」とぐったりしてしまっていました。
 
 
イライラ
 
 

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3.子どもは「早くして!」を理解できていない⁈

 
 
朝の準備ができない子どもたちに、つい私たち親が使ってしまっている「早くして!」という声かけ。
 
 
実は、子どもたちの脳には全く響いていないということをご存じでしょうか?
 
 
脳は経験し、学習することで、脳のネットワークを開通していくと言われています。
 
 
脳のネットワークは、経験を何度も繰り返し、育っていきます。
 
 
大人の私たちは、生きてきた時間、経験してきた量が、子どもたちよりはるかに多いですよね。
 
 
「早くして!」と言われたら、物事を順序よく考え、何をどうすれば早くできるのかを経験で学んでいます。
 
 
しかし、子どもはまだその経験量がないため、脳のネットワークが未熟な状態です。
 
 
特に発達障害・グレーゾーンの子どもの脳は、脳の発達特性も重なり、物事を順序たてて考えるという脳の部位が、まだまだ育っていないことが考えられます。
 
 
このような子どもの脳の発達について理解した上で、お子さんへの声かけを意識してみましょう。
 
 
脳
 
 

4.発達障害・グレーゾーンの子どもがサクッと動くママの声かけ

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもがサクサク動くためにママができるサポートは「早く!」を使わずに指示を出すことです。
 
 
ここからは、子どもの行動力をあげるママの声かけ2ステップをご紹介します。
 
 

◆ステップ1:実況中継

 
 
まずは、子どもの行動をそのまま伝える実況中継で、すでにできていることを伝えていきましょう!
 
 
「起きてきたね」
 
 
「お!ご飯食べてるね」
 
 
「パジャマ脱いでるね」
 
 
すでにできていることを見つけ、そこを褒めてあげることで、子どもに自信を持たせることができます。
 
 

◆ステップ2:分解

 
 
次に、行動を分解して伝えていきましょう。
 
 
取り掛かりやすく、またママもこまめに褒めることができるので行動が加速します。
 
 
(例)着替えの時 「パジャマ脱いでるね」と実況中継のあとに…
 
 
「次は、ズボンかな」→「はけたね」
 
 
「シャツ、着てみよう」→「かっこいいね!」
 
 
「靴下履けるかな」→「いいね〜」
 
 
1つずつ分解して指示を出し、できたらすぐに褒めていきましょう。
 
 
 
 

5.特性に合った声かけで、子どもはグンと成長する!

 
 
我が家の、発達障害・グレーゾーンの息子に対して、朝の「早くしなさい!」を封印し 実況中継と、分解により指示出しを実践したところ、自分から準備ができるようになり、「ここまで終わったよ」と私に伝えてくれるようになりました。
 
 
また、はじめは1つずつ指示を出していた着替えは、私からの指示がなくても、靴下をはくところまで自分でできるようになりました。
 
 
私自身も、「早く!」という言葉を封印したことで、朝の忙しい時間のイライラが減り、穏やかな時間を過ごすことができるようになっています。
 
 
ママが、子どもの発達の特性に合った声かけを知り、実践することで、子どもの成長はぐんと加速させることができます
 
 
お子さんの特性に合った声かけ方法を知りたい方は、ぜひ個別相談にお越しください!
 
 
子どもを褒める女性
 
 
 
 
 
執筆者:堀 このみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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