子どもとのお出かけがとっても負担…。ちょっとでも気に入らないことがあると出先でも構わず癇癪を起こす。なぜすぐに怒るのか、そのためにどうしたらいいのか、今日は癇癪持ちの子どもとのお出かけが100倍楽しくなるポイントをお伝えします。
1.子どもとのお出かけが負担…と感じているママはいませんか?
公園ではブランコの順番が待てずに大騒ぎ。
スーパーでは走り回った挙句「これ買ってー!」と大泣きしながら駄々をこねる。
テーマパークではすぐに「疲れた」「もう歩けない」と言って楽しめない。
このように子どもとの外出をとっても負担に感じているママはいませんか?
子どもなんてそんなものと言ってしまえばそれまでですが、私には子どもとの外出が本当に嫌で外に出るのがツラくなってしまった経験があります。
周りのファミリー連れを見ると、我が子と同じくらいの子や少し幼い子でも順番を守ったり、お母さんと手をつないでゆっくり歩いていたりして
「どうしてうちの子はこんなに大変なんだろう」と思っていました。
特に、外出先で子どもがちょっとしたことで癇癪を起こすことにイライラしたり、悲しさを感じていました。

2.癇癪中の子どもには何を言っても無駄?!
出先で子どもがぐずったり癇癪を起こしてしまうのはなぜでしょう?
自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンの子は、不安が強く繊細な傾向があるので、外では常に気を張っています。
ただ歩いているだけでも脳内は様々なことを敏感に感じ取って処理しようとしています。
✓誰かがボクの側を通ってぶつかりそうで怖かった
✓あの人なんか怖い顔してるけど怒ってるのかな
✓このお店のにおい、苦手だから早く出たいな…
など感覚をフル稼働させて過ごしているので、そもそも「疲れやすい」状態なのです。
大人でも疲れているときは少しイライラしがちだったり、落ち込みやすいなど感情が動きやすくなると思います。
子どもも同じで、年齢が小さければ小さいほど、その感情をコントロールするのは難しいと言えます。
待たなければならない、欲しいものが手に入らない、「疲れた」と言ったのに休めない、といったことが本人にとってストレスになります。
これがぐずりや癇癪としてあらわれます。
ギャーギャーと騒ぐ子どもの表面上を見ると、「我慢が足りない」「わがままだ」と感じてしまいますが、私たちが思っているよりも実は本当に疲れていて癇癪を起こしやすい状態になっているのです。
そんな時に「泣いてもダメだよ」「少しは我慢しなさい」などと言葉で伝えても全く本人の耳には届いていません。
泣いた!怒った!騒いでる!といった子どもの困った行動が目の前で起きると、それを鎮めようとしてしまいますが、その状態が長引くだけです。
それでは、暴れている感情的な脳を落ち着かせるにはどうしたらいいのでしょうか?
それを次で解説していきますね。

3.暴れている脳にはこんな刺激を入れてみよう
騒いでいるときに言葉で何かを伝えても本人には届いていない、というお話をしました。
つまり耳からの情報はシャットアウト。
だからこそ、耳ではない他のルートから刺激を入れてあげるのです。
目や皮膚などから他の情報を与えます。
例えば、
【視覚】
・ブランコを離れ砂場に行く
・離れられなければ何かおもちゃを差し出す
目に入る景色を変えるとそこに注目がいき、なんで怒っていたのか忘れてしまうこともあります。
【触覚】
・その場でギュッと抱きしめる
・スクイーズのようなおもちゃを渡す
皮膚から入る刺激で安心したり、面白い触り心地に夢中になります。
【味覚・嗅覚】
・冷たい/温かい飲み物を飲ませる
・お惣菜コーナーに行く
・香り付きのティッシュを差し出す
味覚や嗅覚が刺激されて、興味が移ります。
このように、五感を活用して他の刺激を入れてみましょう。
気をそらしてあげることが大事です。
感情脳は少しするとおさまります。
子どもがクールダウンするまで待ってみてくださいね。
落ち着いたら「嫌だったんだね」「悲しかったんだね」と気持ちに共感しながら「どうしたかったの?」と子どもの話を聞いてあげます。
落ち着けば耳からの情報が入るようになるので、まずは気をそらして暴れている脳を落ち着かせることに意識をむけてみましょう。
このようにママが子どもを理解することと癇癪用のひみつ道具(ママのぬくもり、おもちゃやおやつなど)を武器にすればもう外出も怖くありません。

4.癇癪っ子とのお出かけが100倍楽しくなりました
これまでは、息子の外出先での困りごとが目立っていましたが、ぐずったり癇癪がおこった時には、すぐにその場を離れたり、おやつを差し出したりすると落ち着くのが早くなってきました。
また、子どもの特性を理解したうえで外出するようになったので、予定を詰め込みすぎず余白のある計画を立てたり、疲れてるなと思ったら早めに休憩したりしてストレスを和らげるようにしました。
子どもと二人で公共交通機関を使ってのお出かけなんて夢のまた夢だった私ですが、県外へも出ていけるようになりました。
これまでよりも、子どもとのお出かけが100倍楽しくなっています。
外出先での癇癪が怖い!と思っているママは子どもの「気をそらす」ことを頭に入れておいてくださいね。
子どもとのお出かけが楽しくなりますように。

執筆者: 渡辺 さくら
発達科学コミュニケーション アンバサダー