\脳を育てる5ステップ②/
「どうしてこの子だけ、うまくいかないんだろう」何度も同じことを注意しても変わらない我が子を見て、つい落ち込んでしまうことはありませんか?
「うちの子だけ」じゃない。その理由は、脳にあります。
「何回言っても分かってくれない」「いい加減にしてって、もう言いたくない」
そんな気持ちになるのは、あなただけではありません。
実は“聞いていない”のではなく、まだ脳が発達の途中なのです。
脳の前頭前野(行動をコントロールする司令塔)は、完成するのが、だいたい25歳前後と言われているほど、ゆっくり発達し続ける場所なんです。
つまり、怒られてもすぐ行動できないのは“未熟”だから。
親の努力不足ではないんです。
「わかってるのにできない」脳の仕組み
脳科学的に見ると、子どもが“わかってるのにできない”とき、使えていないのは「実行機能」と呼ばれる脳の回路です。
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注意を切り替える
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衝動を抑える
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優先順位をつけて行動する
これらは、すべて前頭前野の仕事。
けれど、叱られたり、注意され続けるなど、脳のストレスが強い状態が続くと、この部分が働きにくくなるです。
だからこそ「何度言っても同じ」が起きる。
決して“怠けている”わけではありません。
「正解」ではなく、「うちの子の最適解」を見つけよう
私もかつて、たくさんの専門家に相談しました。
ですが、どの専門家に相談しても返ってきたのは、「様子を見ましょう」「そのうち落ち着きます」という“一般論”ばかり。
だけど現場は毎日、嵐のような家庭でした。
発達科学コミュニケーションに出会って初めて、私は「うちの子に合った最適な関わり方」を見つけられたのです。
「うちの子仕様」に変えた瞬間、関係が動き出す
発達科学コミュニケーションでは、子どもの脳の発達段階を理解し、その子の「今、育てるべき力」に合わせて声をかけます。
たとえば
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「今できないのは脳の準備がまだ」
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「叱るより、成功体験で脳にいい記憶に上書きしてあげる」
この視点に変えた瞬間、親子のやり取りは、驚くほどスムーズに変わります。
あなたがもう一度、我が子を信じられるように
子どもが変わらないように見えるとき、本当は親の“見方”が変わっていないだけ。
「何が足りないの?」ではなく、「今、この子に必要な関わりは何?」に変えてみましょう。
焦りも不安も、脳科学で読み解けば、行動を変えるヒントに変わります。
子どもが言うことを聞かないのは、「親のせい」でも「やる気がない」わけでもありません。
脳の発達が追いついていないから。
それを理解するだけで、「怒る」「焦る」から「待つ」「育てる」へと、関わりが変わりますよ。
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