\脳を育てる5ステップ③/
「本当は怒りたくないのに、また怒ってしまった…」そんな後悔を繰り返していませんか?優しくしたいのにできない。余裕がほしいのに持てない。その原因は、あなたの「性格」ではありません。脳の疲れが、あなたの優しさを奪っているのです。
「我慢して抑える」ほど、脳は疲れていく
多くのお母さんは、怒らないように必死に我慢します。
けれど実は、怒りを抑え込む行為そのものが脳のストレスになります。
脳の中では、感情をつかさどる「扁桃体」が先に反応してしまうので、冷静に判断する「前頭前野」は働きにくいのです。
つまり、怒ってから冷静になるのではなく、“怒る前に脳を整える”ことが大切なのです。
脳を整える=自分の心を休ませること
脳を整えるとは、「感情を消す」ことではなく、感情を感じても安全でいられる状態をつくること。
そのために必要なのは、がまんでも努力でもなく、「安心感」を取り戻すことです。
・深呼吸して声のトーンを下げる
・一歩離れてから声をかける
・「今はイライラしてる」と自覚する
たったこれだけでも、知識として持っておくことで、前頭前野の血流が回復し、冷静に判断できるようになります。
咄嗟の時に、感情を乗り越えられるのは、「知識」とその理解度だと私は思います。
親の脳が整えば、子どもの脳も整う
親のイライラが続くと、子どもの脳も同じようにストレスを感じ取ります。
脳は「言葉」そのものよりも「表情」「声のトーン」などの非言語情報に強く反応するため、穏やかな声で話すだけでも、子どもの脳は安心します。
つまり、親の脳の状態がそのまま子どもの行動に映るのです。
だからこそ、まず整えるべきは“自分の脳”。
お母さんの落ち着きが、家庭全体の空気を変えていきます。
「優しくできない私」からの卒業
子どもに優しくしたいのにできないのは、あなたが悪いからではありません。
それだけ頑張りすぎて、脳が疲れているだけ。
自分を責めるよりも、まず「休ませる」。
そして、脳の仕組みを理解して“自分の整え方”を知る。
その一歩が、親子関係を変える大きなきっかけになります。
イライラを止める方法は、我慢ではなく脳のケア。
脳を整えれば、自然と優しさが戻ってきます。
感情を抑えるのではなく、感情に振り回されない脳を育てていくこと。
それが、「発達科学コミュニケーション」の根幹です。
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