親子関係修復メソッド卒業生の
神田久美子さんのストーリーです。
中2と小3の2人のお子さんがいるママ、
久美子さんは、何度も諦めそうに
なったけれど頑張りました。
久美子さんはこの数ヶ月で
価値基準を大きく変えたママの1人です。
ママが当たり前を変えると
それまで暴言暴力三昧だった子も
動けなくなっていた子も行動力アップします。
久美子さんのストーリーから
ご自身の子育てに置き換えられる点は
どこにあるか、照らし合わせながら、
読んでくださいね。
ハジマリの想い 〜はじめ私はこんなことに困っていました〜
長男が小学6年生のころ思春期・反抗期だからしかたないのか、暴言暴力が増え、朝おきられないようになってきました。
朝おきられないことに病院へ受診しましたが、コロナ禍で学級閉鎖になったりしていたので様子をみることにしました。
同時期、発コミュをたまたまネットサーフィンで知りましたが、一歩踏み出せないでいました。
中学生になり、予想以上に部活・勉強・塾とハードな生活で先が見えないことから不安が 募ってきました。
発達の特性から、なまけている、さぼっているようにみえると先輩とトラブル発生。
また顧問と担任が同一だったのもあり、強い叱責を感じていた中、家庭内でもできないことに注意をしていると、1学期の終わりごろから息子が行き渋りが増えてきました。
今後の夏休み中や2学期からの対応が心配になり、発コミュの基礎講座をかなこ先生から学びはじめました。
使命・試練・トラブル 〜だけどこんなトラブルがあってうまくできませんでした〜
もともと5歳ごろからASDと診断されましたが、おかあさんの対応で順応できるといわれ、環境が変わりやすい4月5月は対応に気を付けましょうとアドバイスを受けていました。
小学3年生まで受診は私だけで、学校生活や家庭での様子を医師へ報告するだけの1年に1回の受診。
小学4年生から癇癪も減り、少年野球もやり始め、学校生活も問題がなかったので様子をみていました。
ところが、思春期になると、朝、起きられなくなり、さらに暴言や暴力が増えてきたことで、病院を再受診しました。
まずは、生活リズムと環境を調整しましょうと言われ様子をみることになりました。
また、向精神薬を内服するのに抵抗があり(コロナ禍だったため)、環境や声かけで息子の暴言・暴力をなくしたい、2次障害(出ていたのかもしれませんが)を避けるため何とかしなければならないと思いました。
師匠や自分との会話・新しい価値基準との出会い 〜そこで気づいたこと・ヒント、新たな視点はこうでした〜
ペアレントトレーニングを習っていたので肯定的な注目については知っていたのですが、時間の経過とともに忘れていました。
気がつけば、親子の会話よりも予告や指示を出す言葉が増えていました。
「肯定の注目10のテクニック」は、種類も豊富で具体的で、反抗期の息子には「興味や 関心を示す」「きづいていると知らせる」「スキンシップ」「ジェスチャー」「感謝する」ことが特に効果がみられました。
YouTubeやゲームをしているときは、「何をみてるの?なんていうグループなの?」ときいたり、「ごはん食べているんだね。」「お風呂掃除してくれて、ありがとう。気持ちいいお湯だったよ。」など。
会話も増え、いいときもあれば、「そろそろ寝る時間だよ。ゲームをやめる時間だよ。」と声かけると「うるせー、くそばばあ。●ね。消えろ。」と暴言もあります。
発コミュ前の私は「親に向かってそういう言葉は言わないの。みんなびっくりするよ。」と声を荒げて反論していましたが、スルーすることで時間が経過すると、「わかった。」と指示が入るようになりました。
夕食〜就寝までの行動 は、私が指示をださなくても自分で動けるようになっていました。
没頭した考動(新記録への到達や難関突破) 〜そこでこんなことに取り組んでみました〜
当たり前の
「朝起きられたこと」
「歯を磨けたこと」
「着替えられたこと」
「学校へいけたこと」
「お風呂にはいれたこと」
「部活にいけたこと」
「塾へいけたこと」
に気づいていると知らせる言葉かけや ジェスチャーでグッジョブサインをしました。
学校や友達関係でトラブルがあったときは、息子の話をまずはじっと聞く「カウンセリングモード」にしました。
「こんどあいつをボコボコにしてやる、なぐってもいい?」「ぶっ飛ばしたい。」と声を荒げて言う息子に、以前の私は、正論を言ってなんとか息子を正そうと対応をしていたのですが、
「そうだったんだね。」
「そのぐらい頭にきたんだね。」
と伝えるようにしました。
不安から暴言も出てしまうことを知り、「それはお母さんも頭にきちゃうな。」とか共感することを増やしていきました。
しばらくして気分が落ち着くと「僕は、手は出さないから。」と言ってくれました。
新たに掴んだ夢や目標
「キックボクシングをやりたい。」と長男が言いだし、暴言暴力がさらに 悪化してしまうのではないかと抵抗がありましたが、やりたい気持ちを尊重し、通わせました。
今は、キックボクシングのおかげで、長男は、行動力アップしています。
電車にのってジムへ通い始め、試合会場まで一人で見に行く経験もできました。
また、本は嫌いですがキックボクシングの単行本を自分で購入して読んだりもしています。
以前、医師から言われた「環境がかわるときは注意してください。」は先回りして準備をするのではなかったのです。
できていることを褒めて、自己効力感を育てていくこと。
みんなと一緒にできなくてもいいんだよ、自宅は安心する場所なんだよって味方になってあげることだったのです。
うまくいかないこともあると思いますが、成功体験の記憶を創って私自身も他人軸ではなく自分軸で生きていきたいです。