「どうせ無理」を手放して 〜今から関わりを変えたい私たち大人へ〜

子どもが「どうせ無理」と感じる背景には、さまざまな要因があります。そのひとつとして、私たち大人が良かれと思ってかけてきた言葉が影響することもあります。その言葉は、責めたいからではなく、子どもを思い、応援したい気持ちから出たもの。だからこそ、今までを責めるのではなく、これからの言葉の選び方を一緒に見直してみませんか?今回は、「どうせ無理」が口癖だったある女子高生とお母さんが、親子の関わりを見直す中で気づいたことをお届けします。

 

 

「どうせ無理」につながることもある、大人の“良かれと思った”一言

 
 

「もう少し頑張ればできたのに」

「何度言ったらわかるの?」

 

 

そんな一言が繰り返されると、

子どもによっては

「またダメだった」

「どうせ自分にはできない」

という受け取り方につながることがあります。

 

 

その言葉は決して責めるためではなく、

愛情や期待、応援の気持ちから出たもの。

 

 

だからこそ難しいんです。

 

 

大人が届けたかった思いと、

子どもが受け取った意味が

違ってしまうことがあるからです。

 
 

学習性無力感とは? 挑戦する前に諦めてしまう理由

 
 
学習性無力感とは、
「自分が何をしても状況は変わらない」
と感じる経験が重なることで、
 
 
やってみる前から諦めたり、
行動する意欲が弱くなったりする状態
です。

 

 

そこに、

大人が良かれと思ってかけた

言葉が重なると、

 

 

子どもによっては

「やっぱり自分はできない」という

受け取り方を

強めてしまうこともあります。

 
 

 

ネガティブな経験は「どうせ無理」につながることがある

 
脳は、自分を危険から守るために、
嫌だったことや怖かったことなど、
ネガティブな情報に
注意を向けやすい性質があります。
 
 
これは、危険を見逃さずに
自分を守るための、
生存に関わる仕組みのひとつと
考えられています。
 
 
だから、
「また怒られた」
「またできなかった」と
感じる経験が重なると、
 
 
そうした経験のイメージに引っ張られて、
「どうせまた無理」と
考えやすくなることがあります。
 
 
では、こうした経験は、
実際に子どもの中に
どんな言葉として
残っていたのでしょうか。
 
 

子どもから聞いた本音――ママへの思いが詰まった言葉

 
自分は、小さい頃から無気力だ。
無気力だから死ぬしかない。
こんなになったのはママのせい
 
 
ママが怒りすぎ
やりたい事もできず無理やりやられた。
心が元気がない
 
 
好きな事だけをやって生きていきたい
 
 
なんで、私を産んだ。
まともに育てられないなら
産まなきゃよかったんだ。
 
 
児童相談所に預ければ良かったのに。
 
 
無責任。自分は、子育ての失敗作
 
 
私なんか育てても意味がない
ママは、自分の人生を楽しんで
見捨ててほしい
 
 

この頃は困りごとも少しずつ減り、

お母さんも

「最近は落ち着いてきた」と

感じていました。

 

 

そんなある日、

娘さんが突然泣きながら、

これまで抱えてきた思いを

一気に話し始めました。

 

 

お母さんは、言い訳をしたり、

「そんなこと言わないで」と

止めたりせず、

まず娘さんの言葉を

聞くことに徹しました。

 

 

そして、これまでの関わりの中で

謝りたいと思ったことを、

娘さんに謝りました。

 
 
泣いて わめいた後・・・
 
 
スッキリした。
昔のママだったら
不登校になってニートになってた。
 
 
切り替えなきゃ。
 
 
今、ママを憎んでないし
お出かけが楽しい。
頑張って生きるよ
 
 

これは、実際に高校3年生の女の子が

お母さんに語った言葉です。

 

 

お母さんにとっては、

聞くのが苦しい言葉も

たくさんありました。

 

 

それでも、すぐに正そうとせず、

娘さんの中にあった思いを

聞くことを選びました。

 
 

「変われたのはママが変わったから」 ある親子の実話

 
 

このお母さんは、

かつては過干渉や

余計な一言で悩みながらも、

気づきを得て、

接し方を少しずつ変えていきました。

 

 

その結果、

娘さんは少しずつ笑顔を取り戻し、

「ママが変わったから、

自分も頑張ろうと思えた」

と語ってくれました。

 
 
Rさんは、
「高校3年生でも間に合いますか?」
と私に尋ねました。
 
 
私は、

「幼児や小学生と
同じようにはいかないかもしれない。
 
 
だけど、高校3年生だからもう遅い、
ということではありません。
 
 
親子の関係は
これからも続いていくからこそ、
今からできる関わりを一緒に始めましょう」
 
 
とお伝えしました。
 
 

娘さんが

こう話せるようになったからといって、

「もう何も心配はいらない」と

考えるわけではありません。

 

 

けれど、

見捨ててほしい」とまで

話していた娘さんから、

「まだやりたいことがある」

「ママたちは味方になってくれる」

という言葉が出てきたのです。

 

 

さらには
娘ちゃんはその翌日、
こんなことも語ってくれています!
 
 
まだやりたいことあるし
死ねないな。
今、絵を描くことにハマってるんだ。
今、心が回復にむかってる。
少し休んだら大丈夫。
ママたちは、
なんでもわかってくれて
味方になってくれる!
 
 

「ママたちは味方になってくれる」

娘さん自身のこの言葉に、

私は親子の大きな変化を感じました。

 

傷ついた心にバンドエイドを貼る4266593_s.jpg

 
 

Rさん自身が、

大好きなハワイアンキルトを楽しみ、

自分の人生も大切にしている姿。

 

 

それも娘さんにとって、

一つの大人の姿として

伝わっていくのだと思います。

 
 
子どものためだけではなく、
お母さん自身の人生も大切にしていいんです。
 
 

今、親ができること  “叱る”を手放し“信じる”子育てへ

 

誰だって完璧な親にはなれません。

 

 

けれど、気づいたその日から、

変わることはできます。

 

 

叱るより信じる。

命令するより、一緒に考える。

 

 

子どもは、大人が変わる姿を

ちゃんと見ています。

 

 

思春期の子どもの中には、

「病院には行きたくない」

「相談なんてしたくない」

と、本人が支援につながることを

拒むこともあります。

 

 

そんなとき、親御さんは

「本人が行ってくれないなら、

もう何もできないの?」

と途方に暮れてしまうことがあります。

 

 

けれど私は、

本人がすぐに病院や相談機関に

つながれない時期にも、

家庭の中でできる関わりはまだまだある

と感じています。

 

 

毎日交わす言葉や、

子どもの話をどう聞くか、

どこまで待ち、どこで支えるか。

 

 

親子の間で積み重なる小さなやり取りは、

今日から変えていくことができます。

 

 

私は、暴言・暴力・無気力

(二次障害)を専門とするトレーナーです。
 
 
私は医療やカウンセリングの
代わりをするのではなく、
家庭の中で毎日できる
コミュニケーションを、
お母さんと一緒に実践していく
トレーナーです。
 
 
「死にたい」「消えたい」といった
言葉があるときは、
その言葉を否定せずに受け止めることと、
安全を確認し、
必要に応じて専門機関につなぐこと。
 
 
その両方を大切にしています。
 
 
発達科学コミュニケーションを通して
7ヶ月間あなたと一緒に
「どうせ無理」から抜け出していくための
親子のコミュニケーションを
実践していきたいと思っています。
 
 
 
暴言・暴力・無気力が
続いているとき、

お母さん一人で抱えながら、

何とかし続けるのは

簡単なことではありません。

 

 
私自身、様子を見続ける中で
状況がこじれていった経験と、
そこから関わりを変えて
立て直していった経験があります。
 
 
だからこそ、
家庭の中にも、まだできることがある。
そう伝えたいと思っています。
 
 
コミュニケーションは、毎日の習慣です。
1日でなんとかなるものではなく、
日々の積み重ね。
 
 

今まで、うまく届かなかった

言葉があったとしても、

そこで諦める必要はありません。

 

 

これからの毎日の中で、

子どもが受け取る経験を

少しずつ変えていくことができます。

 
 

これまで

「また怒られる」

「どうせ自分はできない」

という経験を重ねてきた子どもに、

 

 

「話しても大丈夫だった」

「できたことを見てもらえた」

「自分で決めても大丈夫だった」

そんな新しい経験を、

毎日の親子のコミュニケーションの中で

少しずつ増やしていく。

 
 
そのために私が実践しているのが
発達科学コミュニケーションです。
 
 
できるかどうかなんて
自信がなくてもいいんです。
最初から自信のある人なんていないですから。
 
 
親子で笑顔で会話できる!
一家団欒を楽しめるようになる!

 
子どもが「どうせ無理」から、
これ、やってみようかな」と思える日まで
一緒に、立て直していきませんか?
 
 

もしこの記事を読んで、

「私も関わり方を変えたい」

「でも、どこから始めればいいかわからない」

と感じた方へ。

 

暴言・暴力・無気力がある親子関係を、

どこから立て直していけばいいのかを

セミナーでお伝えしています。

 

 

①8月17日(月)午後1時

②8月19日(水)午前9時半

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