お子さんの、
「もう無理だ」「どうせできない」
という言葉に、
心を痛めていませんか?
そんなとき、親として
「どう接すればいいのか」
「どう助けられるのか」と
悩むことも多いでしょう。
子どもの心を前向きにする鍵として、
心理的安全性という言葉を紹介します。
二次障害は、解決できます!
そのためにポイントとなる、
学習性無力感を克服するために
親ができる3つのステップについて
お話ししますね。
心理的安全性とは?
「心理的安全性」とは簡単に言うと、
「失敗しても大丈夫」
「自分らしくいていい」
と感じられる状態のことです。
この安全な感覚があると、
人はチャレンジしたり、
自分の気持ちを素直に話したり
しやすくなります。
反対に、心理的安全性がないと、
「どうせ何をしてもダメだ」、
「失敗すると怒られる」と
感じてしまうことがあります。
これは、学習性無力感とも
深くつながっています。
子どもが
「失敗を怖がらずに」
「自分の気持ちを自由に話せる」
ようになるには、
家庭が心理的に安全な場所である
ことが大切です。
それでは、どうやって
心理的安全性を育みながら、
学習性無力感を克服していけば
よいのでしょうか?
学習性無力感を克服するために親ができる3つのステップ
学習性無力感を克服するために
私たち、親ができることには
3つのステップがあります。
このステップは
脳を育てる順番です!
子どもの感情を受け止める
まず大事なのは、
子どもの気持ちに耳を傾け、
受け止めることです。
たとえば、子どもが
「もう無理」「失敗ばかり」と言ったとき、
「そんなことないよ」と
励ましたくなるかもしれません。
ですが、この言葉は時に、
子どもの気持ちを
否定されたように感じさせる
ことがあります。
その代わりに、子どもの言葉を
そのまま繰り返してみましょう。
例:
子ども:
「どうせ僕なんてダメだよ」
親:
「そう思うくらい、今つらいんだね」
このように
共感して受け止めると、
子どもは
「自分の気持ちをわかってくれた」
と感じます。
この「わかってくれた」という安心感が、
心理的安全性の土台になります。
小さな成功体験を一緒に作る
次に、子どもが
「自分にもできる」と
感じられるような、
小さな成功体験を
一緒に見つけましょう。
学習性無力感に陥っている子どもは、
大きな目標を怖がります。
だからこそ、
小さくて簡単なことから始めるのが
ポイントです。
例:
-
宿題を1ページ全部ではなく、1問だけ取り組んでみる。
-
部屋の掃除を完璧ではなく、机の上だけ片付ける。
親はその小さな一歩を 認めてあげてください。
「よく頑張ったね」 「一歩進めたね」と
言葉に出すことで、
子どもは 「自分はできる」という感覚を
少しずつ取り戻していきます。
安心して話せる雰囲気を
最後に、子どもが親に
本音を話しやすい雰囲気を
作りましょう。
学習性無力感に陥っている子どもは、
叱られたり、認められなかった
ネガティブな記憶をため込んでいて、
「どうせ親は自分を責める」
と思っていることがあります。
そのため、叱るよりも
「きく」ことを意識してください。
「聞く」ではなく、
「聴く」がポイント!
子どもが今、どんな気持ちなのか
私たちが感じ取ってあげることに
焦点を当てるといいでしょう。
たとえば、
学校で嫌なことがあったとき、
親として
「どうしてそんなことになったの?」と
問い詰めたくなる気持ちが
あるかもしれません。
ですが、それよりも
「今日は何があったの?」と、
相手が話しやすい質問を
してみましょう。
また、答えが出なくても
無理に解決しようとせず、
「話してくれてありがとう」と
言葉を添えるだけで十分です。
「どんなときも味方でいるよ」という
メッセージを繰り返し伝えることで、
子どもは安心感を持ち、
心を開きやすくなります。
このステップがあることで、
二次障害を予防したり、
ぶり返すのを防ぐことが
できるんです!
あなたが「子どもの一番の応援者」であることが学習性無力感を克服する力になります!
親が子どもにとって
心理的に安全な存在であることは、
学習性無力感を克服するための
大きな力になります。
この3つのステップを通じて、
子どもの「失敗しても大丈夫」
「もう一度やってみよう」という
気持ちを引き出して
いきましょう。
大切なのは、親も子どもも
完璧を目指さないことです。
焦らず、少しずつ進むことを
意識してください。
あなたが「子どもの一番の応援者」
であると気づいたとき、
きっとお互いに笑顔が増えるはずです。
あなたとお子さんに、
素敵な未来が待っていますように。
これからも頑張るあなたを
応援しています。