「学校行きたくない」「ママといたい」と泣くのは、頑張りすぎているサインかもしれません。不安が強い子が登校をしぶる背景と、そんなときにママができる3つの関わり方を、わが家の体験をもとに紹介します。
1.「学校いきたくない」という子どもにどう関わればいい?
「学校行きたくない」
「ママといたい」
と言われ、
「あーまた今日もか…」
「みんな普通に行ってるのに、なんで?」
「甘えてるだけなのかな…」
と悩んでいるママはいませんか?
毎日のように「学校に行きたくない」と言われると、ママもどう関わればいいのか悩みますし、登校しぶりをする子どもに対応するのも疲れますよね。
実は、「学校行きたくない」は甘えではなく、子どもが頑張りすぎているサインかもしれません。
「頑張って行かせよう」とする前に、家でできる関わり方があります。
この記事では、不安が強い子が「学校に行きたくない」「ママといたい」と言う背景と、そんなときにママができる3つの関わり方を、わが家の体験をもとに紹介します。

2.「学校行きたくない」と毎朝泣く息子への対応に悩んでいた過去
息子は、自閉スペクトラム症(ASD)の傾向があり、幼い頃から不安が強い子どもでした。
小学校に入学した頃から、
「学校に行きたくない」
「ママといたい」
と毎朝のように泣き、登校しぶりをするようになりました。
大泣きして暴れる息子を、学校まで引っ張って連れて行ったこともあります。
「学校を休ませたら、友達と距離ができてしまうかもしれない」
「勉強も遅れてしまうかもしれない」
そんな不安や焦りから、私は「無理にでも学校へ連れて行かなきゃ」と思っていたのです。
息子は不安そうな顔をしながらも、親や先生の期待に応えようと、頑張って学校へ行っていました。
すると、しばらくして「学校に行きたくない」と言わなくなりました。
私は「学校に慣れてきたのかな」「学校が嫌じゃなくなってきたのかも」と安心していました。
ところが、息子は学校に慣れたわけではありませんでした。
「学校に行きたくない」と言えないほど、頑張りすぎていたのかもしれません。
その後、癇癪が増え、頭痛や吐き気、頻尿など、体にも不調が出始めました。
「学校に行きたくない」と言わなくなったから大丈夫だと思っていた私は、息子がこんなにも無理をしていたことに気づいていなかったのです。

3.「学校行きたくない」「ママといたい」と言うのはなぜ?
不安が強い子どもの中には、嫌だったことやうまくいかなかった経験が、ネガティブな記憶として残りやすい子がいます。
学校では、
- 友達とうまく話せなかった
- 先生に注意された
- 授業が分からなかった
- 教室のざわざわした音や雰囲気が苦手だった
- みんなと同じようにできなかった
など、子ども自身も気づかないうちに、たくさんのストレスを抱えていることがあります。
このような「嫌だった」「できなかった」「怖かった」という経験が積み重なると、
「また先生に注意されるかもしれない」
「今日もうまくできないかもしれない」
「また嫌なことがあるかもしれない」
と、学校へ行く前から不安を感じるようになります。
すると子どもにとって、学校は「また嫌なことが起こるかもしれない場所」になり、学校へ向かうこと自体にブレーキがかかるようになります。
その一方で、家やママは子どもにとって安心できる場所です。
だからこそ、「学校行きたくない」「ママといたい」という言葉や行動になって表れることがあるのです。
これは、子どもが甘えているからでも、ママが甘やかしているからでもありません。
学校で頑張り続け、ストレスが溜まっている子どもからのSOSなのです。
この状態で無理に学校へ行かせ続けると、さらにストレスが大きくなり、頭痛や腹痛などの体調不良や、癇癪など別の困りごとにつながることもあります。
だからこそ、「どうしたら学校へ行けるか」を考える前に、まずは子どもが安心できる時間を増やし、溜まっているストレスを減らしていくことが大切です。

4.「学校行きたくない」「ママといたい」と言う子どもへの関わり方
♦① 行きたくない気持ちを受け止める
「学校行きたくない」
「ママといたい」
と言われたら、 行きたくない気持ちを否定せず、
「そっか。そうなんだね。」
「話してくれてありがとう。」
と穏やかな声で伝え、まずは子どもの気持ちをそのまま受け止めます。
♦②「行かせる?休ませる?」まずは子どもの状態を見る
息子は学校へ行くことを頑張り続け、癇癪や頭痛、吐き気、頻尿などの不調が出るようになりました。
そんなとき、発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会い、学んでいく中で、息子は頑張りすぎて、脳にたくさんのストレスが溜まっている状態だと知りました。
それまでの私は「学校へ行かせなきゃ」と思っていましたが、登校しぶりをしたら無理に行かせる、休ませると決めるのではなく、まずは子どもの心と体の状態を見て、今の状態に合わせて関わることが大切なのだと気づきました。
「学校へ行かせたほうがいい?」「休ませたほうがいい?」と迷ったときの、子どもの状態の見極め方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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息子の場合は、すでに心と体に不調が出ていたため、学校へ行くことよりも心と体を守ることを優先し、しっかり休ませることにしました。
♦③家では肯定を増やして、安心と自信を取り戻す
登校しぶりをしている子どもは、学校で「できなかった」「うまくいかなかった」という経験が積み重なり、自信をなくしていることがあります。
そこで、お家では子どもができていることに注目します。
おすすめなのが、見たままを言葉にする「実況中継」です。
「起きてきたね」
「着替えてるんだね」
「ご飯食べてるね」
「歯磨きしてるね」
このように、特別なことを褒める必要はありません。
できていることをそのまま言葉にすることで、「ママが見てくれている」という安心を届けながら、子ども自身も「自分はできている」と感じる経験を増やしていきます。

5.登校しぶりをしていた息子が、自分から動き出せるようになった
「学校へ行かせなきゃ」と焦ることをやめ、息子のストレスを減らし、安心できる関わりを続けていきました。
その後、不登校の時期もありましたが、再び学校へ行き、昨年の運動会ではみんなと一緒に遊戯をすることもできました。
不登校だった頃には想像できなかった息子の姿に、胸がいっぱいになりました。
けれど、私が一番うれしいのは、学校へ行けたことだけではありません。
今では、大好きなポケモンのスポットを巡ったり、自分の「好き」をYouTubeにUPしたりと、「やってみたい」を見つけて行動できるようになりました。
学校へ行けるようにすることだけをゴールにするのではなく、まずは子どものストレスを減らし、できていることを認めて自信を取り戻していくこと。
そんな関わりを続けることで、子ども自身の「やってみたい」という気持ちが育ち、自分から一歩を踏み出せるようになることが大切なのだと、息子の成長から感じています。
わが家の体験が、「学校行きたくない」と言うお子さんへの関わりに悩んでいるママのヒントになれば嬉しいです。

\“どう関わればいいか迷う”ママへ/
「待つ?手伝う?」と悩みやすい場面での関わり方を
不安が強い子が「自分でやる」を少しずつ増やしていく
視点と具体的な声かけにまとめました。
執筆者:木村 まい
発達科学コミュニケーション アンバサダー





