新学期も始まり参観や運動会などで他の子と一緒にいるわが子を見る機会が増えますね。どうしてうちの子だけできないんだろう…と悩むかもしれませんが、そう思うのはあなただけではありません。私がどうやって乗り超えたか紹介していきます!
うちの子だけできないことが目について苦しかった運動会
私は発コミュを習うまでは他の子はできるのになぜうちの子だけできないんだと悩んでいました。
息子は人一倍不安が強く、いつでもどこでもママにべったりなため、そんな姿を見た人たちからはあなたが甘やかすからいけないのよ!と言われ自分の子育てをずっと責めていました。
そんな中、うちの子だけできない…という現実を突きつけられるのが運動会でした。
みんなは笑顔でダンスを踊っているのにうちの子だけ端っこで固まっていたり、リレーの番になっても、なかなか、息子は走り出さない。
しまいには「ママー!」と言って泣き出してしまう。
幼い頃から何度このような場面を目にしてきたか…。
それでも毎年息子の姿を見るのを楽しみにしていて、あぁ今年もまたダメだった…。
なんでうちの子だけできないんだろう?と毎年同じ考えがループしていました。
年齢があがっても運動会エピソードが尽きることはありませんでした。
息子は走るのが速いので小学校の時にはリレーの選手に選ばれアンカーに指名されることもあったのです。
リレーの練習にも参加していましたが、結果、運動会の当日に参加することができなかったということもあります。
本当は息子がアンカーを走っていたはずなのに、他の子が走っている姿を見ると涙が溢れてきました。
息子の走る姿が見たかったし、息子の活躍する姿が見たかったというのが本音です。
運動会や参観日は他の子との違いが嫌でも目に付くのでどうしても比べてしまい落ち込んでしまいますよね。
でも、発コミュを受講して子育てについて学んでいると当時の息子の気持ちが今ではよく分かるんです。
わが子の特性を理解することの大切さ
運動会での息子の行動は周りの人には理解しがたいものでしたが、それにはやはり息子の特性が関係していました。
発コミュを勉強し始めて、息子の謎の行動に理由があるということが分かったのです。
息子は小学生の時に母子分離不安障害になり、発達障害・グレーゾーンの子どもでもあります。
母子分離不安障害について少し説明をすると…、
もともと人間には「不安」という感情を誰もが生まれながらに持っており、それは生き抜くうえで危険を察知したり、危険を回避するために必要な感情で、自分の身を守る上でとっても大切な機能なんです。
なので「不安」になることは悪いことではなく、むしろ当たり前なんです。
しかし、小学校になってもお母さんと離れることに強い不安を感じたり、お母さんが突然いなくなってしまうのではないかと強い不安に襲われるお子さんがいます。
原因はハッキリしないこともありますが、様々な理由で母子分離不安が起きていると言えます。
母子分離不安障害の子どもの特性を一部紹介します。
・いつもと違うことをするのが苦手
・大勢の人が苦手
・はじめての人が苦手
・はじめての場所が苦手
・はじめてのことが苦手
・人より不安を感じやすい
・感覚が過敏
・とても繊細
・とても緊張しやすい
このような場面に直面すると、いつもできていたことでも急に不安な気持ちが強くなってできなくなってしまうということはよくあることなのです。
発コミュを勉強する前には、漠然と「〇〇することが苦手な気がする」と思ってはいましたが勉強をしていくうちに母子分離不安障害の特性が分かってきて、過去の息子の行動が手に取るように理解できるようになりました。
その学びを得て、私はあることを決意しました!
それについては次で説明していきますね。
子育てを学ぶことで自分自身をアップデートしていく!
息子の特性を理解し、発コミュを学び続けていくと私の中にも気持ちの変化がうまれてきました。
何をやらせてもうちの子だけできない…という気持ちで前に進むことができなかった私ですが、今では、
普通じゃないことは弱みじゃない
普通じゃないことは本当は強み
普通じゃないことは本当は素敵
普通じゃないことは本当は無敵
と胸を張って言えるようになりました。
発達が凸凹な子どもたちは、みんなと同じようにできないことがたくさんあるし、苦手なこともたくさんある。
社会の型にハマらないことだって山ほどあります。
そのたびに発達が凸凹な子どもはいつも叱られ続けているのですが、
「あなたは大丈夫!あなたはあなた!!」
「あたなは、すごいのよーーー!」
と伝えてあげたい。
型にはめようとするのではなく、型からはみ出したその部分を尖らせていけばいい!と心の底から思えるようになりました。
普通じゃないってかっこいい!
普通じゃないって素敵!!
普通じゃないって本当は武器になる!!
誰も否定しない。誰からも否定されない。そんな子育てをしていくと決めました。
このような気持ちになれたのはコツコツと学びを続けていった結果です。
学校社会はここ数十年あまり変わっていませんが(今後は変わる予定のようですが…)、子育て業界は日進月歩の世界なのでお母さん自身が過去に経験してきたことがこの先に活かせるかどうかは分かりません。
お母さん自身も子育てを勉強し、アップデートして対応していけるようになりたいですね。
魔法の枕詞をつかってやる気を促そう!
母子分離不安障害のお子さんが、なぜそうなってしまったか?という原因解明に取り組むよりも不安を少しずつ小さくしていけるような関わりが大事だと思っています。
つまり自信をつけるということです。
今回は言葉に声かけをする時のワンフレーズを紹介します。
子どもに何かチャレンジさせたい、チャレンジしようとしている時に、親は良かれと思って「頑張って!」って言ってしまいますが、それは逆に不安にさせてしまいます。
母子分離不安障害の子は繊細な子も多いので、プレッシャーに感じてしまうこともあるので、できたら他の言葉で応援し、気持ちを後押ししたいですよね。
そういう時にオススメなのが「枕詞」です。
魔法の枕詞として「できるかどうかは別として」というワードを使ってみて欲しいと思います。
ちょっと頑張って欲しい時などに
「できるかどうかは別として〇〇してみない?」
と前置きをつけてから声をかけてをしてみてください。
これで一気に肩の荷が下り、行動を起こしやすくなります。
是非、試してみてくださいね!