朝から「幼稚園・学校行きたくない!」登園拒否・登校拒否をして、泣き叫ぶ子どもの対応にほとほと困っているママはいませんか?「ママがいい!」と離れない母子分離不安の子どもにしっかりと対応をしてあげたいけれど、なんせママの朝は忙しい!子どもに寄り添う時間がないと悩んでいるママも多いのではないでしょうか?そんな忙しいママにもできる子どもとの関わり方を本記事ではご紹介しています。大切なのは量より質ですよ。
1.登園拒否・登校拒否をしている子どもの対応で朝はどっと疲れていませんか?
母子分離不安で登園拒否や登校拒否をしている子どもの朝は壮絶です。
朝食の時も「ママがいい!幼稚園行きたくない!」
着替えの時も「着替えたくない!ママがいい!」
家を出る時なんか、この世の終わりかのように「幼稚園(学校)嫌だ〜!」と泣き叫ぶ…。
「お願いだから、この朝の忙しい時間にやめてくれ…。」心で呟いてるママも多いことでしょう。
残念ながら、ママは登園拒否や登校拒否をしている母子分離不安のお子さんの対応だけに、朝の時間を費やすことはできません。
パパの出勤準備をママがするご家庭だってあるでしょうし、ママが仕事をしている場合は、自分の身支度も仕事の準備も同時にこなさなければなりません。
また、母子分離不安の子どもにきょうだいがいる場合は、きょうだいそれぞれの対応をしなければなりません。
正直、朝の時間、登園拒否や登校拒否をしている母子分離不安の子どもの心にママがしっかりと寄り添う時間なんてない!
これが現実かもしれませんね。
2.必死にがんばった結果、息子が登園拒否・母子分離不安になりました…。
私は高齢出産で子どもを産みました。
産後は想像以上に体力が戻らず、よく体調を崩しており、入院をすることもありました。
産後は育児休暇を1年間取得し、子どもが1歳になってから仕事に復帰したのですが…ちょうどそれと同じタイミングで母の病状が悪化し介護が必要に。
育児・仕事・介護
この3つを私一人でこなす毎日が始まりました。
とにかく必死で生きてきたと言っても過言ではありません。
そんな中、幼稚園に通っていた息子の登園拒否が徐々にひどくなっていきました。
朝、泣き叫ぶ子どもに寄り添ってあげたい気持ちは山々でしたが、私には仕事も介護もありましたから、どうにか幼稚園に送り出すのに必死になっていましたし、
帰ってきてからは帰ってきてからで、家事に育児にやることが山積みの状態でしたので子どもとの時間を十分に確保することができていませんでした。
そんな毎日を送っていると、ついに息子は登園を拒否するだけでなく、「ママ、ママ」と私が常に近くにいないといけない状況=母子分離不安の状況にまで悪化してしまいました。
「この状況をどうにかしないと!」と本やネットを読みあさる毎日。
読んだ育児書のほとんどに「子どもに寄り添いましょう」という意味の言葉が書いてありました。
この言葉が当時の私を追い詰めました。
仕事と介護をしながらの育児に限界を感じていた私は
息子が母子分離不安になってしまったのは…
幼稚園に行けなくなったのは…
忙しくて子どもと寄り添う時間を持てなかった自分のせいだと、自分を責めたのです。
そして、仕事を辞めれば、問題は解決するのではないか考えるようになりました。
3.親子時間=大切なのは量より質‼
そんな中、私は発達科学コミュニケーションと出会い、子どもとの関わりは量ではなく質が大事であることを学びました。
1日は24時間しかありません。
忙しいママにとって、毎日子どもとの時間を十分確保するのは難しいことです。
しかし、どんなに短い時間であっても、子どもとの時間が「親の愛情が伝わる質の良い時間」であれば、子どもを伸ばすことができます。
一緒に過ごす時間が増えたって、その時間にいい関わりがなかったら意味がありません。
時間がないなら、ないなりに工夫すればいいのです。
1日にたった数分でも子どもにたっぷりと愛情を伝わり、深い関わりがもてる時間を過ごすことができたなら、子どもは満たされることができます。
関わる時間が少ないことを心配する必要はありません。
「量」より「質」で子どもをグングン伸ばしてあげましょう。
4.登園拒否・登校拒否に効果あり!寝る前たった5分間のポジティブ時間
寝る前に心地の良い経験をすると、いい記憶として残るという脳のメカニズムがあるのはご存知ですか?
1日の中でも特に「記憶が定着しやすい時間」は寝る前の時間なんですよ。
寝る前は寝せつけることに必死になっているママも多いかもしれませんが、ただ寝せつける時間になってしまっているのであれば、とってももったいないです!
どんなママでも朝や日中ばバタバタとしてしまいますから、寝る前の時間を親子の関わりの時間にして、子どもの記憶にママとの愛情いっぱいの時間を定着させましょう。
ママにべったり、母子分離不安の子どものように不安が強い子には、いい記憶の定着が不安を解消するには効果的でもあります。
お子さんの好きなことによって、寝る前の時間、何をするか考えてみましょう。
例えば、大好きなママに大好きな絵本を1冊、読んでもらうのもポジティブな記憶に繋がる時間となりますね。(1冊1分で読み終わる本でも10分かかる本でも、お子さんが読んでほしい!というものを読んであげましょう。)
また、今日あったことを話し合う時間にしてもいいでしょう。
ママがどっと疲れて、もうヘトヘト…。という時なんかは、一緒に手を繋いで、お気に入りのオルゴールでもかけながら、寝ちゃう!
これも立派なポジティブ時間になりますよ。
我が家は、毎晩、寝る前に、子どもに覆いかぶさるように、ぎゅーっと抱きしめて、
とやってから「おやすみ」と寝かせる=ハグタイムを日課にしています。
最近では、子どもたちの方から「ママ、いつものあれは?」と催促してくるようになり、子どもたちも寝る前のハグタイムをとっても楽しみにしているようです。
母子分離不安で私がいないと絶対に寝付けなかった子どもたちが、このハグタイムを導入してから、きょうだい2人だけで先に寝ることができるようになりました。
そして、朝の「行きたくない!」という行き渋りも徐々になくなってきたのです!
親子の絆は時間ではなく、「ママはそのままのあなたが大切なんだよ」という気持ちが、どれだけ伝わっているかだと私は思っています。
寝る前のたった5分。
最大級の「大好き」と安心を子どもたちに届けてあげてくださいね。
執筆者:
発達科学コミュニケーション トレーナー
増満咲奈