発達障害グレーゾーンの子を育てる私が家族に理解されずに苦しんだ日々と、関係が変わったきっかけ

発達障害グレーゾーンの子を育てていると、「どうしてわかってもらえないんだろう」そんな孤独を感じるママは少なくありません。
 
 
私自身も、発達科学コミュニケーションを学びはじめた頃、いちばん身近であるパパ(主人)やおばあちゃん(お姑さん)から理解されず、 子育てのことで何度も心が折れそうになりました。
 
 

発達障害グレーゾーンの子育てで家族に内緒で関わり方を変えていった私

 
子育てのためにお金をかけて学ぶなんて、きっと反対される。そう思い込んでいました。
 
 
長年一緒に暮らしてきたからこそわかる、パパの考え方や傾向から見て、決して的外れな予想ではありませんでした。
 
 
だから私は、発達科学コミュニケーションを学んでいることを、しばらくの間、家族に内緒にしていました。
 
 
それほど、当時の私は追い詰められていたのです。
 
 
 
 
 

発達障害の子育てをしている私に、パパが言った忘れられない一言

 
ある日、子育ての話をしていたとき、パパがぽつりと、こう言いました。
 
 
「俺は敵か? 敵じゃないよね?」
 
 
その瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられました。
 
 
私は子どものために必死で学び、必死で頑張っているつもりでした。
 
 
それなのに、一番近くにいる人を、知らないうちに孤独にしていたのかもしれない。
 
 
そう気づかされた瞬間でした。
 
 

この言葉を聞いたとき、私ははじめて、パパの立場から家庭を見ました。

 

 

関わり方は、確かに私とは違う。

 

 

言い方も否定から入って、きつく感じることが多い。

 

 

けれど、その奥にあるのは、子どもを幸せにしたいという思いなのだと、そのとき気づいたのです。

 

 

それまでは、やり方が違うだけで「分かってくれない人」「邪魔をする人」と決めつけていました。

 

 

だから、言葉をそのまま否定して、正そうとしていました。

 

 

けれど、相手のやり方を否定する前に、その奥にある思いを受け取る。

 

 

そう決めてから、私はようやくパパの話を「聞こう」と思えるようになりました。

 

 

 
 

おばあちゃんに否定され続けた発達障害グレーゾーンの子育て

 
同居しているおばあちゃんからも、何度も心ない言葉を投げかけられました。
 
 
子どもの目の前で「あなたがそんなんだから、この子は悪くなるのよ」
 
 
守りたくて学んでいるのに、その努力が否定として返ってくる。
 
 
胸の奥が凍りつくような思いでした。
 
 

私が見落としていた、発達科学コミュニケーションの原点

 
そんなとき、私はもう一度テキストを読み返しました。
 
 
そこに書かれていた一文に、ハッとしました。
 
 
(発達科学コミュニケーション lecture1より)
 
 
 
発達科学コミュニケーションは、相手をコントロールするためのものではなく、相手に気づきを与えて学習させる関わり方。
 
 
私は、子どもには気づきを届けようとしていたのに、我が家の大人には正しさを押しつけていたのです。
 
 

私は、こんなふうに思っていました。

 

 

「そんな言い方したら、子どもが余計に荒れるのに」

「どうしてわかってくれないんだろう」

 

 

そう思うたびに、私の胸の奥には、私がせっかくコツコツ積み重ねてきた関わりを、壊されてしまったような悔しさが残りました。

 

 

そしてつい、パパやおばあちゃんに向かって「その言い方はダメだよ」と指摘してしまっていたのです。

 

 

けれどそれは、子どもに「そんな態度はダメ」と注意しているのと、実は同じ構造でした。

 

 

相手を正そうとした瞬間、そこにはもうわかろうとする関係はなく、“評価する関係”だけが残ります。

 

 

私が家族にしていたことは、子どもにしてはいけないと学んだ関わりを、大人に向けて繰り返していただけだったのです。

 
 

家族を変えようとしなくなったとき、関係は変わりはじめた

 
私はまず、自分と違う意見を持つ相手を、そのまま受け止めることから始めました。
 
 
「お疲れさま」「ありがとう」「あなたはどう思う?」
 
 
そんな小さな言葉を、子どもだけでなく、大人にも意識して過ごしました。
 
 
すると、家の空気は少しずつ、確実に変わっていきました。
 
 
 
 

発達障害グレーゾーンの子育ては、家族みんなで支えるもの

 
パパは、子ども以上に、いちばん手強い存在かもしれません。
 
 
けれど、いちばんの味方にもなり得る存在です。
 
 
発達科学コミュニケーションは、子どもだけにするものではありません。
 
 
毎日頑張っているご自身一番近くにいる大人にこそ、最初に届けてほしいもの。
 
 
それができるようになると、発達科学コミュニケーションで関われる大人が、家族の中に、また一人増えていきます。
 
 

自分がその場にいなくても、同じ目線で子どもと向き合ってくれる人がいる。

 

 

それは、子どもにとって何より心強い環境です。

 

 

私が目指しているのは、すべての子どもの前に、発達科学コミュニケーションで関われる大人がいる世界。

 
 

自分がされたことしか、人はできません。

 

 

考え方が同じである必要はありません

 

 

ただ、された経験があるかどうかが大切なのです。

 

 

話を聞いてもらえた人だけが、誰かの話を聞いてあげられる。

 

 

優しくされた経験がある人だけが、人に優しくできる。

 

 

それと同じように、発達科学コミュニケーションで関わってもらった人にしか、発達科学コミュニケーションの関わりはできません。

 

 

だから私は、まず大人に、発達科学コミュニケーションを届けたいと思っています。

 

 

どんなものか、詳しく知らなくてもかまいません。

 

 

ただ、「こんなふうに扱ってもらえた」その体験があればいい。

 

 

その一つの経験が、やがて家庭の中に、発達科学コミュニケーションで関われる大人を少しずつ増やしていくのだと、私は信じています。

 
 
今、発達障害グレーゾーンの子育てを、家族にわかってもらえない苦しさの中で、ひとりで踏ん張っているママへ。
 
 
気づいたあなただからこそ、できることがあります。
 
 
あなたから始まる、発達科学コミュニケーションを家族に届けてみませんか?
 
 
 

ここまで読んで

「もしかしたら、うちも変われるかもしれない」

そんな感覚が少しでもよぎった方へ。

 

 

その直感は、もう一度親子の関係を立て直す

大切なサインです。

今の状況を、ここからどう整えていくか。

一人で抱えないで大丈夫です。

 

冬の間にお家のピリピリした空気を少し緩めておくと、

春の進級・進学を穏やかな気持ちで迎えられます。

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