過干渉ママが子どもに思わず使う「あなたには後悔してほしくない」

「今、頑張らないと後悔するよ」

「お母さんの言う通りにしておいた方が

いいよ」

 

 

子どもの将来が心配だからこそ、

つい言いたくなる言葉です。

 

 

私も、過干渉な子育てで

数々の失敗をしてきました。

 

 

現在、受験を控えた息子にも、

「今やらないと、あとで後悔するよ」

と言いたくなることがあります。

 

 

言いたくなる気持ちを抱えながら、

今はあえて待っています。

 

 

なぜなら、親が待つ時間をつくることで、

子どもが自分で考える余白が生まれると

知ったからです。

 

 

 

「あなたには後悔してほしくない」は愛情?それとも先回り?

 

親は、子どもより長く生きている分、

この先に起こることを

ある程度予測できます。

 

 

今、勉強しなければ困るかもしれない。

 

提出物を出さなければ、

評価が下がるかもしれない。

 

 

進路を決めなければ、

選択肢が減るかもしれない。

 

 

だからこそ、

失敗してほしくない。

困ってほしくない。

遠回りしてほしくない。

そんな思いから、

先に答えを教えたくなります。

 

 

「あなたには後悔してほしくない」

という言葉も、子どもを思う気持ちから

出ているはずです。

 

 

けれど、子どもには、

「今のあなたでは失敗する」

「あなたの考えではうまくいかない」

「お母さんの言う通りにしないと困る」

と届くことがあります。

 

 

親は助けているつもりでも、

子どもからすると、

まだ起きていない未来を

決めつけられたように感じることが

あるのです。

 
 

「後悔するよ」が子どもの考える力を奪う理由

 

「今やらないと後悔するよ」

「このままだと大変なことになるよ」

「お母さんは何度も言ったからね」

親は現実を

分かってほしくて伝えています。

 

 

けれど、

子どもの不安が強くなっている時に、

将来の失敗を繰り返し伝えても、

冷静に考えられるようになるとは

限りません。

 

 

むしろ、

失敗したくない。

怒られたくない。

何と答えれば、お母さんは納得するだろう。

と、親が求める答えを探すようになります。

 

 

「あとでやる」

「明日は行く」

「高校には行く」

そう答えたのに、実際には動けない。

 

 

そんな時、その返事は、

本人が考え抜いた答えではなく、

その場を終わらせるための

答えだったのかもしれません。

 

 

過干渉とは、

何でも世話をすること

だけではありません。

 

 

子どもが自分で考える前に、

親が考える。

親が決める。

親が答えを出す。

失敗しない道へ誘導する。

 

 

このような関わりも、

子どもが自分の脳を使う機会

減らしてしまいます。

 

 

私も、すべて良かれと思って

やっていました。

 

 

子どもが困らないように。

周りから遅れないように。

自信を失わないように。

 

 

けれど、

親が失敗を防ぎ続けるほど、

子どもは自分で考え、選び、

その結果を引き受ける経験が

少なくなります。

 

 

暴言、暴力、無気力

強くなっている時には、

子どもを動かそうとする声かけや、

親の先回りが増えていないか、

一度見直してみる価値があります。

 
 

後悔や失敗は、自分で考えるきっかけになる

 

私は以前、子どもが後悔しないように

導くことが、親の役割だと思っていました。

 

 

けれど今は、後悔や失敗も、

自分で考えるための

大切なきっかけになると思っています。

 

 

もっと早く始めればよかった。

違う方法を選べばよかった。

誰かに聞けばよかった。

 

 

自分で経験したからこそ、

次はどうしよう。

今から何ができるだろう。

誰に助けを求めよう。

と考え始めます。

 

 

親から、

「だから言ったでしょ」

と答えを渡されることと、

 

 

子ども自身が、

「次はこうしよう」

と気づくことは同じではありません。

 

 

自分で気づいたことは、

次の行動を変える力になります。

 

 

ただし、失敗すれば、

必ず成長できるわけではありません。

 

 

失敗した時に、

「お母さんの言うことを聞かないからだよ」

「そんなこともできないの?」

と責められれば、

失敗から学ぶより、

失敗を隠すようになることもあります。

 

 

失敗を成長につなげるために必要なのは、

失敗しても、やり直せた経験。

小さくても、自分でできた経験。

失敗しても、人格まで

否定されなかった経験です。

 

 

こうした経験が積み重なることで、

苦しい時に「助けて」と言う力。

うまくいかなくても、もう一度方法を考える力。

失敗した後に立て直す力。

が少しずつ育っていきます。

 

 

失敗をゼロにすることより、

失敗しても立て直せる子に育てること。

私は、そこを大切にしたいと思っています。

 

 

過干渉を卒業するために必要な「待つ力」

 

子どもが動かない。

やると言ったのにやらない。

進路を決めない。

学校へ行くのかも分からない。

 

 

そんな姿を見ていると、

親は不安になります。

 

 

早く答えを出してほしい。

失敗する前に教えておきたい。

何とか動かしたい。

そう思うのは自然なことです。

 

 

けれど、親がすぐに答えを求めると、

子どもは自分で考える前に、

親へ返事をしなければならなくなります。

 

 

「やるの?やらないの?」

「行くの?行かないの?」

「いつ決めるの?」

 

 

答えを急かされるほど、

子どもの頭の中は混乱し、

自分が本当はどうしたいのか

分からなくなることがあります。

 

 

だから必要なのが、親が待つことです。

 

 

すぐには答えが出ないことや、

先が見えない状態に耐えながら、

急いで結論を出さずにいる力を、

ネガティブ・ケイパビリティといいます。

 

 

待つことは、

何もしないことではありません

子どもを放っておくことでもありません。

 

 

すぐに答えを求めない。

余計な一言を重ねない。

親の考えを先に押しつけない。

 

 

必要な情報は渡す。

安全は守る。

助けを求められたら支える。

 

 

その上で、

子どもが自分で考える余白を守ること

です。

 

 

子どもが、「やる」と言ったのに動けない時、
その子の中では、
本当はやりたい。

けれど怖い。面倒くさい。

失敗したくない。

親が何を望んでいるかも気になる。

 

 

いくつもの気持ちが

ぶつかっているのかもしれません。

 

 

そこで、

「やるって言ったよね」

「このままだと後悔するよ」

と追い詰めても、

子どもが自分の頭で

考えやすくなるわけではありません。

 

 

今すぐできるかどうかを

問い詰めるのではなく、

「できるかどうかは別として、

本当はどうしたい?」

と話せる関係をつくること。

 

 

親が求める正解ではなく、

子ども自身の本音を言葉にできること。

その安心があるからこそ、

子どもは少しずつ自分の頭で考え始めます。

 

 

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