反抗期は
子どもの成長過程において
誰もが通る通過点です。
ところが、
これまでの子育て方法では、
全く通用しないことに
多くの親御さんが悩みます。
特にこの時期は
暴言を吐くことが多く、
その対応に苦慮する親も
少なくありません。
反抗期の子が
なぜ暴言を吐くのかを理解し、
家庭の中でどんな関わり方を
選び直せるのかを
お伝えしますね。
なぜ反抗期の子は暴言を吐くの?
反抗期における暴言の背景には、
さまざまな心理的・生理的要因が
あります。
反抗期は一般的に思春期と重なるため、
ホルモンの変化や自己認識の変化が
原因となることが多いです。
特にこの時期の子は、
自己主張を強くする傾向があり、
その過程で感情のコントロールが
うまくできず、暴言という形で
表現されることがあります。
また、言葉の
ボキャブラリーが少なく、
言葉と意味にズレがある時期
だということも
心得ておく必要があります。
社会的なプレッシャーや
学校でのストレスも多く、
イライラしやすい時期です。
友人関係や学業、部活動など、
さまざまな要素が
反抗期の子どもたちの精神状態に
影響を与えます。
これらのストレスが家庭内での
暴言として表出することが多いのです。
「正しいことを言っているのに、なぜ伝わらないんだろう」と悩んだ日々
私自身の失敗談をお話ししますね。
息子が反抗期に入ったころ、
「死ね」を連発される日々がありました。
ゲームに失敗して、
画面に向かって「死ねー!」
そう叫んでいる姿を見るだけでも、
こちらは腹が立ちます。
けれども、本当に苦しかったのは、
その矛先がこちらに向いた時でした。
朝、起こしても起きない。
何度声をかけても、布団から出てこない。
そのうち時間が来て、私はあきらめます。
そして数時間後、起きてきた息子から
飛んでくる言葉。
「どうして起こしてくれなかったんだ」
暴力を振るわれ、「死ね」と言われる。
自分で起きてこなかったのに、
責任はこちらにぶつけられる。
理不尽さに、頭が真っ白になります。
「そんな言い方やめて!」
気づいたら、そう返していました。
親としての自然な反応ですよね。
けれども、それは火に油でした。
子どもは黙るどころか、
さらに強い言葉を返してくる。
家の中の空気が、
日に日に重くなっていきました。
同じようなやり取りが、
何日も続きました。
「正しいことを言っているのに、
なぜ伝わらないんだろう」
当時の私は、
そこから抜けられずにいました。
今振り返れば、
「やめて!」という言葉自体が
子どもの感情をぶつけ返す形に
なっていたのだと思います。
親の言葉が、
子どもの脳をさらに
興奮させていたんですね。
実は、これは私一人の話ではありません。
トレーナーとして活動するようになった今も、
毎日のように多くのお母さんから
同じご相談が届きます。
「頭ではわかっていても、
目の前の息子に言葉の暴力、
実際に手を出されると、
冷静な判断はできなくなってしまうんです」
この声を聞くたびに、思います。
それは当たり前の反応だと。
目の前で暴言を浴び、
手まで出される。
そんな状況で、
冷静でいられる方が不自然です。
だからこそ、ひとつだけ
持っておいてほしい視点があります。
子どもの言葉を、字面通りに受け取らない。
「死ね」と言われた時、
言葉そのものに反応するのではなく、
そのくらい腹が立っているんだ、と
子どもの背景を想像してみる。
それだけで、かける言葉は変わってきます。
暴言を吐く反抗期の子へのOK対応
①イライラ態度は見せずに女優になりきる!
暴言に対して感情的に反応せず、
冷静に対応することが大きな分かれ目になります。
親が感情的になると、
状況がさらにエスカレートします。
イライラした表情は見せずに
女優になりきりましょ^^
ここが腕の見せ所ですよ!
簡単に「死ね」「殺す」などと、
人聞きの悪い表現もすることが多いですが、
一つ一つに反応をするのは逆効果。
腹が立ったとき、
悔しかった時、
表現が過激になることもあるけれど、
深呼吸をして落ち着きを保ち、
正すのではなく、
子どもがどんな思いでいるのか
想像してみてください。
②理解と共感が子どもの脳を落ち着かせる
暴言を吐いているのには
理由があります。
子どもがどんな気持ちでいるのかを
理解することが大切です。
そうすることで、はじめて
子どもの感情に共感できます。
ポイントは
ママの意見は一旦封印して
理解することに集中すること。
そう思うんだねと
言葉だけの共感の態度を示しても
子どもは、すぐに見破ります。
だからこそ、
共感する前には
子どもの気持ちを理解し、
認めることが必要です。
理解しようとすると、
子どもの気持ちを
聴くことが必要になるため、
その過程で、子どもは、
自分の感情を整理しやすくなります。
十分に気持ちを吐き出してもらうと
ヒートアップした子どもの脳が
次第に落ち着くのがわかると思います。
③ 日頃から対話を心がける
子どもが日頃から
何を考えているのか、
なぜそのような言動をするのかを
理解するために、
対話を大切にしましょう。
ポイントは必要な会話ではなく、
たわいもない会話です。
興味関心を持って
タイミングよく問いかけることで、
気持ちや考えをアウトプットしながら
親子の信頼関係を築くことができます。
▼問いかけについての記事はこちらをご覧ください
④一貫したルール
一貫性のあるルールを
私たち親も守ることが必要です。
反抗期の子どもは
親の態度をよくみていますので、
態度がコロコロと気分によって
変わることがないよう、
心がけましょう。
そのためには、
はじめから、
守れないようなルールは作らない
のも大切です。
「あなただったらきっとできるよ」と
ポジティブな言葉がけをすれば、
子どもは
約束を守ろうと思えるようになり、
自分は信じてもらえているという、
安心感を持ちます。
⑤ポジティブなフィードバックを伝える
子どもが良い行動をしたときには、
ポジティブなフィードバックを
忘れずに伝えることが大切です。
これにより、子どもは
自分の行動が認められていると感じ、
自己肯定感を高めることができます。
よくない行動に目を向けるよりも
遥かにこちらの方が得策です!
反抗的な子にしてはいけないNG対応
①感情的な反応
私が「やめて!」と返してしまった あの場面のように、
暴言に対して感情的に反応すると、
子どももさらに攻撃的になり、
状況がエスカレートします。
怒鳴ったり、罰を与えたりするのは
逆効果です。
②無視すること
子どもの暴言を完全に無視するのも
良くありません。
独り言レベルの暴言は
反応せず、スルーで構いませんが、
無視されることで、子どもは
自分の感情や問題が
軽視されていると感じ、
逆ギレすることもあります。
③問題行動と結びついてない罰
問題行動と結びついてない罰を
与えると、子どもの反抗心を
助長するだけでなく、
親子関係を悪化させる原因となります。
④他人と比較する
「○○くんはこんなことしないのに」
といった他人との比較は、
子どもに劣等感を抱かせるだけでなく、
親に対する反発心を増幅させる
原因となります。
⑤過干渉な関わり
子どものすべての行動に干渉し、
過剰に管理することは、
子どもの自立心を阻害します。
適度な距離を保ちながら、
必要な時にサポートする姿勢が
求められます。
親子関係は立て直せます!
反抗期の子の暴言への関わり方は、
親としての視点を
選び直していく時期でもあります。
子どもを変えようとするのではなく、
親の関わり方の視点を変えていく。
変化のペースは家庭ごとに違います。
ゆっくり積み重なる家庭もあれば、
ある日を境に動き出す家庭もあります。
親の変化に引っ張られるように
子どもが反応していくこともあります。
どの家庭にも共通しているのは、
親の関わり方が先に変わる、ということ。